結論からいうとHSPの要件である、次の6つのタイプのうち2つの要素が起因しているからです。
そのうちHSPは
・情(マイナス)
・知(マイナス)
のタイプを強く持ち合わせているからです。
生まれつき決まっている部分と生まれてから決まる部分であなたのHSPが構成されています。
生まれてから決まる部分は10歳までに決まるとされています。
これは本人自身で努力してどうこうできるものではありません。
ですのでほぼ運です。
これがあなたがHSPである理由です。
それぞれ大事なタイプなのですが、この二つの要素はとても重要なものです。
しかし組み合わさることで生活上不都合な場面が出てきてしまうことがあるのです。
情(マイナス)は集団で生活する上でみんなとうまく渡り合っていくためとても重要です。
・誰か困っている人がいたら手を差し伸べる→助け合いの精神
・赤ん坊が言葉がしゃべれなくても何が起きているのか察知する能力→子供が外敵に襲われないよう見守る力
知(マイナス)に関しては非常に発揮できる場面が限られてくると個人的には思います。
・想像力を駆使して物語を作ったり、誰も興味を示さないマニアックな事柄を深堀する力
→誰も発見していない新しい観点での法則やアイデアを生み出す
自分がそのタイプなのであまり認めたくないですが、
日常生活で上記のような能力がなくても一応生活はできてしまう点があります。
しかもその能力を発揮するのに一人の時間、一人の空間を必要とするので
発揮する場面が限られてしまうことがデメリットとしてあります。
しかもその才能がありながら本人はその能力に気づいていなくて、別の人と自分を比較して違和感をもってしまい大きなストレスを受けると
そ自分はダメなんだと自分を責めてしまいます。
他人との接触を避け自宅に引きこもったりしてしまうこともあるのです。
これが非常にもったいない。
話を戻します。
非HSPは「情(マイナス)」「知(マイナス)」の特徴を持ちあわせているが非常に弱い。
HSPは「情(マイナス)」「知(マイナス)」の特徴を持ちあわせているが非常に強い。
HSPという言葉を知る前、自分は他の人と同じではないということに違和感を覚えたことは幾度もあります。
それは他人とコミュニケーションをうまく取れない場面だったり、他の人が簡単にやってのけるのに自分はできない場面でよくあります。
例えば
・会社で上司と仕事に関する「報」「連」「相」だったりがうまくできない。
「連」はメールやチャットツールが使える場合はそうでもないが、電話でそれをやるとなると一気にハードルがあがる。
・大勢がいる前でスピーチをしたりするといてもたってもいられない
地球上に存在する人間も含めて生物は厳しい生存競争に生き残らなければならない。
しかし資本主義という社会システム上での生存競争という課題がHSPには大きく立ちはだかる。
HSPにとっての生存競争は以下の2点
①[地球生物としての生存競争]
②[社会システム上の生存競争]
①[地球生物としての生存競争]
これに関してはHSPは生物学上のサバイバルという生存競争の渦中に放り込まれたら、外敵から身を守るためひたすら隠れたり逃げたりするでしょう。
HSPにとって攻撃が最大の防御という発想は少ない。
日本に住んでいたらライオンのような猛獣はいないから熊とか猪が危険になります。
しかし都会なら出会う危険性はない。①としての危機は現在は薄れつつあります。
②[社会システム上の生存競争]
これがHSPにとって最大の課題となっている。
日本は資本主義の社会システムで動いている。
資本主義はようするに「お金」。
「お金」はその辺に落ちていない。山に行って穴を掘ったり、海に潜ったら取れるものではない。
「お金」は人間が所有していて、コミュニケーションを通じて入手するものである。
コミュニケーションこそが生存競争というシステムの中でHSPにとって最大の課題になりえます。
殆どのHSPも「お金」を手に入れる狩場としての職場で苦労している。
何しろコミュニケーションという武器が必要とされるこのシステムで
競争することは好まないし、相手を押しのけて会社で居場所(ポスト)を確保するといったことが得意ではないです。
私の理論ではHSPの割合は6%です。
人類史上HSPは世界に存在していて過去の先人HSP達はどのように立ち回っていたのか非常に興味深いです。
非HSPにも言えることですがHSPも生きることが大変だったことでしょう。
この気質が人間の遺伝子に組み込まれ、つまり生き残るために採用されたということです。
不必要だったら遺伝子に組み込まれないはずです。
つまり生存するのに必要だったということです。
よく少ないながらに社会で共存し生き残ったと思います。
現代日本は資本主義で多くの人が会社に所属して競争するというスタイルでしたが、今は変化してきたと思います。
昭和時代のHSPはちょっと変わった人扱いされたかもしれません。
会社に所属して納税することで一生を終える時代において、毎日の超満員電車やオフィスで怒号がとびかったり、たばこの煙がオフィス内に当たり前に立ち込める空間はHSPにとって耐えられたものではないでしょう。
今よりも猛烈で激動の状況ですのでおそらくHSPには刺激が強すぎると想像します。
平成が終わろうとしている今は会社に所属しなくても生きていけるインターネットというツールが使えるようになりだいぶ生きやすい環境が整ったと思います。
これはHSPにとってはまたとないチャンスです。
そこで私はHSPの皆さんに提案したい。
HSPは感受性が高く創造性も高いというこの特徴を生かし、インターネットで普段感じていることや思いついたことをアウトプットしてみませんか。
あなたの普段考えていることは、他の人から見ると「そんな切り口があったのか」と気づいてもらえるかもしれません。
今ブログやyoutubeで簡単に情報発信できます。
youtubeで発信するのはかなり抵抗があるとは思いますが音声だけの発信だったり、アイデアを発信したりHSPのひとは既にいくつもストックしていると思います。
HSPは目立つことは好きではないという特徴からこのようなことを思いとどめる傾向にあると思いますが会社で働くことが難しい場合はひとりで完結するブログやyoutubeも重要な生活の一部になると思います。
まさに日本では社会が成熟して原始的な生活に気をまわさなくてもよくなった今こそ、HSPの感受性(広いアンテナ)と想像性(アイデア)が発揮できると信じています。
HSPならではの問題の解決方法がこの世の中にたくさんあるような気がします。
非HSPにはできないものの考え方やアプローチの方法があると思います。
これがあなたがHSPたる理由(チャンス)なのではないでしょうか。
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