武士の一分のキャストは以下の通りです。
役名 | 読み | 出演者 |
---|---|---|
三村新之丞 | みむらしんのじょう | 木村拓哉 |
三村加世 | みむらかよ | 檀れい |
徳平 | とくへい | 笹野高史 |
波多野東吾 | はたのとうご | 岡本信人 |
滝川つね | 左時枝 | |
滝川勘十郎 | たきがわかんじゅうろう | 綾田俊樹 |
波多野以寧 | はたのいね | 桃井かおり |
木部孫八郎 | 木部孫八郎 | 緒形拳 |
山崎兵太 | やまざきへいた | 赤塚真人 |
加賀山嘉右衛門 | かがやまかえもん | 近藤公園 |
藩主 | 歌澤寅右衛門 | |
玄斎 | げんさい | 大地康雄 |
樋口作之助 | ひぐちさのすけ | 小林稔侍 |
島田藤弥 | しまだとうや | 坂東三津五郎 |
三村新之丞
演じているのは木村拓哉。
三村新之丞は海坂藩の藩士。
毒見役という、藩主の食事を前もって食べ毒がないか確認する仕事についていた。
いつものように仕事を済ませ毒がないかと思われていた矢先、新之丞は突然倒れこむ。
なんと食した材料の一つであるつぶ貝の毒に当たってしまったのであった。
新之丞は意識不明の状態に陥り、意識を取り戻すまでに数日を要するのであった。
意識を取り戻した新之丞はつぶ貝の毒が原因で失明してしまう。
藩の仕事がままならなくなると危惧した新之丞は妻の加世につらく当たってしまう。
加世の顔なじみである島田藤弥の進言によりなんとか仕事を失うことを免れる。
しかしこの沙汰には裏があったのである。
その真実を知った新之丞は島田藤弥と対決することを決意する。
三村加世
演じているのは檀れい。
三村新之丞の妻。
新之丞が毒に当たって意識不明のなか、献身的に看護する。
新之丞が藩からクビになる恐れがあったが、加世は島田藤弥と顔なじみであったことから一家の総意で願い出ることとなった。
加世は島田藤弥に取り次いでもらうことに成功したが、その裏には二人の間に不倫の事実も隠されていたのである。
加世は新之丞のことを思い、この事実は伏せていたがある目撃者の談話から露見してしまうのであった。
こうして加世は家を出ることになった。
徳平
演じているのは笹野高史。
三村家に出入りする中間。三村家のさまざまな雑務をこなす。
徳平は新之丞より加世と島田藤弥が密かに通じている事実を確かめるため、偵察を言いつけられる。
徳平は気が乗らなかったが、ついに密会している様子を見てしまう。
波多野以寧
演じているのは桃井かおり。
新之丞の叔母。
三村家にやってきては何かと世話を焼くが、おしゃべりな性格。
加世と島田が密会しているところを目撃し、それを新之丞に知らせに来る。
新之丞がその話を聞き態度を変えてしまい、よかれと思って教えたことが裏目にでてしまう。
木部孫八郎
演じているのは緒形拳。
隠し剣鬼の爪では主人公の仇役だったが今回は新之丞の剣の指南役。
失明した新之丞は島田との果し合いを決意する意思を告げられると助太刀を買って出るが断られてしまう。
新之丞の武士の一分をくみ取った木部は、目が見えない新之丞に勝つための秘策を伝授するのだった。
樋口作之助
演じているのは小林稔侍。
三村新之丞の上司。
加齢のせいか普段から居眠りをするなど仕事に対するモチベーションが下がっている。
しかし藩主の食事を任せられている重大な職についておきながら食中毒を引き起こした責任を負わされ、切腹する沙汰が言い渡されてしまう。
作之助は家族に見守られながら作法にのっとり仏壇の前で果てるのであった。
島田藤弥
演じているのは坂東三津五郎。
藩内でも随一の剣の使い手。
新之丞が失明して仕事ができなくなった状況を知っていながら、妻の加世からの願いを不倫と引き換えに口利きをする。
新之丞が仕事をクビにならなかったのは藩主の温情からであり、口利きはしていない疑惑をかけられる。
島田は新之丞から果し合いを申し込まれるが、失明していることを利用され卑怯な戦術で迎え討つ。
武士の一分の映画紹介
たそがれ清兵衛、隠し剣鬼の爪を観た後ならこの作品も楽しめます。
私がこの映画をオススメするポイントは以下です。
- 一刀流の使い手と盲目の武士がどうやって対決するのか
- 当時武士に毒見をする仕事があったこと
- 新之丞と妻の加世はどうやって復縁するのか
- 主役以外のキャラクターもユニーク
監督 | 山田洋次 |
原作者 | 藤沢周平 |
公開日 | 2006年10月20日 |
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