HSPはなぜ引きこもりになるのか。
感受性優位なHSPはひきこもりではなく自傷行動をとってしまいますが、 内向性優位なHSPはひきこもりになってしまいます。
それはHSPが持つ2つの性格タイプのうちの一つが原因となっています。
ひきこもりになったらまずは自分で自分を認めてあげてください。
ひきこもっていることで周囲の目が気になって自分を責めてしまいますが、絶対に責めたりしてはいけません。
これはストレスがかかって命を守るための仕組みが働いているということなんだということを理解してください。
そして復帰できそうだなって思えるまで十分にひきこもってください。
数か月もすればエネルギーが戻ってくるはずです。
これには家族や周囲の人が温かく見守ることが必要です。
人間が進化の過程で獲得した精神の働き
HSPはなぜひきこもりになるのか。
それは人間が進化の過程で獲得した精神の働きがあります。
その精神の働きとは
人間は6つの性格に分類できます。
知(プラス)、知(マイナス) 情(プラス)、情(マイナス) 意(プラス)、意(マイナス) 。
これらのうち 情(マイナス)、知(マイナス)が強く表れるのがHSPです。
感受性優位のHSPは情(マイナス)、 内向性優位のHSPは知(プラス) の性格が強く表れます。
ひきこもりになりやすいのは 内向性優位のHSPです。
感受性優位のHSPもひきこもりになる可能性もありますが、どちらかというと内向性優位のHSPがひきこもりになります。
内向性優位のHSPがひきこもりになる理由
内向性優位のHSPがひきこもりになる理由は、さきほど紹介しました知(マイナス)の性格にあります。
知(マイナス)は過度なストレスがかかると、自分の命を守るためにひきこもりになるんです。
普段から一人でいることを好みますが、過度なストレスがかかっているときは自分を責めるようになってしまうんです。
非HSPは自分を責めることはせず、相手を責める傾向にあります。
その相手がHSPに向けられた場合、自分を責めてしまう特徴があります。
そしてHSPが持つ性格のもう一つの要素である情(マイナス)もストレスが過度にかかると、自分なんてどうせ誰からも受け入れてもらえないんだと感じてしまい相手を責めるでなく自分を責めてしまう特徴があります。
この場合、ひきこもるのではなく自傷行為に走ってしまうケースがあります。
したがって過度なストレスがかかって、ひきこもってしまったという場合はあなたが内向性優位のHSPだとも言えます。
このようにストレスから身を守る仕組みが人間に備わっているがためにひきこもりになります。
これは自分の命を守るために備わった仕組みなのでひきこもっていることで絶対に自分を責めてはいけません。
自己肯定感が低くなりがちなHSPにとってあってはならないことです。
ひきこもりになったらまずは自分を自分でほめてあげてください。
HSPがひきこもりになる場面
ひきこもりになる場面はこんなことからはじまるかもしれません。
・みんながいる前で叱責をうけた。(やるなら別室でやってもらいたい)
・マネージャーやリーダー(管理)職をしたくないが、任命された。
・静かなオフィスで電話対応をしなくてはならない。
・仕事を一度に同時に複数こなさなければならない。
・朝の朝礼でみんなの前で発言しなくてはならない。
・詳しい情報もなく仕事を丸投げしてくる。
・たくさんの人が絡まりあっている仕事をまかされた。
・一人で集中したいのにオフィスにパーティションがない。
ただしHSPには時には断る勇気が必要だと思います。
断れないから自分で自分の首を絞めている場面もあるからです。
きっぱりお断りしましょう。
ひきこもったら周囲からの視線が気になって仕方がありません
ひきこもったら周囲からの視線が気になって仕方がありませんという意見があるかもしれません。
これに対しては気にしないことが一番の対処法です。
逆によく頑張ったと胸を張っていいです。
どんな些細なことでもいいからまずは自分を自分でほめてあげてください。
家族から理解が得られない場合は家から離脱して、とにかく自分一人の時間・空間を確保してください。
離縁するくらいの覚悟が必要かもしれません。
ひきこもりになる仕組みになっているのに無理やり部屋から引っ張り出すなんてことは絶対にNGです。
逆にHSP自らが行動できるようになるまでひきこもる必要があります。
よくひきこもりの息子・娘を持つ家族がスーツを着たひきこもり請負人に依頼して、部屋から引きずりだすシーンがテレビで放送されます。
殆どが力づくで引っ張り出すことをやっていますが、あれはほとんど意味がありません。
まずはHSP自らの自己肯定感を安定させるよう環境づくりが必要です。
家族はひきこもっていることを近所から知られないよう避けるような姿勢だと いつまでたっても回復しません。
もしHSPは甘えだという人がいたら逆の立場になってみたら本当にそう言えるのか疑問です。
自分が相手と異なることを知る
HSPがなぜひきこもりになるのか、それは生物が生き残るために獲得した仕組みがあったのです。
まずは自分が相手とどのように異なるのか知ることで 自分を過度に責めるようなことは少なくなるはずです。
そしてHSPは自己肯定感が低くなりがちな事実もありますので、 ひきこもりになっても第三者の視点で、ああ自分は頑張っていたんだなと認識することが必要です。
まずは一人になって内省してください。
数か月もすればまた復帰できるようになると思います。
もし復帰できない状況なら、周囲の理解が得られていない可能性があります。
そこは相手と距離を置く必要がありますのでその環境から離れましょう。
相手の得意な舞台で動くのはよくありません。
あなたの才能はそのような環境では発揮できませんので、きっぱりと環境を変えましょう。
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