(1)HSPが芸能人に向いていないと
思うのはなぜ?
—
(2)芸能人に向いていない事例は?
—
(3)でもHSPの芸能人が
活躍してるよ、どういうこと?
こういった疑問に答えます。
- 内向型HSPが芸能人に向いていない理由
- HSPが芸能人に向いていないと
感じる事例 - 芸能人として活躍している
HSPもいる
実はHSPには、芸能人に向いていないと感じる理由があります。
それは幼少期に自分に課した「成功してはいけない」禁止令の存在です。
禁止令とは、親から「○○してはいけない」といった意味を含むメッセージで、大人になってもそのルールを守ろうとする仕組みのことです。
HSPが芸能人に向いていないと感じる理由は、特に内向型のHSPが対象です。
HSPがもつ内向性には「成功してはいけない」の裏に「目立ってはいけない」禁止令も潜んでいます。
芸能界で成功するには、目立つことが重要です。
これらのすべて禁止令に抵触してしまうことが芸能界に向いていないと感じる理由です。
私は内向型HSPとして40年以上過ごしてきました。
2014年に交流分析という心理理論に出会い、
生きづらくなる原因をHSPという言葉がない時代から知っています。
幼少期に自分に刷り込んだある感情が、HSPの性格を形成します。
交流分析では人の性格を人生脚本で表現します。
HSPは6つある脚本のうち、2つを多用します。
この2つの脚本を多用するため、生きづらさを感じる場面が多くなります。
生きづらさを解消する方法は、「あなたがHSPに生まれた理由」で書いています。
この記事ではHSPが芸能人に向いていないと感じる理由がわかります。
結論、内向型HSPは「目立ってはいけない」禁止令を守る作用が強いため、目立ってなんぼの芸能界の構造と相性がよくないんです。
内向型HSPが芸能人に向いていない理由
特に向いていないのは、内向型HSPです。
それ以外のHSPは向いている側面もあります。
HSPには以下の3つの心理があるからです。
- 「成功してはいけない」
- 「目立ってはいけない」
- 「相手を喜ばせよ」
HSPは幼少期に、これらの心理(認知のクセ)になる体験をしています。
①「成功してはいけない」
①「成功してはいけない」は芸能界の弱肉強食の構造と相性がよくないです。
見た目にアドバンテージがない限り、相手との差別化を図らなくてはなりません。
つまり、ライバルとの競争に勝つことです。
HSPは成功することに対して、潜在的に自分を値引く傾向があります。
自分が有能だという感情に触れたくないのです。
成功することに自らブレーキをかけてしまうことが、芸能界に向いていない理由の一つです。
②「目立ってはいけない」
②「目立ってはいけない」は芸能界のショービジネスの側面と相性がよくないです。
成功することは目立つことでもあるので、HSPには向いていないと感じます。
最近だと、Adoさんという歌い手がいて顔出ししないスタイルもあります。
とはいえ、自分に関心・注目が集まることは避けられないのです。
自分が目立ったことで、誰かの気分を害していないか非常に気にします。
ショービジネスは目立ってなんぼの世界なので、芸能人に向いていないと感じる理由の一つとなります。
③「相手を喜ばせよ」
③「相手を喜ばせよ」は、相手から気に入られたい、好かれたい気持ちへの衝動が強くなります。
一見、チヤホヤされる芸能界に向いていると思いきや非常に危険な側面があります。
それは、HSPの感受性は強いストレス状況下では「自傷行為(リストカット)」、「大量服薬(オーバードーズ)」、「希死念慮」のふるまいを示すからです。
つまり、自分が満たされないことで「何をやっているんだろう。私って、ダメだなぁ。」と自己不信になる側面があるのです。
内向性は芸能人に向いていない
もう一度、整理します。
- 目立ってなんぼの業界
- オーディションなどアピールが必要
内向性は芸能人という稼業と相性がよくないのは、
(内向性)の側面
- 成功してはいけない
- 目立ってはいけない
があるから。
定期的に一人の時間と空間が確保できていれば問題ない。ただし、芸能界にそのような舞台があればの話です。
感受性は芸能人に向いているが・・・
