内向的な人が生きづらい3つの理由【結論:一人の時間を確保】

HSP

内向的な性格だと「生きづらい」と感じている人は多いです。

この性格が原因で日常生活の様々な場面で支障をきたすことがあります。

そのような場面に直面しないよう「一人の時間・空間を確保する」を結論とします。

内向的な人が生きづらい理由として「寡黙なため疎外感を持ちやすい」、「誤解されやすい」、「一人の時間が確保しにくい」の3つが考えられます。

1.内向的な人が生きづらい理由

①寡黙なため疎外感を持ちやすい

内向的な人は社交的でないため、人の輪(グループ)に入れないことが挙げられます。

一人でいたいけど、完全に仲間外れは味わいたくありません。

内向的でない人からしたらどっちなんだよと指摘がありそうです。

私はガチガチの内向的です。自分でも複雑な性格だなと感じています。

内向的な人は「私はOKでない」という思い込みから自分で自分を責める傾向があります。

これが生きづらさの一因でもあります。

②誤解されやすい

内向的な人は寡黙なため、周囲から以下の誤解を受けやすいです。

その例として、こんなことが挙げられるのではないでしょうか。

  • 指示待ち
  • ぼーっとしている
  • 頼りない
  • 役に立たない
  • 社会人として不適格
  • 服装には割と無頓着
  • 寝ぐせも気にならない
  • 言わないとしない
  • 気が利かない
  • やる気がないように映る
  • 無気力

少々乱暴な表現であったことをお許しください。

しかし、現代の社会が内向的な人の能力を過小評価している傾向にあるため発生しているものと考えられます。

③一人時間が確保しにくい

現代社会は常に忙しく、人と接する場面が多いというのが挙げられます。

お金を稼ぐには、人を経由して得ることが多いため、一人の時間を常に確保できるとは限らないことが生きづらさに繋がっています。

あと家族との関係、会社で働く人との関係で時間を持っていかれます。

内向的な人は2時間程度ならば、一人でない状態も耐えられるでしょう。

これ以降は徐々に一人でいたいという欲求が高まり、それを求めるようになります。

2.内向的な性格の特徴

①想像力が豊か

内向的な人は空想の世界に浸る傾向があるようです。その根拠として内向的な人で有名なJ・K・ローリング氏が挙げられます。

彼女はみなさんご存じの「ハリーポッターシリーズ」の作者です。

J・K・ローリング

幼少期
彼女は幼少期から物語を書くことが好きで、しばしば自分の想像の世界に没頭していました。

彼女は自分の部屋に閉じこもって書いたり、読書にふけったりする時間を多く過ごしていたそうです。

ハリー・ポッターの創作過程
ハリー・ポッターシリーズの執筆過程では、ローリングは長時間にわたって一人で作業することが多かったとされています。

特に、エディンバラ(スコットランド)のカフェで一人静かに執筆する姿がよく目撃されていました。

インタビューでの発言
彼女自身がインタビューで、自分を「内向的」であると述べたことがあります。

ローリングは公の場での注目をあまり好まないと感じることがあり、プライベートな時間を大切にしていることからも伺えます。

内向的な人は想像力が豊かです。

ただの「りんご」から様々な角度から連想ゲームが始まります。

赤と言えば鬼、鬼といえば地獄、地獄といえば芥川龍之介の「蜘蛛の糸」などという風に次々と想像する特徴があります。

この特性は会社で働いていると、混乱のもとになったりします。

曖昧な指示をされると、この連想ゲームが始まって頭が混乱することがあるからです。

具体的な指示があると安心するのはこのような特性が原因です。

②内省的

内向的な人は「頭の回転が速くない」可能性があります。

なぜかと言うと、いったん話を自分の中に取り込み、頭の中で反芻して理解するという仕組みがあるからです。

じっくり結論を出す特性があるため、すぐに答えを求められる場面で不便さを感じるかもしれません。

しかし内省的なので昔のことをよく覚えているといった特徴があります。

定期的に過去の出来事を思い返すことがありませんか。

コンディションが悪いと過去の黒歴史を思い出しては自分を責める方向に傾いてきます。

口癖に「そういえば・・・」といった言葉をよく発します。

私の父親も内向的な性格です。昔のことをよく覚えていて、この口癖をよく使います。

私もそんなことよく知っているね、とかよく覚えているね。

と言われることがあります。

③禁止令

内向的な人は幼少期に両親(養育者)からのやり取りで「やってはいけない」リストを自分に課している可能性があります。

これは3歳までに確定すると言われています。

これを禁止令と言います。

どんな内容かというと、(スクロールが必要で見にくい場合は次の画像をご覧ください)

