HSPのLINEがそっけない心理【内向性が原因】

HSP

LINEがそっけないのは内向性が原因

切っても切れないコミュニケーションツールであるLINE。

どんなに内向的でも、LINEを使っていない人は少ないでしょう。

LINEを使っていて、そっけないメッセージに関わったことが、

HSPなら一度はあるはずです。

今回はそっけないLINEに関する悩みを解消するための記事になります。

本記事の想定読者
  • そっけないLINEを何とかしたい
  • 逆にそっけないLINEにモヤっている

結論からいいますと、そっけないLINEを送るのは内向性が原因です。

そっけないLINEが来ても、深読みしないことです。

HSPのLINEがそっけなくなる理由

ざっくりいうと、HSPには内向性と感受性の側面があり、

内向性が強く作用するとLINEの文面がそっけなくなります。

なぜ、そっけないのかというと内向性は自分の感情をおもてに出すのが苦手だからです。

反対に感受性が強く作用すると、そっけなさに対して「相手を喜ばせていないのでは」という感情を持ちます。

実はそっけない自分とそっけなさが気になる自分を一人で二役こなしているのがHSPなのです。

特に、HSPのLINEがそっけなくなるのは内向型HSPです。

HSPに限らず、内向的な人はLINEがそっけなくなる理由をこれから説明します。

交流分析

本記事の根拠は交流分析という心理理論から導いています。

もちろん、HSPはエレイン・アーロン博士が提唱した言葉というのは理解しています。

本来はHSPという言葉を使っていけないのかもしれません。

しかし、本質的には同じことですのでHSPという言葉を借りています。

禁止令

禁止令というのは、あなたが幼少期に両親(養育者)からのメッセージによって作られます。

これは自分に課したあるルールです。

どんなルールかというと「〇〇してはいけない」という禁止事項です。

例えば、あなたがおむつを替えて欲しくて泣いていたとします。

しかし、泣いても泣いても構ってくれない、

もしくは両親の反応がよくなかった経験をすると、

自分は成功してはいけないんだという感情を味わいます。

泣いても誰も反応してくれないことが連続すると、禁止令は強化されます。

これが禁止令としてあなたの人生脚本に刻まれます。

禁止令があなたの性格を表面化させ、人生脚本というシナリオに刻まれていくのです。

つまりは、内向的な性格になります。

人生脚本

人生脚本は6種類存在します。

そのうちの2つがHSPと密接な脚本になります。

どんな脚本かというと、内向性感受性です。

さきほど、内向性の禁止令の例を挙げました。

感受性にも対応する禁止令が存在します。

幼少期に禁止令が強化された順番によって、どの人生脚本を優先するか決まります。

内向性、感受性の順番で強化されると、内向型HSPになります。

感受性、内向性の順番に強化してもHSPです。

HSPを決定づける人生脚本の他に4つの脚本があります。

たまたま4つの脚本ではなく、HSPに密接な脚本の2つを幼少期に選択したのです。

これを幼児決断といいます。

優先順位はいつ決まるの?
生後6か月までに一番目の性格が決定すると言われています。

人生脚本のメインとなる脚本です。

内向性がメインの人生脚本なのか、

感受性がメインの人生脚本なのかでHSPの性格は大きく変わります。

内向性を一番目に選択すると、あなたは内向的な性格になります。

3歳までにサブの性格が決定
メイン(一番目)に内向性の人生脚本を選択し、

サブ(二番目)に感受性の人生脚本を決定した場合はHSPになります。

このとき、サブの人生脚本の候補は5つ存在していました。

たまたま両親から味わったある感情から、

あなたは感受性の人生脚本を選択したというわけです。

11歳までに残りの性格が決定
メインとサブの人生脚本を選択したあなたは、

残りの4つの人生脚本を11歳までに決定すると言われています。

人生脚本の優先順位が多少変わるリハーサル期間をはさみますが、

一生を終えるまで優先順位は変わりません。

このあたりについては以下の記事をご覧ください。

内向的だとそっけない理由

内向性の人生脚本にはある禁止令が存在します。

それは「親しくなるな、近づくな」という禁止令です。

これがLINEのメッセージをそっけない文面にします。

これがHSPのLINEがそっけない理由です。

HSPに限らず、内向的な人は一般的にそっけないLINEになることが多いです。

禁止令の詳しい内容は、以下の記事にまとめています。

禁止令「親しくなるな、近づくな」

HSPがもつ内向性に禁止令「成功してはいけない」があります。

この制約を守ろうとする心の仕組みがあります。

かなり強固です。

内向性の人生脚本には弱点があります。

それは、成功することです。

成功することを自分で禁止しているのです。

例えば、「先延ばし、完璧主義、または自分自身に非現実的な期待をする。新しいことを試したりするのを避ける、簡単に諦めやすい。相手の意向に合わせて行動する。」

