HSPとアスペルガー症候群の人とは相性が良くないです。
理由は共感性の有無で、HSP側が圧倒的にダメージが大きいからです。
HSPは空気を読むのに対してアスペルガー症候群の人は空気を読みません。
HSPの対処法は「気にしない」です。
ですが、こちらが一方的にデリカシーのない言動に揺さぶられてしまうんです。
アスペルガー症候群の人はHSPができない、「空気を読まない(気にしない)」を自然にこなしているのです。
その一方、アスペルガー症候群の人は「空気を読めない」ことを自分でも気にしています。
しかしHSP側からすると気にしているように思えません。
この違いによってダメージはHSPのほうが大きいと考えています。
HSP側が講じる対策は「不必要に接触しない」これが一番大事です。
どうしても接触が避けられないなら、配置転換や環境を変えるしかありません。
私が実際に体験したアスペルガー症候群の人とのエピソードと対策、そしてHSPとアスペルガー症候群の両方を持っている人についてもお話しします。
HSPとアスペルガー症候群は相性が良くない
共感性の有無の違いで、一方的にHSP側にダメージがあるからです。
HSPはあまり強く主張しません。
それに対してアスペルガー症候群の人は、相手に強く主張します。
アスペルガー症候群の人は共感性がほぼないので、気遣いのない言動でストレスを抱えやすいです。
HSPがアスペルガー症候群の人とコミュニケーションを図ると、ほぼ高確率でHSP側が一方的なダメージを受けます。
職場にいたアスペルガー症候群の人
私が30歳のころ、WEB制作会社に勤めていた時の話です。
私の担当はWEBサイトの裏側、プログラム開発の部分を担当していました。
同じ開発のメンバーは、私を含めて3人です。
- 私 (当時30歳HSP)
- Hさん 20代社員(女性HSP)
- Aさん 40代先輩男性社員(アスペルガー症候群)
※HさんはHSPのHとします
※AさんはアスペルガーのAとします
アスペルガー症候群のAさんは社内で、共感性のない言動で周囲の人たちを困惑させる人で有名でした。
私はそんな事情も知らないで、入社してしまったんです。
自分に甘く相手に厳しい
例えば、AさんはHさんに対してみんながいる前でダメだししたり、重箱の隅をつつくような言動を度々繰り返していました。
そんな様子を周囲の人達も快く思っていませんでした。私もそう思っていました。
Aさんは自分がミスしても「あれぇ、おかしいなぁ」とか言ってスルーします。
ところが相手がミスすると容赦なく追及するタイプです。
こんなエピソードもありました。
Aさんは通勤時に近くのマクドナルドで購入したドリンクにストローが入っていなかっただけで、長々とクレームしたのち会社にまでストローを届けさせたりします。
そんな感じでHさんは月一回ある社長面談でAさんと「うまくやっていく」ことが難しいとよく相談していたようです。
私はHさんとは席が隣だったのでSkypeでやり取りしていたからです。このあたりはHSP同士のやり取りですね。
結局、開発のメンバーのHさんはAさんから共感性のない言動が原因で会社を辞めてしまいました。
ターゲットがHさんから私へ変わる
Hさんが会社を辞めたあと、今度はAさんが私に対して共感性のない言動で接してくるようになりました。
私がAさんとは別のメンバーとプログラムの相談をしていたときのことです。
Aさんはものすごく人の話に耳を立てていて、私たちが相談している話の内容にまでいちいちツッコミを入れてきました。
「自分の仕事に集中しろ」と正直おもいましたが、先輩社員なのでそこは耐えていました。
それから数か月のあいだ、私はAさんからの共感性のない言動にしばしば悩まされることになります。
会社に行きたくない気分が継続して3ヶ月はありました。それでも、がんばって休まず会社に行っていました。ところが、ストレスが重なって急性胃炎になってしまったんです。
