HSPは男女に偏りが見られないと言われていますが、本当にそうなのでしょうか。
私は違うと考えています。
HSPの男は圧倒的に少ないです。女性7対男性3だと思います。
HSP男性はどちらかと言うと女性の性格に多いタイプです。
そうすると、世間からは「女々しい」「優柔不断」だとか見られることもあります。
またHSPの男性は世間一般の「男らしさ」の型にはめられて、肩身が狭い思いをしているかもしれません。
数年前に結婚相談所に行ったとき、私はそう感じました。
あとHSPの男性は恋愛・結婚においても、どんなパートナーがいいのかじっくり検討する必要があります。
今回はHSPの男性が直面する様々なテーマを扱ってみます。
男のHSPを悩ます「男らしさ」
HSPの男は世間一般がイメージする「男らしさ」に違和感を覚えます。
なぜなら、自分が「男らしく」ないとハッキリと自覚しているからです。
HSPの男性なら、みんなそう思っているはず。
社会的に「強さ」を要求されてしまう男性
これは本当にHSPの男性を悩ます、良くない考え方です。
しかし、言われたとしても無視していいです。 そのように言われたとしても、「自分は自分」「他人は他人」で処理してください。
HSPの男性は弱くありません。
強くならなければならないと思い込んでいることが良くないのです。
男は度胸、女は愛嬌
こんな言葉を聞いたことないでしょうか?
まさに男とは女とは「こうあるべき」という価値観の押し付けです。
一部の昭和生まれの人たちには浸透しているかもしれません。
これはもはや、昭和の時代の話で終わっています。
現在は令和の時代です。ようやく多様性を認める時代がやってきたということを認識すべきです。
根強く残る長男指向
家督制度は明治時代の旧民法、廃止されたはずです。
なのに、いまだ根強い長男指向が根付いています。
あなたは長男だから、「こういうことは知っておかなければダメ」「長男なんだからしっかりしなさい」という言葉を耳にします。
私はHSPの男ですけれども、この考え方はやめてもらいたいです。
それと私が婚活お見合いパーティーに参加したときのエピソードがあります。
見事カップリングして、お相手の女性との帰り道でこんなことがありました。
私が長男なのか、カップリングした女性が質問してきたのです。
私は正直に「長男」です、と答えました。
この質問をする時点で長男の嫁を想定していることが想像できます。
要するに長男の嫁は苦労すると思っているのでしょう。
いまだに特に長男は、こうあるべきという価値観が根強いのです。
私は小学生の頃、自分はひょっとしたら女なのではないかという「ふわっ」とした感覚を味わったことがあります。
この感覚は言語化するのが非常に難しく、あくまで感覚です。
今思うとそれは自分が「強い感受性」を持っていることの証拠だと、今になっては思っています。
そして「男らしさ」とは無縁だということをハッキリと認識することになるのです。
私は同性が好きなわけではないです。
そして同性が好きな人たちへの偏見もありありません。
しかし「男らしさ」に違和感を持った人がこんな本を書いていたので紹介します。
HSPの男性は「男らしさ」という、文化的催眠にとらわれない意識が必要だと感じます。
HSPとして産まれると男も不利
会社で働く人にHSPは少ない
私はHSPの割合は20%ではなく、6%だと考えています。
男性の場合はさらに2%まで下がると考えています。
会社は利益を上げるための組織です。効率を重視します。
ともなれば、いちいち「気にしすぎ」な少数派のHSPに手厚くすることは現実的ではありません。
なのでHSPは不利だと考えます。こちらが会社に合わせるしかないからです。
内向的性格はいまだ会社で評判が良くない
HSP=共感性+内向性です。
①共感性(感受性)は相手を思いやることができる一方、周囲に流されやすいです。
②内向性は誰かと一緒にいること自体がストレスになります。
会社で働く以上、ほぼメンバーと協力して行動します。
①共感性は会社で働くにはメリットが大きいです。しかし
②内向性は会社で働くにはデメリットが大きいです。
会社で一人で完結できる仕事は稀(まれ)だからです。
HSPは感受性が強いから生きづらいのではなく、内向性が強いから生きにくいのです。
HSPの男性の場合は会社で働いて年収なんぼの価値観が浸透してしまっているので不利だと考えます。
内向的だと不利な理由
ではなぜ、内向的だと不利なのか?