禁止令特徴
成功してはいけない、
成し遂げるな
先延ばし、完璧主義、または自分自身に非現実的な期待をする。新しいことを試したりするのを避ける、簡単に諦めやすい。相手の意向に合わせて行動する。
目立ってはいけない目立つ存在になることは、自分の身に危険を及ぼすから自己主張もやめておこう。
重要であるな常に目立たないように心がけ、責任を負うのを嫌う。
親しくなるな、近づくな人と親密になれなかったり、仲良くなると自分の方から壁を作ってしまったりする。大人になっても自分の本心やプライベートを打ち明けられない。
属するな学校や職場などの集団・組織との深い関わりを避け、いつも一人で行動することが多くなります。
何もするな、実行するな従順な子どもであろうとし続けた結果、大人になっても指示を待ち、積極性に欠け、人の意見に従ってばかりに。
考えるな対立や失敗を避けるために、自分の意見や欲求を抑圧する。意思決定を完全に避けてしまう。
楽しむな楽しむことに罪悪感を持ったり、楽しむことをずっと後回しにし続ける傾向に。自分自身や自分の能力を批判し、自分が楽しみや喜びに値しないと信じてしまう。
内向的な人の禁止令
内向的な人の禁止令

というものです。当てはまりませんか。

④拮抗禁止令

内向的な人は禁止令に抵触するとある衝動が生まれます。

抵触するというのは守れない状況という意味になります。

禁止令が守れないとそれに代わる禁止令を自分に課します。

拮抗というのは二つの勢力がせめぎあっている状態です。

すると拮抗禁止令はあなたにこのような衝動を促します。

「(自分が)強くあれ」

という衝動です。

これは言葉の通りで「自分が強くなくては」という衝動に駆られます。

車でいえばアクセルの機能に相当します。

先ほどの禁止令はブレーキの役割になります。

普段はおとなしい内向的な性格にスイッチが押されます。

すると自分の感情をあまり表には出さなくなります。

誰かに甘えたり、仕事で忙しくても誰かに助けを求めたりといったことが極端に少なくなります。

これは緊張状態・プレッシャーを感じている状態に相当します。

これが時に生きづらさを感じます。

拮抗禁止令の状態が強くなる、長期間にわたり作用すると必要な時に必要なコミュニケーションをとらなくなります。

会社で働いていると孤立感を持つようになり生きづらさに繋がります。

⑤自分を責める傾向がある

内向的な人はコミュ障、陰キャ、社会不適合(シャフ)などと人と少し変わっているかもと思うことがよくあります。

他の人の価値観に流されてしまうと、せっかくの良さが台無しになります。その理由はあとで上げます。

最近ですとこのような人たちのことを「チー牛」と称するようです。

チーズ牛丼は比較的手頃で、高カロリーであるため、長時間パソコンの前で過ごすことが多いオタク層に好まれるというイメージがあるようです。

チーズ牛丼を注文する男性はオタク、根暗、コミュ障というイメージがネット上で広まってしまったようです。

ネットスラングとなった「チー牛」の意味と元ネタを紹介 | とんずらネット
すき家の三色チーズ牛丼を注文する男性の絵から生まれたネットスラング「チー牛」。 外見がオタクな風貌でリアルな描写もあいまって、実際にこんな男性がいそうとネットで話題となってしまう。この記事ではそんな「チー牛」が流行るまでの経緯や発祥を紹介し...

ちなみに私は大好きです。あなたはいかがですか。

自分の責めるメカニズムに関してはこちらに書いていますのでご覧ください。

HSPという気質向けに書いたものですが、本質的には同じです。

⑥住む場所にあまりこだわりがない

寝食ができれば構わないという人が多いです。

家の特徴は簡潔/素朴で、派手で華美な雰囲気の場所には住みたがらない人もいます。

デスクは雑然としていて、資料が散らばっている傾向が多いのではないでしょうか。

この方が想像力を高めるのではないかという説もあります。

『天才のデスクが散らかっている理由 ー 思考の連続性』
写真のデスク、誰のだか分かりますか? 実はこれ、かの有名な天才物理学者、アルベルト・アインシュタインのデスクなんです。こんな雑然とした中でよくあんな複雑な相…

必ずしも部屋はきれいであることは内向的な人にとっては正解ではないのではないでしょうか。

3.内向的だと直面する場面

①何を考えているか不明

不気味がられる(腫れ物に触れる態度)というのが挙げられます。

内向的な人はあまり言葉を発しません。すると周囲の人は何を考えているのかわからないという印象を持つことがあります。

私は中学時代にクラスメイトの女子2人組に面と向かってヒソヒソと何やら話している場面に遭遇したことがあります。私に聞かれると何かまずいことでもあるかと当時はモヤモヤした記憶があります。

