HSPで対人恐怖は切っても切れない関係です。
知っている人に対しても不安でしょうがないのに知らない人と対面するのはもっと不安でしょう。
結論を先に書きますと 「もう二度と会うことはない」 という心構えでいることです。
HSPはまた会うかもしれないからと余計な心配をして、知らない人へ恐怖を覚えます。
この余計な心配がますます不安を募らせます。
知らない人ってそれっきりで、今後会うことがないがないことがほとんどです。
だからもう二度と会うことはないと思いながら人と接すればいいんです。
もちろん大切な関係を築いていくことになる場合もあります。
でも恐怖を感じながら対面するのって しんどくないですか。
こっちの方がリスクがあります。
だからもう二度と会うことはないと思うくらいがちょうどいいです。
そうすることで対人恐怖症への 悩みが少し解消されます。
もう二度と会うことはないだろうという心構え
HSPが初めて会う人って緊張感を覚えますよね。
結論から言ってしまうとHSPがもつ対人恐怖症への対策はもう二度と会うことはないだろうという心構えでいることです。
とかくHSPは自分を相手に受け入れてもらおうとあれやこれや尽くしがちです。
相手が欲していないのに多分相手はこうして欲しいだろうと先回りして相手にふるまう傾向があります。
ただその相手が欲していることは 何となく察知できていることはいいです。
ところが自分のしたことが 相手に受け入れられない場合があります。
そんなときHSPは自分が 受け入れてもらえなかったことがショックで自分を責めてしまいます。
この自分を責めてしまう状況が 非常に問題です。
この経験をたくさんしてしまうとネガティブな状態に陥って対人恐怖症を助長してしまいます。
なので最初から相手に気に入られようと期待して臨むのは危険です。
期待値が高ければ高いほどショックが 大きいです。
必ず自分が相手に受け入れてもらえる 保証はありません。
なので「もう二度と会うことはない」くらいの心構えで人に接すればちょうどいいです。
そうすることで平常心でいられて二度以上会う関係を築けることがあります。
その場合も二度会うことになりますが、もう二度と会うことはないという心構えでいることが大切です。
HSPが対人恐怖症になる原因
HSPが対人恐怖症になる原因は過去のショックが記憶から瞬時に呼び起こされるからです。
感受性が強いので相手のふるまいが細かいところまで否応なしに入ってきてしまいます。
特に記憶に残りやすいのは嫌な気持ちになったときです。
気持ちはつまりは感情です。
感情と記憶は非常に強力に結びつきます。
嫌な感情はストレスとなってHSPの記憶に残ります。
悪いストレスは命の危険を知らせるサインです
HSPが備えた身を守る機能が働いています。
人間にとって命を守ることは 最優先事項です。
感受性の強いHSPには 真っ先にこの機能が働きます。
ネガティブな記憶が真っ先に蘇るように できていると考えます。
人と対面したときに嫌な感情と記憶がネガティブに結びつき、それが優先されます。
なので次に知らない人と対面したときに、また同じことが起きるのではないかと 連想してしまうのです。
そしてこれはHSPのあなたが相手に受け入れてもらえなかったときに、もっとも強く人に対して恐怖を感じてしまいます。
HSPは相手から受け入れてもらうことで安心感を得ます。
しかし受け入れてもらえなかった場合の代償も大きいです。
それならば最初から相手に気に入られることを止めてみるというのも一つの手です。
それには 相手と二度と会うことはないという心構えでいることです。
こうすれば 相手に気に入られる必要がないので 平常心でいられます。
HSPが対人恐怖症に直面する場面
私は食べることが好きで一人でおいしいものを食べに行くことが 楽しみな時期がありました。
ある日テレビで超盛りでおいしい天丼が 食べられる店を特集していました。
そこでインターネットでお店の場所を調べているとそのサイトに書き込んであった コメントに目が留まりました。
「店主の愛想がよくない」 HSPの私にとってこれを見た時、2時間くらい行くのを悩みました。
しかし超盛りの天丼が 食べたいし、店主に二度と会うわけでは ないからなと覚悟をきめて お店に行きました。
お店に入ると意外と思ったほど店主は愛想が 悪くはありませんでした。
天丼は本当に超盛りで 美味しかったです。
本来だったらコメントの店主の態度に対人恐怖症が発動です。
二度と会わないからいいやという心構えがなかったら美味しい天丼は食べられなかった わけです。
HSPは初めて入る店はどんな人がいるのか分からないから、やめておこうな人が多いと考えます。
しかし実際対面してみたら聞いていたのと異なる場面があります。
それからは相手と「二度と会わないからいいや」という心構えは 私の対人恐怖症を軽くしました。
もし自分とあわない人だったらどうする
やはり人と対面して自分と合わない人と出会うことは避けられません。
そうなってしまった場合、できるだけ早い段階でその場を離れることが 重要だと考えます。
できるだけ嫌な感情を持たないよう少ないダメージで済むようにします。
HSPは相手に気に入られようと多少居心地が悪くても我慢してしまう傾向があります。
一番よくないことは自分を責める状況を作りだしてしまうことです。
こうなると対人恐怖症は 助長されてしまいます。
対人恐怖症はHSPの生存本能かもしれない
どんな人が来るのだろうかと不安と想像をして前日になるとそればっかり考えてしまいます。
ただそればっかり考えてしまうと本来の自分が出せなくなってしまいます。
これは私の想像ですが、 最終的には敵から身を守るために作用していると考えます。
特にHSPは生まれ持ってこの力が 強く働くように遺伝子に組み込まれていると考えます。
今は天敵に捕食されるといったことは少なくなりましたが、 捕食者がいる昔は 初めて会う生物に対して何も恐怖なく接したらこっちが命を落とす可能性があったんだと思います。
その名残がHSPにまだ残っていてそれが今も強く働いていると考えています。
だからHSPが知らない人に対して恐怖を覚えるのは正常です。
むしろ生存本能がしっかりと働いていると思えば自分を受け入れられます。
しかし天敵がいないこの日本ではこの対人恐怖症が日常生活を阻害する要因に なっていると考えます。
この生存本能が人間に対しても作用してしまっているように 感じます。
なのでここは本能に逆らうようですが 相手と二度会うことはないという心構えが HSPの対人恐怖症への対策になると考えます。
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