それは、会社ではいまだに外向的な人材を重視するからです。
内向的だと「暗い」という印象が根強いです。
これが会社の面接で非常にウケがよくないからなのです。
男のHSPが不利な理由
高齢者や一部の人は「男は度胸、女は愛嬌」という価値観の人がいます。
HSPに度胸はあまりありません。
なぜならHSPはリスクを避けて生き残って来た歴史があると考えているからです。
リスクを避けるという表現が聞こえが良くない可能性がありますので、補足します。
いま日本は平和で運が悪くなければ、死ぬことはほぼありません。
しかし、文明が発達する前の昔は死ぬ危険性は常にあったわけです。
そのような場面に備えてリスクを避けて、HSPは生き残って来たと考えます。
今はリスクを冒すことの方がうまくいく場面が増えてきています。
特に仕事においては失敗というリスクを経験しないと成長が見込めません。
失敗して死ぬ確率が下がった環境では、リスクを冒さないHSPは不利なのです。
特に男性は仕事をして「なんぼ」の価値観の下で、生きづらさを抱えながらストレスをためてしまうので不利です。
男が婚活をするには年収を書く必要がある
私は過去に婚活をしたことがあります。
婚活は以下の2つのサービスをやっていました。
・お見合いパーティ
・結婚相談所
特に結婚相談所では年収をしっかりチェックします。
そして結婚相談所が用意したWEBサイトに自分のプロフィールを載せて相手の女性に自分をアピールするシステムになっています。
そこで男性のプロフィールには年収が記載されて、女性のプロフィールには年収の欄がないのです。
男の価値は年収という物差しで測られるように感じます。
男は年収「なんぼ」の価値観がまだ浸透していると思いませんか?
この価値観に対してHSPの男性は疑問を感じます。
ITエンジニアの採用面接で感じた違和感
いまだに会社では内向的な人に対して評価が高くないです。
私はITエンジニアとして会社勤めをしていました。
そこでエンジニアの面接を担当する機会に恵まれまたんですね。
エンジニアには一人で黙々と作業をこなせる、内向的な性格の人も評価の基準として重要だと考えています。
私はエンジニアの応募者に「内向的」な人たちが良くいることを認識しています。
しかし採用を担当する人事の人には、内向的な人としてよくある「明るくない」という特徴を生理的に受け付けない人がいるのです。
確かに面接に来たその男性エンジニアは「明るくない」印象がありました。
しかし、面接で「明るくない」と本当に仕事ができないものなのでしょうか?
