なぜHSPは仕事が遅いのか

HSP

HSPが会社で働いていると直面する仕事の遅さ。

原因はコミュニケーションの不足です。

HSPはコミュニケーションを図るのにストレスを感じやすいです。

仕事にはコミュニケーションが必要です。
それを怠ると期限までに間に合わない確率が高くなります。

ここでは全部解決とまではいかないでしょうが、いくつか対策があるのでまとめます。

仕事が遅いのはコミュニケーションの不足

会社で働いていると大変ありがたいことに仕事が天から降ってきます。

「ちょっとこれお願いできるかな」と仕事を依頼されることがあります。

HSPは特に未経験の仕事だと自分にできるかどうか不安になります。

そうするとあれはどうなの?これはどうなの?とたくさん疑問がでます。

この時点で相手と相談する必要があります。

ところがHSPにはできれば人とコミュニケーションを取りたくない心理があるため、ここでコミュニケーションが不足します。

疑問点をあれやこれや聞くことができない雰囲気があるとなおさら相手に悪いとか抵抗感があるので、この相談を怠ってしまうのです。

そうすると時間だけが過ぎてしまって、相手から「ところであの件はどうなった?」という反応があります。

「すみません、まだできていません。」といった場面になることが良くあります。

これでHSPは焦ってしまい、自分はなんてダメなんだと自分を責めてしまうことがあるのです。

したがってHSPが仕事が遅いのはコミュニケーションの不足が挙げられます。

HSPが仕事が遅い理由

HSPは仕事ができないわけではありません。

うまくコミュニケーションが図れないのです。

仕事は疑問点のかたまりです。

わからなければ調べるか人に相談する必要があります。

そうしないと具体的に何をしなければならないか頭の中で整理できません。

人とコミュニケーションを図ること自体がストレスだから

HSPは人と関わることを苦手とします。
人に相談するとかなりの頻度でストレスを抱えることになります。

特に相手が忙しそうにしていると、雰囲気を察知してなおさら相談しにくくなってしまいます。

仮に相談できたとしても嫌な思いをすると、それが強く記憶に残って次回から構えてしまいます。

その連続でますますコミュニケーションを図れなくなってしまうのです。

頭の中で何をすればいいのか整理できていないから

コミュニケーションが不足すると、具体的に何をすればいいのか整理できません。

一人で調べて解決する内容ならば、全然問題ありません。

ただ調べ物をしていてHSPは不安と想像力が豊かなため、そこから派生して疑問点が湧いてくることがよくあります。

自分で調べて分かる内容なら問題はありません。
ところが相手と相談する必要があるものがさらに出てきてしまうのです。

コミュニケーションを図るのを怠って何をしてよいかわからず時間だけが経過。

仕事が 遅い 、 終らない 。

このプロセスを経るため遅くなります。

仕事が遅いと感じたらやっておきたい対策

HSPはコミュニケーションが苦手だという事実があります。

では実際どのように対策したらいいでしょうか。

それはできるだけコミュニケーションの質を高めて回数を少なく済ませればいいです。

①コミュニケーションの回数を減らす

仕事を頼まれた時点でできるだけ情報を収集してください。
そうすることで後で相談する回数が減ります。

情報を収集する際のポイントは

  • (1)仕事の期限を確認
  • (2)仕事をタスクに分解する
  • (3)分解したタスクに優先順位をつける
  • (4)分解したタスクを少しやってみる
  • (5)時間を見積もる
  • (6)無理そうなら相談

