HSPが引きこもりたくなるのは正常です【心の安全装置がON】

HSP

HSPが引きこもるのは正常

結論からいいますと、引きこもりはHSPにとって正常です。

引きこもりという言葉に抵抗があるかもしれません。

もともとHSPには「一人で過ごしたい」欲求があります。

これは心の健康を保つ行動です。

人間関係で傷つき、人間不信に陥ったりすると

心の健康を保つために安全装置が作動していると考えてください。

この仕組みを知らない、非HSPの家族が引きこもりから

無理やり引き出そうとするのはNGです。

引きこもっていることを、決して咎(とが)めないでください。

HSPは自責の念が強さから、長引いてしまいます。

引きこもっている時間は無駄ではないのです。

エネルギーを蓄えています。

本人が内省し、ちょっと部屋からでてみようかと

思うようになるまでは、温かく見守ってください。

なぜ引きこもりが正常なのか

HSPは内向性感受性が強く結合した性格です。

HSPを構成する内向性の側面に心の栄養素があります。

内向性の側面
内向性の心の栄養素とは「一人の時間・空間を確保すること」です。

これが阻害されると、心の栄養不足になります。

心が強制的に「引きこもり」させ、ストレスを排除する安全装置が存在します。

感受性の側面
感受性の心の栄養素とは「親密感」です。

引きこもりになることは少ないです。

むしろ、寂しがり屋なので誰かと一緒でないと不安になる傾向があります。

因みに感受性の心の栄養が不足すると、どうなるのでしょうか。

それは暴飲暴食、自傷行為、過剰投薬、希死念慮といった行動をとるようになります。

なのでHSPの心の栄養不足が進行すると、深刻化するリスクが高いです。

なぜなら自責の念が強くなり、引きこもって自傷行為に及ぶことがあるからです。

引きこもりの言葉の響きに違和感を持つかもしれませんが、正常なのです。

では引きこもりになる根本原因はなんなのでしょか。

それは幼少期に両親(養育者)から味わったある感情がきっかけと言われています。

交流分析の人生脚本
根拠は交流分析という理論から来ています。

人は11歳ころまでに人生の脚本を決定し、死ぬまで脚本のシナリオに沿って行動します。

人生脚本は全部で6冊存在し、HSPはそのうちの2冊を多用しています。

HSPが多用している人生脚本の2冊のうち、内向性は1つ、感受性は1つという具合です。

今回のテーマである「引きこもり」は内向性の人生脚本にあるシナリオです。

人生脚本には①「○○してはいけない」ルールと②「〇〇しなければならない」ルールが存在します。

これを①を禁止令、②を拮抗禁止令と呼びます。

①禁止令「目立ってはいけない」
内向性の人生脚本にある

①「〇〇してはいけない」ルールには、あるシナリオがあります。

それは「目立ってはいけない」です。

「目立ってはいけない」は言葉の通りで、自分が目立ったことにより相手の気分を害した経験をすると、

自分は目立ってはいけないんだと心の安全装置が作動します。

目立たないよう、一人の時間を過ごすようになります。

②拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」
ところで生活していて、①禁止令「目立ってはいけない」を守り通すことができるでしょうか。

なかなかできませんよね。

日常でコンビニにも入りますし、電車に乗れば誰かに見られます。

そんなとき、代替手段としてとるのが②「〇〇しなければならない」の拮抗禁止令が作用します。

「目立ってはいけない」に対抗して「自分が強くなくてはならない」心理状態になります。

引きこもりのメカニズム

①禁止令「目立ってはいけない」
↓(違反すると) ↓
②拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」
↓(限界を迎えると)↓
③引きこもり

②拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」は緊張状態・プレッシャーを伴います。

常にこの状態にさらされていると、①禁止令「目立ってはいけない」に矛盾してしまいます。

すると心は、強制的にストレスを排除しようと、安全装置を作動させます。

②拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」が限界を迎えると引きこもるのです。

人間関係もすべてリセットして、ストレスの要因を一切排除する人もいます。

これがHSPの引きこもりは正常だという根拠です。

禁止令・拮抗禁止令について以下に詳しく書いています。

お時間がありましたら、こちらもどうぞ。

ここまでのまとめ
  • HSPは内向性と感受性で成立
  • 内向性の側面が主な要因
  • 禁止令「目立ってはいけない」とは
    目立ったことで、相手の気分を害した経験から
    大人になっても目立つことが禁止事項となる
  • 引きこもりは心の安全装置

どうして引きこもりになるのか

ではHSPが引きこもりになるきっかけ、引きこもりになるとどうなるのか解説していきます。

引きこもりになるきっかけ

まず、引きこもりになるきっかけです。

これはほとんどのケースで両親があげられます。

引きこもりの始まりは禁止令という話をしました。

ベースとなる禁止令が人生脚本に刻まれるのは生まれてから、3歳ころまでと言われています。

両親(養育者)

皆さんが3歳のころは、例外を除きほとんど両親に育てられたはずです。

ご両親がいない場合は、養育者に読み替えてください。

私たちが生まれた直後は生きる術を知りません。

生きる術は、身近な両親から学びます。

両親とコミュニケーションを図る際に、

以下の場面で「〇〇してはいけない」という感情を味わったと考えられます。

スクロールが面倒な場合は、同じ内容の画像を用意しましたのでご覧ください。

禁止令どんな場面?
成功してはいけない、
成し遂げるな
幼少期に、親から何かを成し遂げたり上手くいった時には褒められずに、逆に失敗した時に励まされたり慰められた。
目立ってはいけない幼少期に、いつも大声で怒鳴る、すぐに暴力を振るう親の元で、親に見つかって怒られないようにしていた。
重要であるな子どもの頃に、親から「お前はダメだ」などと否定されたり、怒られてばかり、親に自分に意見を聞いてもらえず自己主張が許されなかった。
親しくなるな、近づくな子どもの頃に、親から「忙しいから後にして」「静かにして」などと距離を置かれたり、避けられたりした。
属するな親が非社交的で、親戚や近所との付き合いを好まなかったり、学校でいじめや仲間外れを経験した。
何もするな、実行するな幼少期に、しつけが厳しかったり、心配性で過保護、過干渉な親のもとで、些細なことまで注意されたりして育った。
考えるな子どもの頃に「ああしろ、こうしろ」と指示的・支配的、「親に口答えするな!」と一喝するような威圧的な親のもとで育った。
楽しむな幼少期に、自由に楽しむことを許されなかったり、楽しんでいるときに「調子にのって喜んではいけない」と言われた、自ら楽しもうとしない親のもとで育った。

