なぜHSPは「めんどくさい」のか【両者の視点で考える】

HSP

HSPは自分でも「めんどくさい」と感じている人もいます。

自分がまさにそうです。

ここではHSPがどんなことで、そのように感じるのかをまとめます。

そして非HSPからみて、「めんどくさい」と思われている点も書きます。

HSP自身から見て「めんどくさい」点

HSPである私が自分でも感じる、めんどくさい点は

  • 相手に気を遣いすぎてしまう
  • なのに仲間外れは嫌
  • 一人になりたくなる
  • 引っ込み思案
  • あまり目立たちたくない
  • ことを荒立てて波風をたてたくない

です。

これらが災いして、日常生活で余計なことにまで手を出してしまっているように感じます。

すべては「気にしない、気にしない」で一発解決です。

しかし気にしなかったらHSPはHSPでなくなります。

仕方ありません。仲良く付き合っていきます。

それでは行ってみましょう。

相手の感情に流されて仕事を引き受けてしまう

職場で仕事を抱えて大変そうにしている人がいるとその雰囲気がビンビン伝わってきます。

否応なく私の感覚に入ってくるので、つい助けたくなってしまいます。

自分も手持ちの仕事があって大変です。

しかし困っているのをどうにかしてあげたい。

で結局、その仕事引き受けることになります。

もちろん、残業確定です。

翌日、引き受けなければよかったとなるわけです。

自分にめんどくさいです。

一つのことが気になりだすと終わりがない

私はいま、会社を辞めてブログを書いています。

実は会社をやめる前にうつ病で休職していました。

休職期間中はもちろん給料はでません。しかし、傷病手当というシステムがあって給料の2/3がもらえる手続きをしています。

その申請は3月に済ませて、6月までずっと待っていたんです。
遅いですね!

給付まで遅いと感じて流石に心配になったので、申請した会社に問い合わせてみました。残念なことに書類に不備があって給付ができないとの連絡を受けました。

書類に不備がある旨の通知は私が勤めていた会社に 4月に郵送したというのです。

ところが、会社から書類に不備があったことは 私に一切連絡はありませんでした。

もしかして勤めていた会社がこの事実を握りつぶしているのではないかと、その会社に連絡してみました。そうしたら会社にはそのような書類は来ていないというのです。

今こうやってブログを書いている間も、気になってなかなか進めることが難しい心境です。

HSPは何か気になっていると、別のことに集中ができません。

これも自分で「めんどくさい」と感じています。

やりたいことがあるのに不安が強すぎて前に進めない

私はこうやってブログを書いています。ブログを書くときって、いろいろ調査をします。

調査している最中に、ふとアイデアが浮かんでくることがあります。

やりたいけど、失敗したらどうしようと思ってしまうんですね。

やりたいことというのはスマートフォンのアプリ開発です。

私は元ITエンジニアなので、過去にスマートフォンのアプリを趣味で作ったことがあります。こんなのです。

結果はどうだったのかというと、それほど反響はありませんでした。

何か新しいことを始めようと思っても、不安が先走って前に進めないんです。

これも自分でめんどくさいと感じることです。

一人になりたいけど、仲間外れは嫌

内向性の強い私のようなHSPは基本的に一人になりたいです。

ところがあまりに一人になっていると時々、仲間の輪に加わりたくなるようです。ずーっと一人というのは流石に孤立感を感じます。

最初は威勢よく「俺は一人になりたいんだ!」という雰囲気を周りに響かせます。

そうすると周囲は「おぅ・・、一人になりたいんだな。」と察してくれはします。

一人で黙々と作業をしていると、周囲で何か盛り上がり始めることがあります。
もちろんこちらの耳にも盛り上がりの様子が入って来て、「何かやっているな?」と察知するわけです。