といった特徴があります。

そして、禁止令には「成功してはいけない」を支える禁止令が存在します。

それが禁止令「親しくなるな、近づくな」です。

どんな内容かというと

人と親密になれなかったり、
仲良くなると自分の方から
壁を作ってしまったりする。

つまりは、大人になっても自分の本心やプライベートを打ち明けられない文面になります。

拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」

拮抗禁止令という言葉がでてきました。

これは、どういうことでしょうか。

禁止令「親しくなるな、近づくな」が守れないと衝動としてうまれる禁止令です。

禁止令は「〇〇してはいけない」という禁止事項でした。

拮抗禁止令は禁止令に対抗するように、

〇〇しなくてはならない」という禁止令の代替手段として作用する指令です。

禁止令が守れるか、守れないかギリギリのところで揺れ動く(拮抗する)イメージです。

拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」は

甘えてはいけない、
自分の感情を表に出してはいけない

と緊張感やプレッシャーに近い状態になります。

HSPは絵文字や誰かと親しくなることを避け自分の感情を表現しない文面になり

結果、LINEのメッセージがそっけなくなるのです。

HSPのLINEがそっけない理由
  • 禁止令「親しくなるな、近づくな」
    →親しみを込めた文面を避ける
  • (違反すると)
  • 拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」
    →さらに自分の感情を表現しなくなる

特に男性HSPは男は強くならなくてはという、文化的催眠にかかっているので顕著です。

感受性は「親密感」を求める

ちょっと待って。

私はHSPだけど、そっけないLINEは送りません。

と感じたあなたは鋭いです。

HSPは内向性と感受性の人生脚本で構成されていると言いました。

そして、内向性と感受性に優先順位があることを思い出してみます。

感受性の人生脚本が優先された場合、LINEの文面はそっけないのでしょうか。

そっけない文面は使わないでしょう。

なぜなら、感受性の性格は誰かに親しみや、仲良くいることを望む心理があるからです。

感受性の人生脚本にも、禁止令、拮抗禁止令のシステムが存在します。

拮抗禁止令「相手を喜ばせなくてはならない」

感受性の人生脚本の禁止令は「怒ってはいけない」です。

言い換えると、相手を怒らせることも禁止事項として自分に課しています。

仮に相手を「怒らせる」場面になったとしましょう。

HSPはどうするかというと、「相手を喜ばせなくてはならない」という衝動に駆られます。

これが感受性の拮抗禁止令です。

LINEの文面にそっけないメッセージを送信したらどうなるでしょうか。

ひょっとすると相手は「怒る」かもしれません。

感受性の人生脚本はどうするかというと、「怒り」を避けるのです。

そして自分が嫌われていないか、いつも気にかけます。

従って、HSPの感受性の側面では

そっけない文面は避ける。
そっけない文面に敏感に反応する。

ふるまいを示すことになります。

HSPでも、

内向性が優位の場合、自分の感情を表にだしてはいけないため、そっけないLINEになり

感受性が優位の場合、そっけないLINEに自分が嫌われているのか気にします。

HSPは常に、この葛藤で揺れ動いています。

自分でもどっちなんだよ!と突っ込みたくなります。

結論からいうと、

内向性優位→そっけない文面になり
感受性優位→そっけない文面が気になる

傾向があります。

LINEでそっけないと感じる場面

内向性優位の場合

私は内向性優位(内向型)のHSPです。

内向性優位の場合は自分の感情を表に出してはいけないため、そっけなくなります。

親しい間柄だと、特にそっけないです。

極端に自分の感情を表に出さな過ぎて、他人行儀な文面になることがあります。

私が家族に送るLINEの文面を振り返ってみました。

例えば、「承知しました。」「わかりました。」「了解しました。」だけです。

そっけないです。

これをヘビロテして乗り切っていました。

AIチャットでも、もう少しまともな回答をしますよね。

内向性が強いと、このような文面になることが多いです。

これを会社でやってしまうと、問題になります。

なので、会社でメッセージを返すときは時間をかけすぎるほど丁寧にします。

私の体験からですが、この丁寧さが仇となったことがありました。

それは異常に丁寧すぎて周囲から慇懃無礼だと言われたことです。

慇懃無礼(いんぎんぶれい)とは
言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって無礼であるさま。あまりに丁寧すぎると、かえって嫌味で誠意が感じられなくなるさま。

