この記事の対象となる人
- 国語が苦手である
- 午前試験は必ずパスする
- 何度も受験に挑戦している(5回以上)が午後試験で60点に到達できない
- 効率よく学習する方法を知りたい
どんな人間が受験したのか
HSPな私は普段IT技術者として仕事をしています。
この業界では10年以上の経験があります。
最近7年越しに応用情報技術者という国家資格の試験に合格しました。
基本情報技術者試験というのもありますが自分は受験したことがありません。
この業界で仕事をしているのに今更なのですが、合格までには長い道のりがありました。
IT技術者として致命的ですが、元々勉強は好きではありません。
しかしなぜかこの業界で仕事をしてきている現状もあり、この資格にいつかは合格したいという気持ちは持ち続けてきました。
2010年辺りから勉強を開始しましたが、気分が乗らなかったり仕事の忙しさのせいにして結局本腰を入れてこなかったことが悔やまれてなりません。
ですので何回も不合格を通知されてきました。
多分6回以上受験しています。
午後試験は初めて受験して58点で不合格。
次もう一度受験したら合格するのではと期待して臨んでまた不合格。
その後、午後試験をひどいときは40点台、50前半~後半あたりを何度もいったりきたりで成果が出ず。
そのたびに落胆し、もうこの試験に合格することは無理なんじゃないかと頭の中をよぎったことは何回もあります。
ただ午前は不合格だったことは一度もありません。
この試験が実務に即した内容かというとはっきり言って肯定はできません。
なぜならこの資格を取得したら仕事ができるかと言ったらそうではないと思うからです。
仕事ができることと一致していればこんなに苦労はしないはずです。
※私が仕事ができるという意味ではなく、IT業界以外の人が要領よく合格しているといった側面からこのように言っています。
因みに私の学歴はMARCHレベルです。しかも理系です。
7年もかかったことに本当に恥ずかしさを覚えます。
国語がものすごく不得意です。筆者の意図する文脈を理解することが本当に苦手です。
問題に線が引かれてこの時の作者の心情を〇〇文字以内で述べよといった問題に対して、「その人がその時、その場所で、その条件で感じたことなんて本人にしかわかるわけねーじゃん」という考えの持ち主なくらい苦手です。
この試験を受験して思ったこと
IT技術者として仕事をする上で読解力は本当に必要だなと痛感したことです。(先回り、忖度が必要)
新しい技術を限られた時間で頭の中でまさに情報処理するよい機会を与えてもらったと今は非常に役に立っています。
ただ業務上聞いたことがない、わからない単語が出てきた際にはネットで調べてみるという習慣が今より増えました。
プログラムを設計・実装する際にこのやり方は別の方法があるよねといった考え方も少し変わった気がします。
独力で業務を遂行するレベルは確かに向上した感じはあります。
この試験について
この試験は午前・午後と分かれていて午前は4肢択一、午後は記述形式の試験です。
落ちまくって思ったことはこの試験は勉強方法を間違えるとずっと合格は無理だということです。
間違えるというのは午後問題での出題者の意図とかけ離れた勉強という意味です。
今(平成29年現在)は午後試験は5問選択する方式になりましたが昔は6問選択する必要がありました。
解答時間は150分と同じ時間でさらに1問多かったです。
それでも1問1問の難易度は変わっていなかったと体感しています。
とにかく午後試験は読解力がないからなのか時間がいつも足りません。
ですので私は結果的に、この試験制度に救われた形になります。
多分6問選択して解答する方式だったら今も合格できず諦めていたことでしょう。
この試験は第一種情報処理技術者試験の後継、それがさらにソフトウェア開発技術者(IPA的に表現すると以後ソフ開という)、応用情報技術者試験として位置づけられて変遷してきたようです。
アルゴリズムでは第一種、ソフ開の午後試験問題を読んだことがありますが応用情報技術者試験のそれよりも難易度が高ったです。
そこで私のような状況・環境にいらっしゃる受験者の方々に向けて、参考になるかわかりませんがわずかばかりのメモを残したいと思います。
午前試験対策
は以下のサイトで通勤時間にひたすら解きました!
このサイトは学習する上で選択肢から絶対に外せないです。
そのくらい役に立っています。
このサイトの管理者は神です。解説が非常にわかりやすいです。しかも無料です。
このサイトに出会わなかったら午後試験は突破することは無理だったと思うほどです。
時々午前は突破できないけど午後はできたといった内容のブログを見かけますがそれは私にとってはあり得ない現象です。(※これは、相当読解力がある人なのでしょう!)
午後試験対策
IPAに掲載されている過去問をできるだけたくさん解くことです。
たくさん読んで解くことで、出題者の傾向やそれに対して解答する材料となる午前試験の学習視点が変わります。
つまりは応用情報技術者試験過去問道場で出題された問題に対して勉強する視点が変わるということです。
どのように変わるかというと応用情報技術者試験過去問道場は午前の4肢択一形式になっていますがここで正解以外の選択肢に関しても必ず注意を払ってください。
注意するというのは単語を覚える、さらに今回は正解の選択肢ではなかったけれども午後試験に出そうだなといったイメージをもって解説を読むことです。←ここが本当に重要です。
もしくはwebサイトで疑問点を調べる心構えが必要です。
私は次のサイクルで学習するのがいいと考えてます。
午後の過去問を読む
(頭で解ける場合は頭の中で解答して構いません)、公式解答を読む
←出題パターン、用語の傾向をざっくりインプットする。
余裕があれば講評を理解する。
後(2~3年以内)でここに関連した問題が出題されるようです。
ここ要チェック!