そんな状況でこちらも威勢よく「一人でやってやるぜ」と息巻いたものだから、手をとめて盛り上がっている場所に入れなくなってしまいます。

そうすると仲間外れにされた気分に勝手になって、素直にみんなと楽しめばいいじゃないかと感じるのです。

こんな自分に不思議だなと感じるのと同時にめんどくさいと思います。

誰かと一緒に帰るのが嫌だから、わざと寄り道をする

これは会社の飲み会や仕事帰りでよくあるシーンです。

飲み会がいよいよ解散となって、これから帰ることになります。

そんなとき内向的なHSPは、あえてみんなと別のルートで帰ることがあります。例えば違う電車で帰ったりです。

なぜかというと一人になりたいから。

飲み会で長時間人といると疲れてしまうのです。

そんな状況で自分はよく、コンビニや本屋に行くからここで失礼しますといって帰ったことが何度かありました。

おそらく自分と同じ帰り道の同僚は不思議に思ったかもしれません。

急にどこかへ消えたように姿を消すからです。

なんでそんなこと自分でもしてしまうのか不思議だし、めんどくさいです。

知り合いに会いたくないから、別の道を使う

これは知っている人に会うことを 積極的に避けてしまうパターンです。

例えば地元なら、家から最寄りのコンビニに行くとします。

最寄りのコンビニは道中で知っている人に出くわす確率が高いです。

内向性の強いHSPは知っている人に会いたくないものだから、地元の人が来ないコンビニへわざわざ行ったりします。

本当に誰にも会いたくない場合は車で買いに行ったりします。

ここまでしている自分に時々、疲れますし「めんどくさい」です。

相手が取り込み中だと話しかけられない

これは職場でよくあるシーンです。

仕事をしていて誰かに相談や質問をする機会って必ず発生しますよね。

そんなとき相談する相手が忙しそうにしていると、相手に悪いからと言ってなかなか相談できずにいます。

その日は相手がずーっと打ち合わせや、電話応対していると相談できるタイミングを失って結局その日が終ってしまうこともありました。

今はチャットやメールがあるのでそんなことは少ないでしょうが。

こんな自分にめんどくさいです。

店員さんが取り込み中だと話しかけられない

これはレストランなどの飲食店でよくある状況です。

もともとHSPは声が大きくありません。

誰かと会話していると相手から「えっ?」ってよく聞き返されます。

なので店員さんを呼ぶときも、声が小さいのでスルーされます。

ひどいときは5回くらい呼んでやっときてくれたことがありました。

そして近くにいた客が自分をどのように思っているかも気になってしまいます。

こんな自分にやはり、めんどくさいです。

後ろに人が並んでいると違うものを注文してしまう

例えばマクドナルドに行ったとき、お昼だとどこも混んでいます。

自分が並んでいる時も前にたくさん人がいます。

そして、自分がやっとカウンターで注文できるタイミングになります。
で後ろを振り返るとやはり人が並んでいます。

マクドナルドってメニューがカウンターに行かないとよくわからないことってありませんか?