面接は短時間で表面的なところしか見ないので、人の本質を見抜く方法としては欠陥があると感じます。
私は同じ会社の人間として、内向的な人の代表として人事の人たちに対して複雑な気分でした。
HSPは不利だとさんざん言いました。
しかし、HSPが不利だというのは、会社で働く場合の話です。
HSPには会社でなく、自営業・フリーランスとして働く選択肢があります。
私はこの領域で、HSPだと認識した段階で早くからお金を稼ぐ方法を確立しなければならないと考えています。
世間は男は働いて「なんぼ」の価値観が多いです。
そしてHSPの男性も、世間の価値観に流されやすいというのは否めません。
世間の価値観に流されるのは自己肯定感を下げる要因となります。
男はHSPとして産まれると、会社では内向性の特徴が強く表れて不利です。
HSPの男性の恋愛・結婚
HSPの男性は恋愛や結婚で悩みが尽きないことでしょう。
特に彼女ができるのか、そして結婚ができるのかなど不安が付きまといます。
よくHSP男性はモテるのかというテーマで論じられます。
このブロックでは恋愛・結婚に関して書きます。
HSP男性はモテるのか
HSP男性はモテる場面があります。
それは共感性があるからです。
しかしHSP男性は内向的なので、パートナーと出会う機会が少ないです。
それと女性に対して積極的ではないです。
理由は自分が女性から拒絶されたらどうしようという気持ちが強いからです。
私も積極的ではないですけれど、過去に一瞬「モテた」経験がありました。
HSP男性のパートナーのパターン
パターンとしては2つ考えられます。
- HSP男性×HSPでない女性
- HSP男性×HSP女性
HSP男性×HSPでない女性
利点
男性が無理をして主導権を握らずにすむ。
男性がリードしなければならないという考えは必要ありません。
難点
■男性が女性に圧倒されたり、息苦しさを感じたりする恐れがある。
■女性が自分のパートナーを恥じる可能性がある。彼女は、彼を弱気、受け身、あるいは、回避主義的と見なすかもしれない。
■外向型の女性は、内向型の男性の静かな性格を、弱気で、従属的で、たよりがいがないと思いこむ。
■男性側が自尊心を失う恐れがある。
■男性側が自分の意見や思いを伝えない傾向にあるので、心が通っていないと女性が感じてしまう可能性がある
HSP男性×HSP女性
利点
- お互いの話によく耳を傾ける。
- お互い、相手にプライバシーと静けさが必要であることを理解できる。
- ほとんど摩擦が生じない。
難点
- 摩擦や行きちがい、別々の欲求についての話し合いを避ける傾向がある。
- 情緒面でお互いにたよりすぎる恐れがある。
HSPの男女比
HSPの男女比は同じではないです。HSPの男性はマイノリティー(少数派)です。
HSPの男性は2%で日本だと240万人だと思います。
私の考えでは女性70%、男性30%だからです。
圧倒的に男性のHSPは少ないです。
HSPの男女比を計算したことがある
私は過去にHSPの男女比を計算したことがあります。
結論、女性70%で男性が30%です。 圧倒的にHSPの男性は少ないです。
そしてこのサイトに訪問してくれた人をGoogle Analyticsで統計をとってみるとこのような結果でした。
女性:65.56%
男性:34.44%
ほぼ女性70%、男性30%の割合に近いということがわかります。
GoogleでHSPの悩みを検索するユーザに、男女の偏りがあるとは思えないんです。
お茶会に参加したHSPの構成比率
HSPカフェメリッサさんのサイトによると
お茶会に参加した人たちの統計があります。
参加者構成比率は
女性:77.5%
男性:22.5%
だそうです。
集計人数は701人。
2013年9月~2020年2月までの期間になります。
私のHSPの男女比の結論、女性70%、男性30%に近いです。
↓現在は公開されていないようです。↓
HSPは生まれ持った気質であり、生涯、変わることはない。 人口の約15~20%を占め、男女によって偏りは見られない。
wikipediaより
と書かれています。
しかしHSPが男女によって偏りがないのであれば、HSPカフェメリッサさまのお茶会に参加する人たちの男女比は50:50に近づくはずです。
統計学では1500人にアンケートとれば十分信頼できるデータがとれるそうです。
HSPカフェメリッサさまの貴重なデータ701人は1500人のほぼ半分のデータが取れています。
従ってこの時点で、HSPの残り1299人がお茶会に参加したとしても男女比は50:50にならないと見込んでいます。
HSPの男女比は同じではない。 だいたい女性70%、男性30%の男女比です。
コメント
hsp割合が男女比3:7という結論に至る根拠に違和感を覚えました。このサイトに訪れた人数比、お茶会に参加した人数比で結論づけるのは短絡的かと思います。なぜなら両方とも「hspであると自覚した人」が訪れる場所であるからです。元々女性の方が恋愛に対して積極的に話すこともあり、設けられてる記事も女性向けのものが多いです。一方男性はあまり自分の恋愛観を共有しないので、自分がhspであるという自覚や気づきを得られにくいことがあげられます。そういった面から女性の方が表面的に多く感じ取れてしまうのかなと思いました。by男性hspより