中にはわざとプライベートに踏み込んだ話題を振ったりして試す人もいます。

内向的な性格の人は自分の本心を悟られることを嫌うので、距離を置きたくなります。

②影がうすい

内向的な人は目立ってはいけないという思い込みをしていることがあります。

私は普段から目立たないよう生活しています。移動する際も、音もたてず行います。

まるで忍者のようです。

会社で誰かに相談しようと近づくと、相手が驚いてその驚きに自分が驚くという経験を何度もしています。

③帰りたくなる

内向的な人は定期的に一人になりたくなります。私の体感では2時間が目安です。

不便なのが会社の飲み会です。最初から参加しなければいいのですが、そういうわけにもいかない場面があります。

仕方なく参加すると、どんどんエネルギーが失われていきます。そろそろ二次会かという話が出る頃には私のエネルギーはゼロになります。

できるだけそのような集まりには参加しないように心がけていると、人付き合いが悪いと言われることもあります。

二次会に行こうとする素ぶりを醸し出し、途中の曲がり角で絶好のチャンスとだと言わんばかりに姿を消すことを何度もしていました。

何も言わず、姿を消したことは反省しています。

しかし、こちらも限界だったのです。

④会話の輪に入れない(会議で発言が少ない)

内向的な人は意見を求められてもすぐ発言できないことがあります。

これはメッセージを一度自分の中に取り込み、内省・反芻することによって事態を把握するシステムがあるからです。

周囲があまり急かさない環境だと発言がしやすくなります。

「目立ってはいけない」という禁止令を自分に課しているので、タイミングを計っているうちにそのチャンスを失います。

自分が会話の中心に入ったところで、盛り上がったりしないし、いい発言ができないという発想になりやすいのです。

一人になったとき、実はいいアイデアが出てきたりします。

自分のペースで取り組んだ際に想像力がよく働いた経験はなかったでしょうか。

⑤仕事が遅いと指摘されることがある

内向的な人は自分のペースで取り組む傾向があります。

会社では与えられた仕事に対して丁寧に取り組みます。

ところが相手からすると要求水準以上のことだったりすることがあります。

依頼人に持っていくと、クオリティはある程度でいい。

それよりも早く仕上げて欲しかったなんてケースがあります。

相手の要望を具体的に確認しないで進めると、相手と認識のズレが生じることがあります。

最初から言ってくれよと思う経験はあったでしょう。

ここにも生きづらさが潜んでいます。

⑥必要以上に干渉される

内向的な人はプライベートを大事にします。必要以上にプライベートな領域に踏み込まれることを嫌います。

相手が自分に干渉しすぎる場面では、

内向的な人は自分の内面世界に閉じこもりがちになります。

必要なことを必要な時に言わなくなり、報連相ができなくなります。

こんなこと言っても仕方がないという心境です。次第に無表情で無反応に消極的になります。

あなたは必要な人間、私は不必要な人間だ」と引きこもってしまう経験はなかったでしょうか。

4.内向性が強みになるとき

①もの凄い集中力

ただし、一人で作業している環境に限ります。

内向的な人は外界からの刺激を遮断することで、深い思考に没頭することができます。

例えば、内向的な性格で有名なアルバート・アインシュタインは自身の集中力を保つために家族にさえ部屋に誰も通さないよう要請していたという話は有名です。

人付き合いはむしろ足かせになることもあります。一人の環境になれば雑念が生じないため、もの凄い集中力を発揮します。

②ミスが少なく、緻密

内向的な人は苦痛を覚えるような単調で退屈な作業も器用にこなすことができます。

その代わり時間をかける傾向にあります。

例として内向的性格の一面がある有名人を挙げます。

三谷幸喜

三谷氏が手掛ける脚本には内向的な性格を象徴する特徴があります。

繊細な人物描写
登場人物の心理描写が非常に繊細で、内面的な葛藤や感情を丁寧に描き出すことに長けています。

これは、内向的な人が自身の内面を深く見つめ、理解しようとする傾向と関連していると言えるでしょう。

深い洞察力
人間の本質を鋭く洞察し、社会や人間関係の複雑さを巧みに表現しています。

これは、内向的な人が周囲をよく観察し、深く考える傾向と関連していると言えるでしょう。

ユーモアと皮肉
ユーモアと皮肉に満ち溢れています。

これは、内向的な人が自身の弱みや周囲の矛盾を客観的に捉え、ユーモアで表現しようとする傾向と関連していると言えるでしょう。

他にもあるこんなエピソード
三谷幸喜氏は、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組でこのエピソードを語りました。

