隠し剣鬼の爪のキャストは以下の通りです。
| 役名 | 読み | 出演者 |
| 片桐宗蔵 | かたぎりむねぞう | 永瀬正敏 |
| きえ | 松たか子 | |
| 島田左門 | しまださもん | 吉岡秀隆 |
| 狭間弥市郎 | はざまやいちろう | 小澤征悦 |
| 島田志乃 | しまだしの | 田畑智子 |
| 狭間桂 | はざまけい | 高島礼子 |
| 片桐勘兵衛 | かたぎりかんべえ | 田中邦衛 |
| 片桐吟 | かたぎりぎん | 倍賞千恵子 |
| 医者 | 笹野高史 | |
| 戸田寛斎 | とだかんさい | 田中泯 |
| 島田門左衛門 | しまだもんざえもん | 綾田俊樹 |
| 堀将監 | ほりしょうげん | 緒形拳 |
| 直太 | なおた | 神戸浩 |
| 教官 | 松田洋治 | |
| 矢崎 | 赤塚真人 | |
| おぶん | 斉藤奈々 | |
| 番小屋の役目人 | 佐藤亮太 | |
| 長吉 | 前田淳 |
片桐宗蔵
演じているのは永瀬正敏。
片桐宗蔵は戸田寛斎に師事し、狭間弥市郎と同門の剣の使い手。
戸田流秘伝の技、「隠し剣鬼の爪」を授かる。
狭間の方が剣の実力は上ながらも、「隠し剣鬼の爪」を授かったのは片桐のほうだった。
狭間とは親しい仲であったが、ある事件を境に果し合いをすることとなる。
きえ
演じているのは松たか子。
片桐家に奉公に来ていた町人の娘。
その後、町人の家に嫁ぐ。
雪の降る日、久々に小間物屋で片桐宗蔵と再会する。
元気な様子を見せる一方、生活は楽ではなかった。
それを悟られないよう片桐にふるまうが、涙をこぼしてしまう。
しばらくしてきえは体調を崩し、何か月も床に臥せっていた。
その噂を聞きつけた片桐宗蔵に助けられる。
しばらくして元気になったきえは再び片桐家の世話をするようになるのであった。
島田左門
演じているのは吉岡秀隆。
片桐宗蔵の妹、志乃の夫で片桐と親しい間柄。
志乃と結婚する際に、片桐家と島田家の間で石高でつり合いが取れていないことを問題ないだろうかと問われたがまったく気にすることはなかった。
片桐宗蔵が兄となることに関しては気にしている。
狭間弥市郎
演じているのは小澤征悦。
片桐宗蔵と同門で剣の技を磨きあった仲。
剣の腕は狭間の方が上だが、隠し剣鬼の爪をなぜ自分が伝授されなかったのを疑問に思っている。
単身赴任先で藩から罪人の容疑をかけられる。
もっとも罪の重い「郷入りの刑」が処され納得のいかない狭間は脱獄して民家に人質をとり立てこもるのであった。
くしくも片桐と果し合いすることになってしまうのである。
島田志乃
演じているのは田畑智子。
島田左門の妻であり、片桐宗蔵の妹。
ある日、大根を切っただけでどんがら汁を作ったと言い張る様子にみんなからからかわれ泣いてしまう
そんな志乃だったが、左門と結婚後はしばらくするとそんな不安はなくなっていた。
病に臥せっていたきえが片桐家に運び込まれた際にはてきぱきと立ち振る舞うのであった。
片桐勘兵衛
演じているのは田中邦衛。
片桐宗蔵の親族。
みなから「おんつぁま」と呼ばれている。
片桐宗蔵らが外国から入って来た銃をありがたく扱う様子を「飛び道具はいかん！」と非難する。
武士は正々堂々と相手に自分の名を名乗り立ち向かう姿勢でなければならないという考えの持ち主。
片桐宗蔵が独り身でいることを咎める。
片桐吟
演じているのは倍賞千恵子。
片桐宗蔵の母。
