HSPの能力は取り扱いが難しい

HSPの能力は非常に扱いが難しいです。

HSPの能力は豊かな感受性と想像力。
その一方で自分を責めてしまうHSP。

自分を責める方に心が傾いてしまうとネガティブなことばかり考えてしまいます。

自分でもHSPの能力は何なのか結論を出すにはいろいろ試さなければなりません。  

HSPの能力は感受性と想像力

HSPの能力として挙げられるのは次の2点です。

1つめは豊かな感受性。

これには誰かを助けたい、何かを与えたいという慈悲深い特徴があります。

HSPは困っている人がいれば、守りたいという気持ちがあります。

これはまさに自己犠牲の精神です。

自然界が弱肉強食の原理で成立しているのに なぜ他の人にまで何かを与えようとするのか。

私はこのように考えています。

生物には
・自分だけ生き延びられればいいという側面
・自分が属している種族が存続しなければならないという側面

の2つの側面があると考えます。

HSPの能力である自己犠牲の精神は 自分の種族が存続しなければならない側面にまで及んでいます。

感受性の物凄く強い人ならば全人類、すべての存在にまでその愛は及ぶかもしれません。

自分以外の存在で真っ先に思いつくのが自分の子供です。

自分の子供を生き延びさせなくては種の存続ができません。
生きていくことは自分だけでも精いっぱいです。

それなのに他者にまで何かを与えようとするのです。
これってすごい能力だと思います。

自分を滅してまで他者につくせるのだから。

まさに公共慈善事業です。
税金が豊富にあればこそ成し得るものだと思います。

ただこの能力は一定の収入がなければなかなか発揮することは難しいです。

まず自分の身を安定させないと他者へ何かを与えることすらできないからです。

ただHSPにはそういった能力があるということを知ってほしいです。

そしてHSPが持つ能力の2つめです。

それは想像力です。
これが物凄く取り扱いが難しいのです。

想像力を発揮するには一人になる必要があります。

誰かがそばにいるとこの能力は発揮できません。
必ず一人になることが重要です。

逆に人がいると作業に集中できません。
なので会社で誰かと肩を並べて働くということに向いていません。

ストレスになってしまいます。
つまり会社で働くというスタイルが適合しないのです。

一人になれる時間が多い職場だったら問題ないかもしれません。

会社で働くことにストレスを感じやすいので、 同僚が何事もなく働いている同僚等を目の当たりにして自分は社会不適合者なのではないかと思ってしまうわけです。

想像力と内向的性格はセットです。
つまり内向的性格ならば想像力が豊かです。

この内向的性格が一番取り扱いが難しいです。
HSPがもつ豊かな感受性と想像力(内向的性格)との組み合わせは相性がよくないです。

誰かに何かを与えたいという他者を思いやる気持ちがある一方で一人になりたいという心理も併せ持っているからです。

HSPの能力は取り扱いが難しい理由

さきほどHSPの能力は 豊かな感受性と 豊かな想像力だという話をしました。

豊かな感受性は誰かと連れ添い、何から何まで世話したいという気持ちに溢れています。

誰かと一緒にいることで心がみたされる側面を持ち合わせています。

ところが豊かな想像力は誰かを必要とせず、一人だけでいることでその能力は発揮されます。

HSPは誰かと一緒にいたい気持ちと
一人になりたいという気持ちを両方備えているのです。

これって同時に満たすことは難しいのではないでしょうか。

どちらも両立するということはブレーキとアクセルを同時に踏まなければなりません。

ブレーキは一人になること、 アクセルは誰かと一緒にいることという意味です。 そんなことをしたら車に負荷がかかってしまうのは当然です。

どちらかを弱めなければますます自分という車が消耗していくのです。

感受性と想像力両方を発揮できる能力を持ちながらどちらかを弱めなければなりません。

本来の能力を半分にせざるを得ないです。

これがHSPの能力が取り扱いが難しい理由です。

HSPの能力が半分になってしまう場面

マルチタスク型の仕事は意識が分散してしまう

一人で何かに没頭している最中は集中力が半端ないです。

かなり細かい作業も丁寧に仕上げることができます。

多少効率的でない方法だとしてもひとつひとつ着実にこなしていくことができるでしょう。

ところがそんな作業中に誰かから別の仕事の依頼があると集中が分散されてしまいます。

本来だったら優先順位をつけて取り組むべきです。
ひょっとしたらHSPは優先順位をつけるのが苦手かもしれません。

HSPは誰かの依頼を断りにくい性格です。
本来だったら後にしてくださいと言いたいところです。

これがなかなか言えないんです。
なので感受性が強い反面、相手を喜ばせようとして依頼を受けてしまう傾向があります。

本来だったら想像力を発揮できるのは一人で誰にも邪魔されない環境です。

ここに専念できれば能力は如何なく発揮できます。

ところが別の仕事が割り込むような場面では相手を優先してしまう傾向にあります。

同時に並行するとHSPは別の仕事が気になって、相手から依頼された仕事の方を優先してしまう可能性があります。

そうすると一人で集中していた仕事の方はおろそかになりがちです。

せっかく集中していたのに相手からお願いされた仕事の方を終えてからになってしまいます。

HSPの能力を発揮する方法がわかりません

HSP自身が自分の能力に疑問をもってしまうのは仕方ありません。

感受性と想像力を両方同時に発揮すると疲れてしまうからです。

なので感受性を想像力を駆使するのは2時間おきにするのはどうでしょうか。

午前10から12時までは誰かのためにサポートする時間、 13時から15時までは何かの作業に没頭するなどといった具合に時間帯をわけてみるのです。

感受性と想像力を同時に発揮すると疲れてしまうならば、 どちらかに能力を集中してどちらかはOFFにするというスタイルがいいと考えます。

一人ですべて完結できる環境ならどのような時間を配分しても自由です。

しかし会社でこのような条件で働くことは難しいかもしれません。

HSPの能力は周囲のノイズを消さないと見えてこない

HSPの能力は集団で行動することでは見えてこないのではないかと考えます。

集団で行動すればするほど自分の能力が霧の中にかすんでいくように感じます。

なので定期的に一人の時間を設けて過去に何かに没頭した経験のある分野から能力を探ったり、 今までやりたかったけどできなかったことをやってみる。

それには環境を変える必要も出てくると考えます。

環境を変えるのはかなり勇気がいるかもしれません。
周囲の目が気になってなかなか決断ができないかもしれません。

しかし思い切って行動することで何か能力が見つかるかもしれません。

HSPの能力は感受性と想像力なのですが、 両方を同時に活用するとオーバーヒートします。

まずは一人になってノイズを消してどちらかに集中してみるのも一つの手かもしれません。

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