あくまで場面の一例です。

すべての人が3歳までの記憶を、覚えているわけではないことを理解しているつもりです。

ですが、禁止令が人生脚本に刻み込まれていると捉えてください。

要するに

幼少期に成功しても親がさほど喜んでくれなかった、

成功に対して値引く態度を示した場面に遭遇したことがきっかけとなります。

その結果、強い劣等感情を味わいます。

おとなになっても禁止令が影響して、内向的な性格になっていると考えられます。

学校

引きこもりのきっかけとして、学校でいじめに遭うことが挙げられます。

HSPは物静かで、言い返すことができません。

言い返せない理由はこちらをご覧ください。

そして少し変わった雰囲気があり、クラスメイトの興味・関心の対象になることがあります。

自分が目立ったことで、いじめの対象になる経験をすると「目立ってはいけない」んだと、ますます禁止令は強化されます。

登校拒否で引きこもりのきっかけになることがあります。

職場

特に30~40代は会社で管理職になる場面があると思います。

部下のマネージメントをする立場になり、

「一人の時間・空間」が確保できないことがあります。

部下とコミュニケーションを密にとる必要性から、

「目立ってはいけない」に違反する頻度が増します。

この環境で心が栄養不足をおこし、人間関係の疲れから引きこもりになるケースが挙げられます。

HSPは「自分が強くなくてはいけない」プレッシャーに長期間さらされることで限界を迎え、

引きこもりのきっかけになることが多いです。

引きこもりになるとどうなるのか

続いて引きこもりになると、どうなるのかについて触れていきます。

引きこもりになると
  • 人との接触を断つ
  • 身だしなみに気を払わない
  • 自責の念が強くなる

人との接触を断つ

人間関係のリセットが行われます。

振り返ってみましょう。

禁止令「目立ってはいけない」がありました。

これを守るための心の安全装置が強制的に作動するのでした。

すると、誰とも接触をせず、自分の内面世界に浸るようになります。

この仕組みを知らないと「現実逃避」だと捉える人もいるようです。

こうなると、周囲の人はどのように接していいのか困ります。

身だしなみに気を払わない

誰とも会う必要がないため、身だしなみに気を払わなくなります。

服も地味、髪はボサボサ、お風呂に入らなくなる人もいます。

例えば、寝る食べる時間以外、ひたすら漫画やゲーム、スマホ・パソコンなどをして過ごすことが挙げられます。

食事も誰とも会わなくていいよう、デリバリーサービスで済ますようになります。

買い物はネットで行い、置き配にすることが多いです。

このように徹底して一人で過ごすようになります。

自責の念が強くなる

「私はOKでない、あなたはOK」という態度になり、自分を責めるようになります。

「自分は取るに足らない存在だ」「誰からも必要とされていない」と自分を値引きするのです。

引きこもり状態でいる間は疎外感、孤独感を味わうことになります。

引きこもらないとどうなる

最終的にうつになります。

私は一人になる時間(休み)を取らないで、頑張りすぎて「うつ」になったことがあります。

拮抗禁止令「自分が強くなければならない」の状態を長期間放置してしまったからです。

なぜか涙が止まらない、急激に体重が増え始める、便の状態が柔らかいなど、体の異変には気づいてはいました。

相手に迷惑をかけてはいけない、自分が強くなくてはいけない衝動に支配されすぎてしまったんですね。

危険なのは感受性優位のHSPだと、「私はOKでない」構えが加算されて、自傷行為にまで発展する恐れがあります。

自分の感情に蓋(ふた)をしてはいけません。

引きこもり駆け込み寺

世の中には引きこもりの人を社会復帰させる代理人がいるようです。

【訳あり人の駆け込み寺】引きこもり自立支援施設MIRAIの対応がクズすぎると話題
25歳女性の引きこもり更生に立ち上がる自立支援施設MIRAI(ミライ)なんやねん 訳あり人の駆け込み寺というテレビ番組で25歳女性の引きこもりがやってて、 60代の両親が頼ったのが自立支援施設MIRAI(ミライ)ってとこなんだけどさ、 マジ...

引きこもっている方は、HSPかわかりません。

記事によると25歳の女性です。

大学卒業後、就職できなかったことをきっかけに引きこもりになったとあります。

代理人の特徴は顔に圧があり、少し怖いです。

HSPにとって不安を覚えること間違いありません。

請負人がどのように彼女を部屋から出そうとするかというと否定、説教です。

最悪の方法です。

引きこもりは自己肯定感が低下している状態です。

私がこの場面を想像するに、ご両親が彼女を追い詰めてしまったのではないかと考えています。

内面を見つめなおし、気力が戻ってきたら、本人は自ら部屋からでます。 それまでそっとしておく、邪険にしないことが重要です。

引きこもりNG事項
  • 相手に強さを求めること
  • 目立たせること

拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」を思い出してみましょう。

こちらに強さを求める態度は緊張状態・プレッシャーを感じるだけでした。

厳しい話をしてはダメです。

極道みたいな態度でこられたら、私だったら部屋から出たくありません。

さらに悪化します。

↓ひきこもり駆け込み寺の動画↓

駆け込み寺にやってくる訳あり人に密着(1)ストーカー女から夜逃げ(2)風呂は月1回25歳引きこもり娘(3)息子に絶縁された窃盗症の母(4)負債まみれ77歳旅館女_哔哩哔哩_bilibili
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※リンクが切れている場合があります