HSPのもつ感受性は、芸能人に向いている側面があります。
(感受性)の側面
- ファンが喜ぶことを知っている
- 関係者との人間関係を大事にできる
ただし感受性にも弱点があります。それはSNSでのアンチコメントや、無条件に自分を受け容れてくれない存在がいると自分を責めてしまうことです。
相手を喜ばせることに集中してしまうと、自分の感情に「ふた」をしてしまう恐れがあります。
「自分は何をやっているんだろう」という気持ちから、自己不信、自傷行為まで発展することがあります。
こうならないようにするには、自分を喜ばせることが必要です。
ここまででHSPで芸能人として活躍している人もいるじゃないか。と疑問に感じたかもしれません。
内向型HSP以外のHSPは向いている側面もあります。
HSPは複雑で、内向性と感受性が水と油のような関係になっていいます。
内向性を活かそうとすると、感受性が足をひっぱります。
反対に感受性を活かそうとすると、内向性が足をひっぱります。
HSPという括りで「向いている・向いていない」の話をすると、真逆のケースがでてしまうことをご理解いただきたいです。
ここまでのまとめです。
HSPがもつ内向性は、幼少期に味わった「成功してはいけない」感情をガードするため、「目立ってはいけない」禁止令を大人になっても守ります。
芸能人は注目をあびる仕事なので向いていないと言えます。
HSPがもつ感受性は人の気持ちを察する能力がずば抜けています。
ファンに対して何をしたら喜ぶのか知っているため芸能人に向いている側面があります。
しかし、なりたい芸能人像と一致していない場合は、自分の感情に蓋をし、自問自答する結末を迎えることになります。
特に内向性が感受性よりも優位の場合は、芸能人に向いていないと言えます。
以上内向型HSPが芸能人に向いていない理由になります。
HSPが芸能人に向いていないと感じる事例
HSPが芸能人に向いていないと感じる事例を挙げます。
過去のインタビュー記事や実際におきた出来事をもとにしています。
- (故)マイケル・ジャクソン
- 大木亜希子さん
- 有村藍里さん
芸能人に向いていない3つの心理を振り返ってみます。
- (内向性)「成功してはいけない」
- (内向性)「目立ってはいけない」
- (感受性)「相手を喜ばせよ」
①(故)マイケル・ジャクソン
マイケル・ジャクソンが芸能人に向いていない理由は、彼の死因が「薬の大量摂取(オーバードーズ)」とされていることです。
さらに、度重なる整形手術を受けていることから「相手を喜ばせよ」の特徴である感受性が強いとも考えられます。
「薬の大量摂取が死因」は
(感受性の側面)=「③相手を喜ばせよ」に該当します。
どんなに成功していても、自分を攻撃してしまうのであれば、芸能人に向いていない事例になり得ます。
その代わり感受性が強いことで成功し、作品に多大な影響を及ぼしていることは言うまでもありません。
②大木亜希子さん
AKB48グループのひとつ、「SDN48」のメンバーとして紅白歌合戦に出場した元アイドル、大木亜希子さん。
ご本人が「HSP」を公表しています。現在は作家として活動しているようです。
「プライドだけはあるから、アイドルとしての自分をまったく消化できなかったんです。本当の自分と、アイドルとしてプロデュースされている自分のずれがしんどかったですね」
芸能界の競争は残酷です。売れっ子になってあっという間に羽ばたいていく人と、いつまでも低空飛行を続ける人が露骨に分かれます。大木さんは、後者でした。19歳のころには明らかに仕事が減り始め、その時にはもう、自己肯定感を喪失し、自尊心が徹底的に傷ついて、疲れ果てていました。ある日のこと。山手線の新宿駅のホームで、衝動的にこう思ったそうです。
「……死にたい。飛び降りようかな」
https://hatawarawide.jp/wakatejidai/211110-1/
「希死念慮」にまで発展したことは
(感受性の側面)=「③相手を喜ばせよ」に該当します。
芸能人(アイドル)に向いていないと引退した事例です。
その後、ライターとして評価され過去の怨念がどんどん浄化されていったそうです。
③有村藍里さん
有村架純さんの姉で現在も活躍されています。