これではまずいと感じてHさんが社長に月一回の面談で相談していたように、私もAさんと「うまくやっていくこと」が難しいと伝えました。
しかし、社長はAさんはそんなに悪い人じゃないよといって取り入ってくれませんでした。
それはそうです。Aさんは、定期的に社長に贈り物や取り入る策を講じていてうまくやっていたからです。Aさんは社長からの感触はいいはずです。
私はこのことを体験して勉強させてもらいました。
アスペルガー症候群の人は共感性がないはずなのに、こういった根回しはぬかりなくすることができるようです。
最終的に私は社長に話を聞いてもらえなかったので、その会社は辞めました。
このようにHSPはアスペルガー症候群の人とは相性が良くありません。
アスペルガー症候群の親戚
2018年までアスペルガー症候群の人とは接することはありませんでした。 しばらく平和な生活が送ることができていたんです。
ところが身近にアスペルガー症候群の人がいることに気づいたんです。
それは誰かというと親戚の伯母です。
私の父の兄の妻にあたる人です。
伯母と伯父の間には子供がいませんでした。
後継者が必要だということで、伯父伯母の養子縁組に弟がなることになりました。
伯父は養老施設に入っているので、今では伯母が一人で家に住んでいます。
さいきん伯母はリウマチ性の筋肉が痛む病気を抱えていて、外出したり身の回りの支度に苦労するようになってきたんです。
伯母は80歳を超えているため、病院に行くにも一苦労します。
なので私たち家族4人で世話する機会が増えました。
共感性のない言動が目立つ
最近、共感性のない言動で私たち家族を悩ましています。
例えば、病院に行く予約をとっても当日になってキャンセルしたり、伯父が目の前にいるのに葬式の弔辞は誰にするのかといった言動をするようになったのです。
酷い時にはわざわざ電話で呼びつけては雑用をしろと要求しだしたんです。
人に何かをお願いするときには遠慮する必要もあると思います。ところが伯母は共感性に欠ける言動が目立っているんです。
まるで何かに強迫されているかの様子です。
HSPでない弟が発狂寸前に
このようなことが続いて、ついに弟は我慢の限界を迎えてしまいそうです。
弟はHSPではありませんが、そんな人でもストレスを抱えています。
HSPなら相性が良くないことは明白です。
このようにHSPでなくてもアスペルガー症候群の人と相性がよくありません。まして感受性の強いHSPには相性がいいはずがありません。
共感性の有無と、主張や要求の仕方の違いでHSPとアスペルガー症候群の人とは相性が良くないです。
HSPのアスペルガー症候群の人との接し方
不必要な接触は厳禁です。なるべく距離を置きましょう。
理由はHSP側に一方的ダメージがあるからです。
そしてアスペルガー症候群の人には、その人のやり方やこだわりがあります。
やり方やこだわりについていけないなら、距離を置きましょう。
アスペルガー症候群の私の伯母は、病院の付き添いの約束をしても自分のこだわりや主張を押し通して直前になってキャンセルすることが頻繁にありました。
例えば、「食事がまだ終わっていない」「片付けがまだ終わっていない」などの理由で約束した通院の予約を一方的に破棄します。
伯母の一方的な要求によって、キャンセルされた病院がクレームを受けるのは我々家族です。
その苦労を伯母は理解できないようです。
アスペルガー症候群の人とは、私は徹底的に距離を置いています。自分がダメージを負わないようにするためです。
アスペルガー症候群の人と接するときは共感性のない言動に振り回されやすいです。
HSPは真正面から接することはしない方がいいです。
まともに向かい合うと鏡に反射した光のごとく、自分に跳ね返ってダメージが大きいだけです。
自分が許容できる範囲内で接し、許容できなくなったら、距離を置くしか方法はないです。
職場でHSPがアスペルガー症候群の人と接する場合、一切接触を断つということは難しいことがあります。
過去に私は職場にアスペルガー症候群の人がいたので、社長に相談しました。