引きこもりからの脱出法

続いて引きこもりからの脱出法についてです。

引きこもりが長期化すると、誰かと交流するのが難しくなります。

自己肯定感をあげるか、自分に引きこもりのメカニズムがあることを認識することです。

引きこもっていることは恥ずかしいことではありません。

むしろ、引きこもりの気持ちがわからない人がHSPを追い詰めることが問題なわけです。

引きこもりから脱する対処法
  1. 禁止令に許可する
  2. 自分を責めない
  3. 自己肯定感をあげる
  4. 自分のペースで臨む
  5. あなたを拒絶する要因は排除

①禁止令に許可

HSPを縛っている禁止令「目立ってはいけない」は思い込みだと認識してください。

目立ってもいいです。

ただ、禁止令は心の安全装置だと言いました。

目立つのにどうしても違和感があるのであれば、それも許可してしまいましょう。

②自分を責めない

HSPは内向性と感受性で構成されているのでした。

実はこの二つの要素は自分を責めやすい特性があります。

つまり自責の念が強いということです。

そのメカニズムがあると認識しているだけで、少し気が楽になりませんか。

私と同じように仲間がいるからです。

自責の念が強いことに関してはこちらをご覧ください。

③自己肯定感をあげる

何か資格試験に挑戦してみてはどうでしょうか。

実技試験が課されるものではなく、一人で勉強して試験を受けられる形式のものがいいです。

禁止令「目立ってはいけない」を考慮して、オンラインで受験できる形式がいいでしょう。

私のおすすめは「ITパスポート」「基本情報技術者」です。

IT知識は覚えておいて損はないスキルです。

難易度は「ITパスポート」が初心者向けになっています。

何か資格をとることで、自己有用感が高まります。

自己有用感とは「自分が誰かの役にたっている」という感情のことです。

④自分のペースで臨む

HSPには感受性の側面があるのでした。

感受性にも禁止令は存在します。

特に注意が必要なのは拮抗禁止令『相手を喜ばせよ』という衝動です。

引きこもりから脱出する際に、周囲の人が協力的でない可能性もあります。

その人たちを喜ばせようとするあまり、急がないことです。

あくまで自分のペースで臨んでください。

例えば、会社を休職していて復帰を急いでいるとします。

現場は忙しく猫の手も借りたい状況だとしても、復帰を急いではいけません。

休職できる期間がのこっているなら、最大限権利を行使してください。

HSPには「相手を喜ばせよう」と自分の感情を抑える傾向があるということも忘れてはなりません。

⑤あなたを拒絶する要因は排除

家族であっても引きこもりを悪化させる要因があれば、離れてください。

いまだに会社に勤めることが人間として正しい生き方だ。

という時代遅れの考えが親だと、HSPは幸せになれません。

例えば、実家暮らしなら一人暮らしをする。

生活の拠点を物理的に離れた所に移動するのがいいです。

そうやって一人の時間を過ごせるよう環境を整備してしまうのです。

スマホがあると気になるのであれば、通知がこないようにセットする。

アプリを削除する、人間関係もリセットする。

引きこもりは心の安全装置

HSPがもつ内向性の心の栄養が不足することにより発生することを解説しました。

引きこもりになると、周囲の人が理解を示さず、追い込む人がいます。

そういった世間の価値観が、引きこもりになる人に自責の念を背負わせるのです。

追い込む人は立場が逆だったらどうだろうかという発想はありません。

いずれ自分が引きこもりに苦しむのかもしれません。

HSPの内向性には引きこもりになるメカニズムがあり、それは心の安全装置だということが伝わりましたでしょうか。

まとめ
  • HSPは内向性と感受性で成立
  • 内向性の側面が主な要因
  • 禁止令「目立ってはいけない」とは
    目立ったことで、相手の気分を害した経験から
    大人になっても目立つことが禁止事項となる
  • 引きこもりは心の安全装置

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