ある日、三谷氏はココリコの田中直樹氏を自宅に招待しました。

田中氏が三谷氏の自宅に到着した際、三谷氏は玄関先で田中氏としばらく立ち話をしましたが、家の中に招き入れることは結局ありませんでした。

三谷氏によれば、彼は自宅に人を招き入れることに対して強い抵抗感を持っており、非常に内向的な一面を持っています。

このエピソードは、その内向的な性格が如実に表れたものであり、三谷氏が自分のプライベートな空間を守りたいという気持ちが強かったために起こった出来事と考えられます。

このエピソードは、三谷幸喜氏の人柄や彼のプライベートな側面を垣間見ることができる興味深い一例であり、内向的な性格が彼の創作活動にも影響を与えていることを示唆しています。

宮崎駿

宮崎氏は内向的な性格の一面があります。

氏は有名なスタジオジブリでいくつもの作品を手掛けています。

彼の作品を観たことある人でしたら、納得いくと思います。

何度も脚本をやり直すのは有名で、緻密な作品が出来上がっています。

③冷静で的確な観察力がある

内向的な人は表面的ではなく、裏側の深遠で含蓄のある言葉をボソッと発したりします。

しかも皮肉に富んでいたりします。

例えば、次の内向的で有名な人達が残した言葉が印象的です。

エミリー・ディキンソン

(Emily Dickinson)アメリカの詩人で、生涯の大部分を家族の家で過ごし、孤独の中で深い詩を多く書きました。

「成功とは、成功を夢見る人にとっては
         最高の復讐である。」

なんか皮肉な感じがしますね。

フリードリヒ・ニーチェ

(Friedrich Nietzsche)彼は内向的で孤独な生活を送りながらも、哲学的な洞察に満ちた作品を多く残しました。

「孤独を愛することができる人間だけが、
       真に自由な人間である。」

俗世間を離れ、一人になることは誰にも邪魔されず束縛から解放されることを象徴していますね。

一人の時間を楽しめとも受け取れます。

太宰治

日本の小説家で、内向的な性格から生まれる孤独感や絶望感を作品に反映させました。

「人間失格。もはや、自分は完全に人間
        である資格を失った。」

やや自虐的にも思えますが、人間失格というフレーズは有名ですね。

5.結局どうしたらいいの

①一人の時間・空間を確保する

どこで誰といようが例外なく必要です。

放置すると次第にパフォーマンスが低下して無表情・無反応になります。

これを実践することで次の特典が得られます。

  • プライバシーが保護される
  • プレッシャーをあまり感じずにいられるようになる
  • 安全だという感覚が得られる
  • 「自分がこれをしてもいい」という権限が保証される
  • 自分がしなければならないことに一貫性があり、混乱する余地があまりない
  • 自分のペースでやる時間/余裕が与えられる
  • 平穏で安定した日常が保証される

内向的な人はこれ以外、生きづらさを解消する術はありません。

会社員だと8時間は拘束されるため、生きづらさを感じることもあるでしょう。

現在の社会システムには少々不便な部分もあると私は考えています。

内向的な人にとってこのシステムが縛りプレーにも感じます。

なので他の人と変わっているかもと少々窮屈です。

ほとんどの内向的な人は「一人の時間・空間」が満たせないから調子が悪くなるのです。

②(拮抗)禁止令に許可

内向的な性格の人はプレッシャーや緊張状態になると『(自分が)強くあれ』という心理状態になるということに触れました。

例えばエヴァンゲリオンの碇シンジが発するセリフに「逃げちゃダメだ」というのがあります。

この心境に近いと考えています。

このアニメの原作者である庵野秀明氏は内向的な性格の持ち主なのではないでしょうか。

自分が強くなることで事態に対処するスイッチをONにするわけです。

庵野秀明氏のエピソード
庵野監督は、学生時代に特撮映画の制作に携わっていた経験があります。

その中で、作品作りに対する責任感やプレッシャーを強く感じたことが、「逃げちゃダメだ」というセリフに反映されていると言われています。

本来ならば(拮抗)禁止令の状態にならないのが理想です。

とはいえ社会生活を送っていると避けられない事情もあります。

自分が強くあろう(しっかりしろ)とする状態が長く持続するのは望ましくありません。

最終的に待っている結末が引きこもりだからです。

③自分のペースで取り組めるよう環境を整備する

内向的な人は緊急性の高い場面になると頭が混乱してパニックになりやすいです。

従って緊急対応窓口などの受付業務は内向的な人にはリスクの高い環境となります。

やることが定型的、マニュアルが存在する環境だと安心して取り組むことが可能です。

内向的な人の安心・安全な避難場所として常に一人の時間・空間を用意しておくことを提案します。

このような環境を整備することが生きづらさを解消する策となります。

6.まとめ

内向的な性格はかなり特殊かもしれません。

決して変な人ではありません。

しかも一人になることでしか自分の機嫌はとれません。

ですので結論は

生きづらさを解消するには

一人の時間・空間を確保する

です。

生きづらさを解消するにはこれがかなり効果的です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました