HSPの休み方には順番がある【心の栄養を体系的に言語化】

HSP

(1)HSPだと疲れやすいんだけどなぜ?
(2)休むことに罪悪感があるけど、どうしよう。
(3)どんな休み方をしたらいいの?

この疑問に答えます。

本記事の内容
  • HSPの疲れの原因は心の栄養不足
  • HSPが休むことに罪悪感があるわけ
  • HSPの休み方には順番が大事

HSPが疲れやすいのは心の栄養不足が原因です。

HSPは休むことに罪悪感を持つ人が多く、逆にパフォーマンスを低下させることがあります。

HSPにはタイプ別に休み方の順番があることを詳しく解説していきます。

本記事を読むことで、HSPに最適な休みの取り方がわかります。

私は内向型HSPです。

本記事の内容は交流分析という心理理論からアプローチしています。

交流分析によると、人が疲れるのは心の栄養が不足することから始まります。

HSPの心の栄養にはパターンがあり、

パターン別に心の栄養を満たすと休みの取り方がわかります。

HSPの疲れの原因は心の栄養不足

HSPの疲れの原因は心の栄養不足です。

なぜかというと、HSPにはタイプが3つ存在し、タイプ別に心の栄養が異なるからです。

HSPのタイプ
  1. 内向型HSP
  2. HSP
  3. HSS型HSP

言い換えると

HSPを性格に分解すると
  1. 内向性
  2. 感受性(共感性)
  3. HSS

に分解することができます。

そして、①~③は独立した性格で、

HSPでも①~③は性格としてあらわれる強さが違います。

どんな性格かというと、

HSPを構成する性格
  • [1]内向性
    目立つことを好まず、一人で過ごすのが好き
  • [2]感受性
    感覚に敏感で、困っている人がいると助けたい優しさがある
  • [3]HSS
    遊び心があり、好き嫌いで反応する(好奇心旺盛、刺激追求)

HSPは[1]、[2]両方もっています。

内向性が強ければ、内向型HSP
感受性が強ければ、HSP

と定義します。

ちなみにHSS型HSPは

[1]~[3]すべて持っています。

特に[3]が強いです。

冒頭でHSPには心の栄養のパターンがあると言いました。

心の栄養とは、精神的に健康に過ごせることを意味します。

心の栄養が不足すると、疲れがでてきます。

HSPは疲れがでると、心の栄養を求めるようになります。

HSPの心の栄養
  • [1]内向性
    一人の時間・空間を確保する
  • [2]感受性
    一人の人間として受け容れられる/感覚的な心地よさを得る
  • [3]HSS
    遊び心のある楽しい触れ合い

これだけだと、なんのこっちゃ。

となりそうなので、具体的に見ていきます。

[1]一人の時間・空間を確保する

誰にも邪魔されない時間を一人で過ごすことです。

一人で過ごすと言っても、部屋に誰かがいるのはNGです。

誰かと一緒に過ごすのもNGです。

ただ一人でドライブしたり、映画を観たり、小説を読んだりすることが心の栄養になります。

予定が詰まっていると、ストレスになります。

[2]一人の人間として受け容れられる/感覚的な心地よさを得る

一人の人間として受け容れられる
あなたを無条件に受け入れてもらうことが心の栄養になります。

あなたを否定・拒絶することがないことが条件になります。

例えば、大事なパートナーとカフェに行く。

家族として接している猫や犬と過ごす。

仲のいい人たちと、一緒に過ごすなどです。

感覚的な心地よさを得る
人間の五感で感じられる心地よさを求めます。

五感以外にまで拡張されることもあります。

例えば、

感覚的な心地よさ
  • 視覚・・・旅行・観光する
  • 嗅覚・・・アロマ、お香
  • 味覚・・・美味しいものを食べる
  • 触覚・・・モフモフした肌触り
  • 聴覚・・・音楽、ASMR
  • 五感以外・・・占い、スピリチュアル

[3]遊び心のある楽しい触れ合い

例えば、ゲーム、漫画、キャンプ、釣り、ハロウィーンパーティーなど

みんなでワイワイする触れ合いなどが心の栄養になります。

刺激的でワクワクするもの、時間や規制による束縛や面倒な手続きがないものが該当します。

ありふれたものではなく、他の人と一線を画すような個性的な経験も該当します。

疲れは、精神的に疲れるだけでなく肉体的に疲れる場合もあるじゃないか。

という意見もあるかもしれません。

確かにそうです。

肉体的に疲れていても、休んでいるあいだ何もしないというのはヒマすぎて逆に疲れます。

そのヒマな時間の休み方にも心の栄養を満たす行為が重要なのです。

HSPの場合、会社で疲れるのは

HSPが会社で疲れるケース
  1. (内向性)
    一人の時間が過ごせない
  2. (感受性)
    人間関係がギスギスしている
  3. (HSS)
    仕事内容がつまらない

が主な原因になっています。

よってHSPの疲れの原因は、心の栄養不足です。

HSPが休むことに罪悪感があるわけ

積極的に休みを取ってください。

気づいたら限界になっていることがあり得ます。

HSPは緊張・プレッシャーを感じている際に、

ある特定の心理状態になるからです。

それは次のような心理状態です。

HSPがもつ休みへの罪悪感
  1. (内向性)
    自分が強くなければならない
  2. (感受性)
    相手を喜ばせなければならない

①自分が強くなければならない

自分が強くなければならないとは、どんな心理状態かというと自分の感情を表にだしてはいけないということです。

例えば、あなたが誰かから仕事を頼まれたとします。

自分一人では手に負えない状況になっても、一人で何とかしようとしませんでしたか。

HSPは自分が大変であっても、誰にも大変だという感情を悟られたくないのです。

誰かに手伝ってもらえれば、疲れなくて済みます。

でも、一人で何とかしようとして疲れるのです。

②相手を喜ばせなければならない

相手を喜ばせなければならないとは、どんな心理状態かというと自分の感情を抑え、相手の気持ちを優先するということです。

例えば、あなたが誰かから仕事を頼まれたとします。

自分の手持ちの仕事でいっぱいいっぱいでも、

引き受けたりしませんでしたか。

HSPは自分が大変であっても、相手を喜ばせようとするのです。

相手に断れば、疲れなくて済みます。

でも、自分の感情を抑えつけて相手を優先しようとして疲れるのです。

HSPの自分が強くなければならない、相手を喜ばせなければならない心理が

休むことにどう作用するかと言えば、一目瞭然です。

例えば、職場が忙しいと自分が早く帰ることに罪悪感が生まれませんでしたか。

自分も疲れている、みんなも疲れているそんな状態で

休暇の申請ができない心理になりますよね。

HSPは自分の感情に蓋(ふた)をしてしまい、疲れがたまりやすいのです。

まずは自分を喜ばせてください。

HSPの自分が強くなければならない、相手を喜ばせなければならない

あなたを頑張りすぎな状態にさせ、

気づいたら疲れ、

それでも休むことに罪悪感を持たせるのです。

もう一度いいます。積極的に休みを取ってください。

気づいたら限界になっていることがあり、非常に危険です。

HSPの休み方には順番が大事

HSPの休み方には順番が大事です。

HSPの心の栄養を間違えると、逆効果だからです。

もういちどHSPのタイプと心の栄養を振り返ってみましょう。

HSPの心の栄養
  1. 内向型HSP
    =一人の時間・空間を確保する
  2. HSP
    =一人の人間として受け容れられること/感覚的な心地よさを得る
  3. HSS型HSP
    =遊び心のある楽しい触れ合い

例えば、内向型HSPがHSS型HSPの心の栄養を満たそうとするとどうなるでしょうか。

内向型HSPの心の栄養は「一人の時間・空間を確保する」でした。

補足すると、波風たてず、平穏な日々を過ごしたいという意味でもあります。

対して、HSS型HSPの心の栄養は「遊び心のある楽しい触れ合い」でした。

どう考えても、真逆です。

内向型HSPはキャンプに出向いたり、

ハロウィーンパーティーにはよほどの事情がない限り、近寄りたくないはずです。

逆もしかりで、HSS型HSPはときどき

「一人の時間・空間を確保する」が必要なときもあるでしょう。

ですが、常に「一人の時間・空間を確保する」を満たそうとすると

刺激がなさ過ぎて退屈になります。

HSS型HSPを例にして休み方の順番を挙げると、

遊び心のある楽しい触れ合い
の次に
②一人の人間として受け容れられること
/感覚的な心地よさを得る
または
①一人の時間・空間を確保する

の順番にすることが適切な休み方になります。

内向型HSPの場合は

一人の時間・空間を確保する
の次に
②一人の人間として受け容れられること
/感覚的な心地よさを得る

の順番にすることが適切な休み方になります。

それ以外のHSPは

一人の人間として受け容れられること
/感覚的な心地よさを得る
の次に
①一人の時間・空間を確保する

の順番にすることが適切な休み方になります。

あなたのHSPタイプを知りたい場合は、

を参考にしてください。

HSPの休み方の一つに「一人の時間・空間を確保する」があることは理解しました。

1日ひきこもって何もしないでボーっとするのは、自分を責めそうですという疑問があるかもしれません。

しかし、こんな記事があります。

「怠けられる」人が勤勉な人より成功する納得理由 - ライブドアニュース
情報があふれ、連絡やタスクに追われる毎日。私たちは「何も考えない時間」を意識して持ったほうがよさそうです(写真:takumi taniguchi / PIXTA)便利な世の中を生きているのに、どうしてこんなにも疲れている人が

何も考えない時間こそが大事
休んで怠惰に過ごせる時間は、自分自身について新発見をしたり、仕事中には思いつかなかった妙案が湧いたりすることも。

「怠惰は敵だ」の思い込みをやめる
やることが山積みのときには、とにかくその場で、できる限りのことを片付けたくなるもの。けれど、一時停止ボタンを押して、何もせず怠惰な時間を作り、そこでの気づきや反応を見極めたほうが効率は良くなる、と多くの研究が示している。

というわけで、HSPの休み方には順番が大事ということです。

(まとめ)HSPは休み方に注意して、どんどん休もう

本記事のまとめです。

HSPの疲れの原因は心の栄養不足だということ

HSPの心の栄養
  1. 内向型HSP
    =一人の時間・空間を確保する
  2. HSP
    =一人の人間として受け容れられること/感覚的な心地よさを得る
  3. HSS型HSP
    =遊び心のある楽しい触れ合い

HSPが休むことに罪悪感があるわけ

HSPがもつ休みへの罪悪感
  1. (内向性)
    自分が強くなければならない
  2. (感受性)
    相手を喜ばせなければならない

HSPの休み方には順番が大事

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