HSPが目を合わせられないのは本心を悟られることへの恐怖があるから

HSP

(1)HSPは人と目を

 合わせられないのはなぜ?

(2)誰かと話すときは、

 目を合わせないといけないし・・

(3)目を合わせないとどうなるの?

この疑問に答えます。

本記事の内容
  • 目を合わせられないのは
    幼少期のある思い込みから
  • 目を合わせなくてはいけない
    思い込みを捨てる
  • 目を合わせないと
    信用が得られないときも

人と目を合わせられなくて悩んでいませんか?

実はHSPには人と目を合わせられない事情があります。

それは幼少期に自分に課した「成功してはいけない」禁止令が原因です。

特に内向型HSPの人は、「成功してはいけない」を認識するだけでOKです。

目を合わせられない理由は、「自分の本心を悟られてはいけない」思い込みがあるからです。

私は内向型HSPとして40年以上過ごしてきました。

2014年に交流分析という心理理論に出会い、

生きづらくなる原因をHSPという言葉がない時代から知っています。

幼少期に自分に刷り込んだある感情が、HSPの性格を形成します。

交流分析では人の性格を人生脚本で表現します。

HSPは6つある脚本のうち、2つを多用します。

この2つの脚本を多用するため、生きづらさを感じる場面が多くなります。

生きづらさを解消する方法は、「あなたがHSPに生まれた理由」で書いています。

この記事ではHSPが目を合わせられない理由がわかります。

この記事を読むと目を合わせられない問題への対処法がわかります。

結論は「目立ってはいけない」に許可をすると、目を合わせることができます。

幼少期に親から受け取ったある感情が原因

HSPは自分の本心を悟られてはいけない心理から、目を合わせられないことがあります。

HSPはなぜ、目を合わせられないのか。

あなたが幼少期に「目立ってはいけない」感情を味わう経験をしたからです。

例えば、あなたが幼少期に成功体験を両親にアピールしたとします。

ハイハイをして成功したことを両親にアピールした、または”おむつ”を替えて欲しくて泣いてアピールしたとします。

ところが、両親はそれに関心を示さない。

または、なかなか面倒を見てくれなかった。

などの経験をすると、自分は成功をしてはいけないんだという感情を味わいます。

成功を表現したけど、相手にしてもらえなかった、

もしくは成功を否定する言葉や態度で対応された。

これは、一例です。

いや両親はちゃんと面倒見ていたよという意見もあるかもしれません。

しかし、成功してはいけない、「目立ってはいけない」感情を味わったのはあなた自身です。

覚えていないだけです。

すると、成功することは目立つことにつながるため、アピールを避けるよう自分に対して禁止するルールを人生脚本に刻み込むのです。

目は口ほどに物をいう行為です。自分が成功したい気持ちを前面に押し出すことはタブーなのです。

ここまでは、HSPの内向性の側面の話でした。

もう一方、HSPの感受性の側面でも「目を合わせられない」事情があります。

それは、「怒ってはいけない」感情を味わってはいけないというものです。

HSPは怒りに触れそうになると、「相手を喜ばせよう」とします。

目を合わせることは、相手を威嚇することにつながります。

相手を喜ばせようとする力が作用して、目を合わせることができなくなります。

HSPが目を合わせられないのは
  • 幼少期のある感情が原因
  • (内向性)
    自分の本心を悟られてはならない
    という思い込みがあるから
  • (感受性)
    相手を喜ばせなくてはならない
    という思い込みがあるから

このように感受性と内向性の両方の心の仕組みがあるため、HSPは目を合わせられなくなるのです。

HSPが目を合わせられない場面への対策

HSPは目を合わせられなくても何も問題ありません。

なぜなら、「目立ってはいけない」は思い込みだからです。

あなたは目を合わせられない人生脚本の仕組みを認識したので、

目を合わせても合わせられなくてもアドリブで生きて構いません。

目を合わせられないのは、自分で勝手に禁止しているだけです。

法律で決められているわけでもありません。

脚本通り演じなくていいんです。

とはいえ、目をあわせられないと困ることもあるでしょう。

HSPが目を合わせられない場面でとれる対策を3つ挙げます。

目を合わせられないときの対策
  1. 「目を合わせなくては」
    の思い込みをやめる
  2. 目を合わせる場面を限定する
  3. 目を合わせなくていい
    環境にかえる