応用情報技術者試験過去問道場を解く
応用情報技術者試験過去問道場を解く、このとき正解以外の選択肢も理解してインプット。
過去問読む&過去問道場を繰り返す
公式解答を読むから理解するに転化し始めます(悟りの境地)
午後の記述式設問に対して反応できる
午後の記述式設問に対して最大の課題である何文字以内で記述せよに対して答えが組み立てられるようになる。
ここまで到達したなら合格は目前です。
自分の答案が公式解答と表現は異なるが同じ意味だと確信できるなら安心して継続してください。表現が異なっているのは不安ですが公式解答と異なっていても点がつくようです。
時々文章中に書かれていない一般論的な解答例がありますがここは捨ててしまっても合格はできます。できるに越したことはないですが・・・。
以上が何回もこの試験に不合格になって思い知らされた私が考えた効率的な学習方法です。
午前対策は過去問道場で十分です、午後対策は過去問を解くことが一番効果的です。
それでも午後を突破できない場合
ハッキリ言って読解力が必要です。
もうこれはどうやってもペーパー試験という制度上避けられません。
もしくは問題テーマとの相性もあるかと思われます。
読解力というか忖度が必要なくらい私にとってはなれるまでに時間を要しました。
国語さらには現代文が得意でないと苦戦すると思います。
試験を解く上で情報処理技術者試験文学(以下IPA文学という)ともいうべきハードボイルドな文章になれる必要があります。
時々公式解答をみるとそんな内容思いつかないよといったものもあります。
そういう問題は避けるほうが良いです。
避けるといってもこれは過去問にたくさん触れて傾向を把握する必要がありますが。
とにかく午後の過去問が最高のテキストです。
参考書もいいですが出題される内容はあくまで過去問なので過去問から学んだ方が効率がいいです。
それほどお上(出題者)に忖度する必要があります。
なので出題内容が自分にマッチするかしないか運要素もあると思います。
なにしろ似たような問題はあるにせよ全く同じ内容は出題されません。
似たような問題が出た時はチャンスです。
このとき合格にぐっと近づきます。
そのための過去問演習なのです。
それでも難しい場合はその運を上昇する方法があります。
それは空欄穴埋め形式の設問で確実に解答する方法です。
空欄穴埋め形式は午前試験の範囲から出題が多いです。
ここがチャンスです。
読解力がない場合はここで絶対に穴埋め問題を落としてはなりません。
こういった箇所を死守しないと合格できません。
ケアレスミスもダメです。致命的になります。
ですので読解力のない私のような人間は午前試験を如何に高得点で突破するかで合否が分かれます。
午前も高得点ではありませんが・・・。
あと得意な分野を2つ、3つ持つことも重要だと思います。
得意といってもその分野で7~8割取れる程度です。(俺はこれから高度区分を合格するんだ!といった、ご自身の方向性を確立したという意志を決意するくらいの程度です)
私の場合は情報セキュリティ、ネットワーク、データベースがそれに該当します。
あとで高度区分の試験を受ける際の選択基準になると思います。
私はいままで情報セキュリティ、アルゴリズム、ネットワーク、データベース、システムアーキテクチャ、情報システム開発分野を選択してきました。
マネジメント・ストラテジ系は午後問題は一切触れていません。
不合格が連続した時期では情報システム開発ではなくシステムアーキテクチャを選択していました。
当日はなぜか直感的に情報システム開発を選択していました。
臨機応変に問題選択を修正していくこともこの試験のカギとなることでしょう。
毎年かならず愚直にこれらの分野から選択していました。
これが原因かわかりませんが、何度も不合格を喫してきました。
ですので今回は難しいなと思っても必ず選択していました。
※ここは実のところ柔軟に方針を転換してもいいと思います。
マネジメント・ストラテジ系も重要な分野ですがテクノロジ系分野を頑なに選択してきました。
それはこの試験が技術者試験とうたっているゆえんです。
技術者なのだからテクノロジ系で受験しなければ意味ないでしょと強く言いたいところですがそこはお役所が考えるこの試験に対する信念があるのでしょう。
マネジメント・ストラテジ系は読解力があれば解けるという記事も見ますが、
私のような読解力がない人間にとっては食わず嫌いな一面がありそちらの分野は
一切手を付けませんでした。
恥かしい話、私はプログラミング言語はPHP、Java、C#、perl、VBといった言語を仕事で扱っていますが試験ではアルゴリズム分野は7~8割台の得点はできませんでした。
それくらいアルゴリズム分野(疑似言語)は難しいです。
※第一種情報処理技術者試験やソフトウェア開発技術者試験は実際に解いたことがありますがもっと難しいです。
合格した時の結果
これが私の合格したときの点数です。
恥の上塗りですが午後試験は本当にギリギリでした。
それでも合格は合格です。
みなさんは私のように時間を無駄にしないで効率よく学習してくださることを祈っています。
なお基準点が60%という表現が最大のブラックボックスとなっております。
要は受験者の中で上位20%に潜り込むことが重要だということです。
(※いかに他の受験者との差別化を図れるかその一点にかかっているのではないでしょうか)
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