たまに季節限定のメニューなどはカウンターの机を観ないとわからないことがあります。

一応事前に何を注文しようか決めてはいます。

ところが、注文したメニューがもう終了したと告げられた瞬間焦ります。

これだって決めたメニュー以外の代替案を考えていないからです。

結局、自分が食べたくもないものを注文してしまうのです。

こんな自分がめんどくさいです。

一緒に会う約束したのに当日になると会いたくなくなる

内向性の強いHSPは度々やらかします。

それは何かというと、友人から「どこかに遊びに行こうよ!」などとお誘いを受ける場面があります。

その時は相手に悪いからっていうのもあるんですが、そのお誘いを約束します。
あと遊びに行く気分も確かにありました。

ところが約束した当日、なぜか遊びに行きたくなくなるんです。
やっぱり一人でいたくなってしまうんですね。

約束した相手が自分をいれて3人以上なら自分がいけなくても、遊びに行くことはできるでしょう。

最悪な事態は自分を含めて2人で遊びに行く約束をしてしまった場合です。相手に非常に申し訳なくなってしまいます。

こんな自分がめんどくさいです。

車でよく割り込まれるので車間距離を詰めがち

私は車で走るのが好きで、よく一人で出かけます。

たいていは前の車との車間距離を十分に保って運転します。

HSPは危険なことは避ける傾向があるからです。

そうすると何が起きるかというと、よく前に割り込まれるんです。

それも高確率で、相手はここぞっていうタイミングで割り込んできます。

相手からすればスキがあるように映るのかもしれません。

なので、割り込まれないよう車間距離を少し狭めて走る必要があります。

前の車との間隔が狭くなるので、今度は今以上に気を付けないとなりません。

それだったら、いっそのこと譲ってしまえばいいのでは? と思うかもしれません。

譲ってしまうとトラックやダンプが前に割り込んできます。
すると前が見えなくなるので割り込ませたくありません。

なので割り込まれないようにずーっと気をつけていなければなりません。

こんな自分に疲れます。めんどくさい。

コンビニで袋入れますかと訊かれると断れない

これはコンビニで買い物をするときのことです。

買い物する時は一度に大量に買わずに、必要になった時点でその都度買いに行きます。リフレッシュも兼ねてそうしています。

大体買いに行くのはフリスクや飲み物が多いです。

それくらいだったらレジ袋はいりません。手で持って帰れます。

しかし店員さんは、袋にいれますかと聞いてくれます。

なんか断るのが悪い気がして、本当は必要ないのにお願いしますと言ってしまいます。

HSPはなかなか「要りません!」って言えないんじゃないですかね?