このように言われてしまったんですね。

私はしごく真面目にやっていたつもりなのですが、

相手からすると上から目線に感じたのでしょう。

感受性優位の場合

続いて感受性優位の場合です。

自らそっけないLINEは送りません。

むしろ逆で、LINEのメッセージを受け取った際に、

相手のそっけなさに相手の機嫌を損ねたのかとモヤモヤします。

相手からのそっけないLINEに自分が嫌われているのかという意識が優先されるので、

そっけないLINEは送らない傾向があります。

ただし、親しい間柄の場合はそっけないかもしれません。

例えば、感受性優位のHSPが誰かにメッセージを送ったとします。

あなた:「今度の土曜日、水族館にいかない?」

相手が内向的な人の場合、なかなか既読がつきません。

既読がついても、返信はすぐには行いません。

基本1日は寝かせると考えた方がいいです。

そろそろ回答しないといけないかなと感じてから

相手:「わかりました。」

と返ってきます。

このように、そっけない返信があると本当に行ってくれるのかこちらは不安になります。

あと送信側が集合時間を指定しなかったのがいけないのですが、

何時にする?といった具体的な返信もありません。

この「そっけなさ」に感受性優位のHSPはモヤモヤするのです。

相手(内向的な人)が水族館に行きたくない場合は、返信がもっと遅くなります。

なぜなら、内向的な人は行きたくないこと(意志や感情)を表にだすのが苦手だからです。

そっけないLINEへの対処法

そっけないLINEがどうしても気になるなら、

送る側と受け取る側の立場にわけて対処法を紹介します。

LINEを送る側の対処法は①に
LINEを受ける側の対処法は②にまとめます。

①そっけないLINEが嫌なら

HSPがそっけないLINEを送らないようにするには、自分の感情を表現することです。

そっけないLINEになるのは内向性が原因でした。

だったら、内向性の禁止令に対して許可してしまいましょう。

どうしても違和感があって許可するのが難しいなら、

そういう禁止令があるのだと認識するだけでOKです。

①そっけないLINEが嫌なら
  • 禁止令「親しくなるな、近づくな」
    →親しくなってもOKと許可する
  • 拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」
    →自分の感情を表に出してOKと許可する

ただし、無理にやらなくてもいいです。

LINEの文面がどうしても気になるなら、

自分の気持ちを一行でいいから添えるところから始めてみてはどうでしょうか。

例えば、「嬉しいです」「楽しかったです」の一言です。

ただLINEの相手に急に愛想をふりまきだしたら、気味悪がられることもあるでしょう。

そんな場合はLINEのプロフィールに「そっけない」ことがありますよと、一言いれてもいいかもしれません。

②そっけないLINEを受け取ったら

自分でもそっけないLINEを送ってしまうHSP。

相手からそっけないLINEを受け取った場合、

やはり「自分が相手を怒らせたのか」気になることでしょう。

その対処法は「深読みしないこと」です。

相手には相手の事情があるので、自分が疲れるだけだからです。

HSPはそっけないLINEに深読みするクセを持っています。

結論は以下の記事にまとめています。

まとめ

HSPは複雑なんですけど

内向性優位のHSPはそっけないLINEを送ることがある一方、

相手からそっけないLINEが送られてくると嫌われているのでは?

とモヤモヤします。

内向型HSPのずるいところだと思っています。

自分でもわかっています。

HSPの心理は複雑です。

本記事のまとめです。

HSPのLINEがそっけないのは内向性が原因

HSPのLINEがそっけないのは
  1. 禁止令「親しくなるな、近づくな」を守るため
    人と親密になれなかったり、
    仲良くなると自分の方から
    壁を作ってしまったりするから
  2. 拮抗禁止令「自分が強くなくてはならない」を守るため
    自分の感情を表に出すのが苦手ということ

コメント

タイトルとURLをコピーしました