そのアスペルガー症候群の人は社長に贈り物をしたり、気に入られようとする才覚があったので私の主張は弱く意見は通りませんでした。
妙に根回しが上手だったりするので、私のほうからその会社は辞めました。
結果辞めたことによって、私の体の不調はなく「よい」方向に向かいました。
- 許容できる範囲を超えたら、なるべく距離を置く
- 配置転換を願い出る
- 環境を変える
- 絶対に真正面から立ち向かわない
HSPとアスペルガー症候群の共通点と相違点
HSPとアスペルガー症候群との間に共通点があります。
- 感覚に対して敏感である
- 過去のトラウマに対してフラッシュバックする
- 共感性の有無
- HSPは空気を読む
- アスペルガー症候群は空気を読まない
共通点
感覚が過敏
HSPもアスペルガー症候群も感覚が過敏だと考えます。
アスペルガー症候群である、伯母はエアコンの温度が冷房30度でも寒いと言ったりします。
そして日光に対して、すぐ日に焼けたとかいって世話が焼けます。
ちょっとでも刺激があると騒ぎだします。 だったら上着を持ってくるなどの策をすればいいのにと思います。
過去のトラウマからのフラッシュバック
HSPもアスペルガー症候群も過去のトラウマに強く反応します。
ただ反応の仕方に違いがあります。
HSPの場合相手に主張はせず、自分の中で消化します。
一方、アスペルガー症候群は相手に対して主張や要求をするよう騒ぎ立てることがあります。
相違点
共感性の有無(空気を読むか読まないか)
アスペルガー症候群の人は共感性があまりないです。
アスペルガー症候群の人は自分のこだわりを優先、主張を相手に要求します。
HSPは共感性があるので、相手にこだわりを主張・要求は強くしません。
HSPの私からみたアスペルガー症候群の人の傾向
HSPの人は相手から責められると、自分を責めます。
アスペルガー症候群の人も相手から責められると、自分を責めます。
しかし、HSPの人は自分を責める期間が持続するのに対して、アスペルガー症候群の人はその持続性がないと体感しています。
しばらくすると、自分が責められたことを忘れているように感じます。
アスペルガー症候群の伯母
アスペルガー症候群の人、私の親戚の伯母を例にします。
私の伯母は、現在一人暮らしをしています。現在80を超えているので、一人で外出ができない状態です。
理由はリウマチ性の病気で足の筋肉がうまく動かせないからです。
なので、自分はなるべく動かないで相手にあれやこれや要求をしてきます。
「植木に水をやって」、「玄関の掃除をして」、「買い物に行ってきて」などです。
共感性があるのであれば、「悪いんだけど」「申し訳ないのですけれど」と言った言葉が出てくるはずです。
ところが、伯母はそのような言葉を掛けることはほぼないです。
相手に構わず自分の主張を通そうと、こちらにやってもらって当然の振る舞いをします。
共感性がない事でアスペルガー症候群の人を否定したいわけではないです。
アスペルガー症候群の人はその人の個性だと考えています。
しかしHSPでない人(私の弟)もアスペルガー症候群の人にストレスをためる体験をしています。
HSPである私はアスペルガー症候群の人と相性が悪いということが言いたいのです。
アスペルガー症候群の人は共感性がないのでHSPとは相性が良くないです。
HSPとアスペルガー症候群の両方を持つ人はいるのか
私が調べたところ、いらっしゃるようです。
やはり共感性は少ないようで、ご自身の調子がいい時は共感性が働くようです。
まとめ
HSPはアスペルガー症候群の人とは相性が悪い。
- 不必要に接触しない
- 相手との距離を保つ
- 配置転換を申し出る
- 環境を変える
- アスペルガー症候群の人も空気を読まないことを悩んでいる
- 真正面から立ち向かわない
以上です。
それでは、お体にお気をつけてお過ごしください。
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