①「目を合わせなくては」の思い込みをやめる

HSPは目を合わせなくてはいけないと、

思い込むことで自責の念が強くなる特性があります。

目を合わせられていないことが、「自分が強くなくては」と追い込んでしまうからです。

自責の念が強いと、自分がちゃんとしていない社会不適合者だと勘違いする人が多いです。

非常に残念なことです。

自分の本心が相手に悟られることを恐れるばかりか、自分らしさが失われます。

その結果、私って少し変かも。
と自分を責めるのです。

何も悪いことをしているわけでもないのに、本心を隠すから相手が不審に感じるのです。

こうなったら何に困っているのか、さらけ出すのはどうでしょうか。

本心を悟られたほうが、周りが助けてくれる可能性もあります。

逆に、相手がどうしたらいいのか動きやすい面もあります。

こちらも、本心をさらけだすことで、
肩の荷がおりる感覚がして生きづらさが軽減します。

「自分が強くなくては」と頑張らなくていいんです。

そうすれば、目を合わせやすくないですか。

自分で勝手に禁止にしてしまった思い込みなので、自分を責める必要がなくなります。

どうしても嫌というなら、相手の視線をぼやかす度数のメガネを活用するのはどうでしょうか。

話すときだけ相手の視線がわからないようにするのです。

内向的な人が開発したとんでもないメガネがありました。

藤原麻里菜さんも悩んだ末にたどり着いた発明です。

②目を合わせる場面を限定する

とはいえ、目を合わせられない思い込みはあなたが生きてきた年数だけ強化されています。

すぐに禁止令を解除できるとは限りません。

思い込みを解除する行為は、例えば右だった利き手を左に変えるような負担が生じます。

すぐに解除できない場合は、目を合わせる場面を限定的にしましょう。

対面で話さず、
メールやチャットに変えてもらう。

いま対面でこなさなくてはいけない業務なら、メールやチャットで対応できる部署に変えてもらう。

などのように徹底的に目を合わせる場面を限定してしまうのです。

③目を合わせなくてもいい環境にかえる

こうなったら、仕方がありません。

目を合わせなくても済む仕事に転職するのはどうでしょうか。

私はプログラマーの仕事をおすすめします。

プログラマーは人と目を合わせる必要がありません。ただし、コーディング中に限ります。

もしよければ、こちらの記事が参考になるかもしれません。

どんな仕事がいいかは、ここではあげられません。

なぜなら、環境が超需要だからです。

過去にその条件をまとめた記事がありますので、よかったら参考にしてください。

どうしても目を合わせるのに耐えられないなら、環境を変えることも検討してください。

結論としてHSPは目を合わせられなくても何ら問題ありません。

そこに自分が変だと思い込むことが問題でして、私なんか挙動(キョド)ることは日常茶飯事です。

目を合わせられなくても、あなたの人格になんら欠陥はありません。自分を信じてください。

目を合わせられないと、問題になるケース

世の中には目を合わせないと、人を信用できない性格タイプがいます。

HSPがこのタイプの人と接する際は、注意してください。

冒頭で人生脚本が6種類存在すると言いました。

そのなかの一つの脚本に該当します。

それは「意プラス」の人たちです。

人生脚本コメント
A(知プラス)
B(情プラス)
C(意プラス)←この人たち
D(知マイナス)内向性
E(情マイナス)感受性
F(意マイナス)HSS
人生脚本と性格タイプ

このタイプのひとは人の目を見るということで、コミュニケーションを図っているといっても過言ではありません。

「目は口ほどに物をいう」を体現している人たちです。

日常生活では、警察官、学校の先生、自動車教習所の教官、弁護士、政治家といった職業に多いです。

サンデーモーニングのコメンテーターは、ほぼこのタイプです。

会社だと、あなたの上司に多いでしょう。

意プラスの人たちにも、禁止令が存在します。

それは「信用してはいけない」です。

意プラスの人たちもHSPと同様に、

幼少期に味わったある感情から

「信用してはいけない」禁止令を人生脚本に刻み込んでいます。

HSPが「意プラス」の人とコミュニケーションをとる際には、注意が必要です。

目を合わさない人をまず信用しないからです。

いくら正しいことを言ったとしても、伝わらないかもしれません。

意プラスの人生脚本のシナリオ
意プラスの人生脚本は禁止令「信用してはいけない」がメインにあります。

意プラスの人生脚本内容
禁止令(メイン)「信用してはいけない」
禁止令(サブ)今回は割愛。
その他にもある
拮抗禁止令「相手が完璧でなくてはならない」
プログラム(本心は仕事で承認されたい、
自分の信念を皆に認めてほしい)
意プラスの人生脚本

意プラスの人生脚本のシナリオはこうです。

禁止令「信用してはいけない」

禁止令に抵触しない限り、
プログラム「仕事で承認されたい、価値観をもって自分の信念が正しいことを確信したい」

とはいえ、実生活で自分の価値観がゆらぐ場面に直面することもあります。
禁止令に抵触しそう・・・。そんなときは

拮抗禁止令「相手が完璧でなくてはならない」が作用します。
例えば、自分の価値観を相手にも押し付ける。独善的になる。目を合わせないヤツは信じることはできない。私の価値観こそ正しい。といった具合です。

脚本には禁止令、拮抗禁止令が書いてありますが、HSP同様に、これもただの思い込みです。

意プラスの見分け方
  • 眉間にしわがあったり圧強め
  • 机に座右の銘が掲げてあることも
  • やる気・精神論が大好き
  • 飲み会で説教モードになりやすい
  • 間違いを食い気味に指摘する
  • 口ぐせが「○○するべき」

あなたの身近にこのような特徴がある人には、注意してください。

目を合わせられないと信用しない人もいるということです。

HSPは目を合わせないと、正しいことを言っていても相手に伝わらない可能性があります。

まとめ

本記事のまとめです。

目を合わせられないときの対策
  1. 「目を合わせなくては」
    の思い込みをやめる
  2. 目を合わせる場面を限定する
  3. 目を合わせなくていい
    環境にかえる

今回「意プラス」の性格タイプを取り上げました。

もっと詳しく知りたい方は、こちらに詳しく書いています。(KindleUnlimited対応してます)

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