(1)仕事の期限を確認

いつまでに完了させて欲しいという話題がでないことがあります。

期限を設けないといつまでにやらなければならないのかハッキリしません。
必ず確認しましょう。

そうすると急ぎではない、もしくはなるべく早く(なるはや)といった感じで回答がきます。

その場合は先にやってしまいましょう。

(2)仕事をタスクに分解する

タスクは仕事と同じ意味かもしれませんが、細分化したと考えてください。
HSPにはあいまいな内容だとイメージがわきません。

ですので仕事内容を細かく分解してみたらいいです。
そうすることで最初はイメージが湧かなかったものが見えてくることがあります。

(3)分解したタスクに優先順位をつける

タスクに分解したら、先にやらなくてはならないタスクがでてくることがあります。

先にやらなくてはならない順番に優先順位をつけていきます。

順番がない場合は自分がやりやすいように優先順位をつけます。

(4)分解したタスクを少しやってみる

今度は分解したタスクを少し全部やってみます。
これくらいだったら終るかなといったイメージが湧くまでやってみます。

HSPは細部にこだわって最後までやってしまう傾向にあるので、ハマりすぎに注意です。

1時間とか30分までと決めてやるのがいいです。

(5)時間を見積もる

ここで仕事の期限を見据えてどのくらいで終わりそうか逆算します。
(4)分解したタスクで少しだけやってみたタスクがどれくらいで終わるか予想時間を足していきます。

仕事にはハプニングがつきものなので見積もった時間を1.5倍してもいいです。
そうやってどれくらいかかりそうかイメージを持たせます。

(6)無理そうなら相談

そうして見積もった時間が(1)の期限までに間に合いそうか予想します。

もし終るまでの時間を超えてしまうようなら依頼してきた人と相談です。

HSPはあまり口頭で相談したくない心理がありますので次の方法で相談してみてもいいと思います。

②コミュニケーションの方法を変える

HSPは対面でコミュニケーションを図るのが苦手です。

それならばコミュニケーションのやり方を負担の少ない方法に変えればいいです。

幸いなことに現在はリモートワークが普及しつつあるので、口頭でなくメールやチャットを活用できます。

口頭だと緊張したり話す言葉が多くなってしまいますよね。

だからメールやチャットで送ります。

座席が隣なのになぜ口頭で言わないのかと気になるかもしれませんが、全然気にしなくていいです。

メールやチャットを活用すると以下のメリットがあります。

  • 言った言わないを防止できる
  • 自分が忘れても思い出せる

もし相談したい相手がそばにいるのであれば、「相談したいことがあります。詳しくはメール、チャットを確認していただけますか。」の言葉で済みます。

これならば対面でコミュニケーションを図るストレスが軽減できます。

やはり人に相談することができません

わかります。私もできませんでした。
こんな感じです。

相談したい相手が

  • 忙しそうなので悪いかもと感じて後回しになってしまう
  • ピリピリしていると相手に圧倒されて言いたいことが出ない

こんな言葉を投げかけてくる場合もあるでしょう

  • そんなのは考えればわかるだろ
  • そんなのは当然だろ
  • とにかく早くやれ

HSPがコミュニケーションを取れなくなると

  • 自分の殻に閉じこもってしまう
  • 自分を責めてしまう

ますます相談できなくなってしまいます。

コミュニケーション(とくに報連相)が社会人の常識という考えは忘れてください。
苦手なものはどうしようもないです。

苦手ならばそれよりもあなたが得意な分野に時間を割く方が世のため人のためです。

しかしここで変に踏ん張りすぎて、限界をこえてしまっては意味がないです。

着地点が必要です。

そこで私は、以下のステップを設けて実施しました。

どうしようもない場合の対処法

以下の順番で検討してください。

  • 医者に相談
  • 環境を変える
  • 休職する
  • 退職する

医者に相談

心療内科に通って適応障害の可能性があるので、診てもらえないか相談します。
薬(ロラゼパム)を処方してもらうと多少楽になりました。
飲んでから30分程度で効果がでます。

環境を変える

できるだけ一人になれる仕事や部署に異動してもらえるよう掛け合います。

ここは勇気を振り絞って上司と相談しましょう。
話を聞き入れてもらえない感触があるなら次のステップです。

休職する

休職を申し入れます。
休職期間中は収入がなくなると思います。
それが心配であるなら、医者に診断書を書いてもらいます。

HSPは相手に悪いかもと言って早く復帰する傾向にありますが、それをしてしまうと復帰した後もとに戻ってしまいます。

少なくとも3ヶ月は療養してください。
その間の収入は傷病手当(給与の2/3)がもらえるので安心してください。

退職する

復帰しても調子が戻らない場合は最終手段です、退職してください。
これはあなたの身を護るために必要です。
無理をしてはいけません。

ただし半年程度は生活できるまでの貯金があることが必要です。

HSPの仕事が遅いのは改善できる

仕事が遅いのはコミュニケーションが不足していると書きました。
能力がないからではありません。

しかしコミュニケーションなしで仕事をすることはできません。

ならば少しでもストレスを軽減できる方法を試しましょう。

その方法とは

  • コミュニケーションの回数を減らす
  • コミュニケーションの方法を変える

です。

それでもだめなら

  • 医者に相談
  • 環境を変える
  • 休職する
  • 退職する

のステップです。

コミュニケーションを取れることが当たり前だと思わなくていいです。
苦手なものは苦手でいいです。

苦手だということを負い目に感じてしまってはいけません。
自分を責めてしまうからです。

以上です。

コメント

  1. […] なぜHSPは仕事が遅いのか […]

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