娘が左門と縁組する際に家柄の不釣り合いを不安に感じていたが、左門がすんなり受け入れてくれることに安堵する。
夫が仕事で失敗して石高を減俸されてしまった事情を案じていた。
医者
演じているのは笹野高史。
家老の堀将監が城中で急に倒れこんだ際に現場に駆け付ける。
高齢のためか、城中に訪れるのにも一苦労する。
隠し剣鬼の爪の傷跡のあまりの見事さに正確な診断がだせなかった。
戸田寛斎
演じているのは田中泯。
戸田道場の師範。
道場の弟子に片桐と狭間を持つ。
戸田はある日、禄を返上して隠居するようになる。
隠し剣鬼の爪を伝授した後、片桐が狭間と対決することを察知した戸田は戦いに勝つための秘策を片桐に伝授する。
それは相手を油断させる秘策だった。
島田門左衛門
演じているのは綾田俊樹。
島田左門の親族。
志乃と左門が祝言をあげる場に出席した際には、刀ではなく銃をありがたく操る武士の姿を非難する片桐勘兵衛に同調するのであった。
堀将監
演じているのは緒形拳。
堀は海坂藩の家老。
堀は狭間弥市郎の罪を見逃すよう言い寄って来た妻の体をもてあそぶのである。
結局狭間の妻から提案された約束は守らず、狭間弥市郎を銃で撃つように指示していたのである。
この仕打ちに納得のいかない片桐宗蔵によって隠し剣鬼の爪を一瞬の隙をつかれてしまう。
直太
演じているのは神戸浩。
片桐家の用務をこなすため出入りしている。
片桐家の出勤の付き添いや薪をくべたりするなど世話をする。
あくびをしているところを片桐に見つかり「大きい口」だと言われてしまう。
神戸浩さんは脳性麻痺の障がいがあるそうです。
教官
演じているのは松田洋治。
海坂藩より最新武器の指南役で招聘される。
海坂藩の藩士に最新武器の指南をするが、横文字の多さに藩士がついてこられずつい愚痴をこぼしてしまう。
それを聞いていた藩士の矢崎からそのことを咎められるが、気持ちを改めて指南するのであった。
殿の前で披露する操練では大砲がなかなか発射されず、近寄った際に発射された勢いで腰を抜かしてしまう。
矢崎
演じているのは赤塚真人。
片桐と同じ藩に所属する武士。
海坂藩より招聘された最新武器の指南役の講義についていけず、あきれられてしまう。
戦で速く走る演習で教官と競争するがあっさり負けてしまう。
おぶん
演じているのは斉藤奈々。
きえの妹。
きえが町人の家から運ばれて片桐家で静養しているのを聞きつけ見舞いに来る。
武士を怖い存在として認識しており、粗相があれば叩き切られると思い込んでいた。
片桐に対しても当初恐れを抱いていたが、そうでないことを知り安心する。
番小屋の役目人
演じているのは佐藤亮太。
狭間弥市郎に食事を運ぶ際、狭間に腕をへし折られ助けを呼ぶシーンが印象的です。
ちなみにこの方は佐藤蛾次郎さんの息子さんだそうです。
長吉
演じているのは前田淳。
実は俳優前田吟の息子さんだそうです。
隠し剣鬼の爪の映画紹介
隠し剣鬼の爪はたそがれ清兵衛を観た後すぐ観てもらいたいです。
山田洋次監督の時代劇三部作はどれも面白かったです。
私がこの映画をオススメするポイントは以下です。
- 隠し剣鬼の爪とはどんな秘技なのかワクワクする
- 主人公以外の役が作品を盛り上げる
- 片桐と狭間の対決では隠し剣鬼の爪の使わない
- 片桐ときえとの最後の結末が気になる
| 監督 | 山田洋次 |
| 原作者 | 藤沢周平 |
| 公開日 | 2004年10月30日 |
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