「妹に迷惑をかけるんじゃないか。私が出たばかりに妹が引き合いに出されて申し訳なく思ってしまったり、架純の姉という色眼鏡で見られるのも嫌だった」と、3カ月間芸能活動を休止。その際、引退も覚悟していたと打ち明けた。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/01/28/kiji/20180128s00041000146000c.html
「私が出たばかりに妹が引き合いに出されて申し訳なく・・・」は
(内向性の側面) ①「成功してはいけない」②「目立ってはいけない」に該当します。
「自分が目立ったことで、相手の気分を害したかもしれない」と思うのは内向性の特徴です。
引退も覚悟するところまで気持ちが傾くことがある事例は、思慮深いことでもあります。
しかし、HSPが芸能人に向いていない方向に傾きやすいとも考えられます。
HSPでなくても芸能人に向いていないと感じて、辞めた人はたくさんいるじゃないか。という意見もあるかもしれません。
私が言いたいのは、HSPは自分を責める傾向が強いということです。
以上、HSPが芸能人に向いていないと感じる事例でした。
- (内向性の側面)
→自分が目立ったことで
相手の気分を害したと思い込む - (感受性の側面)
→自己不信になって自分を攻撃する
しかし芸能人として活躍しているHSPもいる
芸能人として活躍しているHSPがいるのでは?という意見もあることも理解しています。
しかし、それは内向性が強くないからだと考えています。
内向型HSPとして活躍している芸能人はごくわずかだからです。
私が把握している内向型HSP芸能人は「辛酸なめこ」さんだけです。
それ以外は、内向性を持ってはいるけれども、いちばん強くないと見ています。
- 「目立ってはいけない」に対抗
- HSS型HSPだから
- 内向性が一番強くないから
具体例を挙げつつ、理由を説明します。
①「目立ってはいけない」に対抗
HSPの内向性の「目立ってはいけない」禁止令は、芸能人に不向きなように思えるかもしれません。
HSPの内向性には「(自分が)強くあれ」という形で、目立つことに対抗する心の仕組みがあります。
「目立ってはいけない」を守ってばかりは、日常生活に支障をきたすからです。
辛酸なめ子 さん
私が唯一、内向型HSPだと考えているのが「辛酸なめ子」さんです。
結婚式を挙げるのは、「自分が品定めされている感覚になるので、やりたくない」と過去に言っていたからです。
つまり自分に注目が集まり、成功を皆にアピールする感情を味わいたくないということです。
これはHSPの内向性の特徴である「目立ってはいけない」、「成功してはいけない」に抵触します。
自分が強くなることで、目立つことに対抗している珍しいケースと考えられます。
漫画やコラムニストとしての側面が強いかもしれませんが、映画にも出演されているようなので芸能人とします。
②HSS型HSPだから
HSS型HSPなら芸能人に向いていると理解できます。
目立つことより、刺激を求めるHSS傾向が強いからです。
- ナインティナイン岡村さん
- 渋谷すばるさん
詳細は以下の記事で取り上げています。
ナインティナイン岡村さん
ご本人はHSPに言及していませんが、可能性は高いです。
渋谷すばるさん
ご本人のXでHSPだとコメントしています。
③内向性が一番つよくないから
内向性が一番つよくないとは、以下のようなケースです。
このように緑の内向性が一番強くないケースです。
- 市川紗椰さん
- 有村藍里さん
- 最上もがさん
一部活躍されている実績はあるが、内向型HSPは芸能界にほとんどいない。
まとめ
本記事のまとめです。
- 「成功してはいけない」
- 「目立ってはいけない」
- 「相手を喜ばせよ」
- (内向性の側面)
→自分が目立ったことで
相手の気分を害したと思い込む - (感受性の側面)
→自己不信になって自分を攻撃する
一部活躍されている実績はあるが、内向型HSPは芸能界で探すのは大変。
ここで取り上げなかった、他のHSPの有名人は以下の記事をご覧下さい。
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