こんな自分がめんどくさい。

LINE、メールの文面から相手の感情を探ってしまう

内向性の強いHSPはあまり人と面と向かってコミュニケーションを取ることが得意ではありません。

なのでLINEやメールを多用することがあります。

自分からLINEやメールを使っておいてなんですけど、相手から送られてくるメッセージに過剰に反応してしまいます。

相手は別に怒っているとかそんなつもりもなくメッセージを送っているはずです。

HSPには相手が怒っていなくても先回りして怒っていると受け取ってしまうときがあります。

相手に直接、確認すれば済むものを自分だけがモヤモヤしたままメッセージのやり取りをすることになります。

「あーでもない、こーでもない」と自分の脳内で様々なシミュレーションをやり続けてしまうのです。

なんて時間の無駄なことでしょう。

だったら電話や口頭でやりとりすれば、いいのでは?と思うでしょう。
しかしHSPにはできないんです。

こんな自分がめんどくさいです。

LINE、メールの返信を完璧にしようとする

これもHSPにはよくある話だと思います。

その根底には相手に失礼のないよう、ミスがないか何度もチェックしては修正の繰り返しになります。

かなり時間をロスしているかもしれないです。

相手はただ事実だけを知りたがっているかもしれません。

それなのに「はい」、「いいえ」で答えればいいのに、最初のあいさつ文はこうした方がいいなど本来関係がない場所に目が向かってしまいます。

こんな自分がめんどくさいです。

ゲームで相手にわざと勝たせる

HSPは争いごとを避けます。

例えば身近な競争と言えばスポーツだったり、ゲームがあります。

何気なく対戦したゲームでこちらが勝ってしまうことがあります。

相手が勝ち負けにこだわる性格だった場合、 当然面白くないです。

HSPはそんな様子を、瞬時に察知します。

ただ単純に自分が負けると相手もそれに気づいてしまいます。

接戦ののち、こちらが負けるようお膳立てまでして相手に勝たせるのです。

普通にゲームすればいいのにと自分でも思います。

めんどくさい。

自分だけ感動して涙がでるが周りの人にそれを知られたくない

HSPは何でもないところで突然涙が止まらなくなります。

若い時はそんなことありえませんでした。

最近、誰も涙しないような状況で突然感動したりするようになりました。

私だけ感動しているので涙を流していると、周囲から浮いてしまうわけです。

そうならないよう、わざとトイレに行ったり外に出たりして知られないようにします。

本当は感動しているんだと胸を張って主張したいところです。

しかし、できません。こんな自分がめんどくさい。

HSP側から見ためんどくさい。
もっと振り返る時間があれば、まだまだ出てきそうです。

今回はこれだけにします。

HSPでない人から見て「めんどくさい」点

ここまで、HSPからみて「めんどくさい」点を書いてきました。

ところで非HSPからはどう見られているのか、気になります。

早速、見ていきましょう。

細かいことを気にするので世話が焼ける

この件については主に職場や恋愛、結婚生活にまで及ぶことになりそうです。

例えば仕事での場面なら、きっと何か仕事を割り振られてあなたが担当することがあるでしょう。

「ここはどうなっていて、どうしたらいいんですか」と依頼してきた人に確認できれば何も問題がありません。

そんな時、HSPは不安で心配が絶えません。

「自分にはできそうにない」「他の人にお願いします」などの発言で相手の世話を焼いてしまうことがあります。

これがHSPでない人からすると「めんどくさい」印象を持つようです。

ネガティブ思考

HSPはネガティブ思考に落ちりやすいです。
自己肯定感が低い傾向にあるので仕方がないです。

HSPでない人からすると、ネガティブな話は聞きたくありません。
「自分で考えて、要領よく、すぐやって」で片付けます。

ネガティブな思考は行動にも表れます。これが非常にウケがよくないです。
なのでそういった話は心の中にしまっておいた方がいいです。

HSPは生物界の番人と例えられています。
危険を察知していち早く知らせる役割があるとも言われているからです。

今のところ我々が危険を察知してみんなに教える機会がない以上、ネガティブ思考は封印したほうが世の中うまく渡っていけそうです。

ネガティブ思考は「めんどくさい」で処理されます。

要領がわるい

確かにHSPは頭の回転が速い方では、ないかもしれません。

会社に行けば、仕事が遅いなど指摘されたことがあったのではないかと推察します。

しかし、HSPの才能は速さよりも、深さを重視します。
HSPはこちらの方面を伸ばすことを念頭に置いた方がいいです。

日本の資本主義ではいかに効率的なやり方が求められています。
当然です、仕事は早く終わった方がいいに決まっています。

でもあえてHSPは効率的な方法よりも深さを必要とする環境に身を置いた方がよさそうです。誰も気づかなかった発見をすることがあるからです。

しかし現実はそうは甘くありません。
発見をするには何度もトライアンドエラーが必要です。

これも「めんどくさい」です。

優しく接したつもりなのに避けられる

HSPは相手から好かれたい、喜ばれたいと思って行動しているところがあります。

ところが内向性の一面があって突然相手との関係を断ったり距離を置きたくなってしまいます。

これがHSPでない人からすると、理解できないわけです。

当然です、相手はHSPのことを知りませんし理解する機会もなかなかないからです。

すると非HSPからすると自分が忙しいのもあって、もう絡むのはやめようとなります。

つまりは「めんどくさい」という考えにいたります。

非HSPの人には理解しづらい、マニアックな話をしてくること

HSPは考えが深いので相手がついていけない単語だったり概念を説明なしに伝えてしまうことがあります。

HSPを含め、内向的なひとは自分のなかに独自の世界観があります。

普段の生活でその世界にアクセスする機会が多いです。
それは一人の時間が永いからです。

非HSPの人がHSPに何か尋ねると、明確な回答でなく意味不明な受け答えになっているように感じているようです。

これも非HSPからみて「めんどくさい」となってしまいます。

コミュニケーションがとりにくい

特に内向的な性格が強いと、人を避けてしまう傾向が高いです。

非HSPからすると、コミュニケーションを密にとろうと試みます。

ところが応答がなかったり、応答があったとしても相手は遅いと感じてしまいます。

何を考えていて、どんな意見があって、どんな行動をするのかが見えないため少々不気味さを抱いている人も中にはいます。

なのでここが「めんどくさい」点になります。

いかがでしたでしょうか?

HSPには「グサッ!」と来るものもあります。

真正面から言われてしまうと、傷つきますね。

HSPと非HSPの間にはまだまだ溝があるように思われます。

HSPの世界がどのように映るかは、本人がなってみないとわかりません。

今はこの溝を埋めるのは難しいかもしれないです。

しかしお互いに意識することで理解を深めていければ、徐々に埋めていける世の中になると信じています。

HSPが生きやすい世界がくることを信じて・・。

それでは、お体にお気をつけてお過ごしください。

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