HSPが発言に後悔する仕組み【非HSPとココが違う】

HSP

(1)HSPは発言したあと、後悔するのはなぜ?

(2)発言に後悔しそうな場合、どうしたらいいの。

この疑問に答えます。

本記事の内容
  • HSPが発言に後悔する理由
  • 発言に後悔したときの対処法
  • 後悔は必ずしも悪いことではない

HSPは感受性と内向性が強くあらわれた人です。

この二つの性格は、特に後悔する傾向が強いことが

交流分析により示されています。

内向性はそもそも発言ができなかったり、気の利いた発言ができない

感受性は相手を喜ばせなければいけない意識に向きすぎて

HSPは後悔しやすい特性があります。

言い換えると、自分を責めやすいとも言えます。

本記事を読むことで、HSPが発言に後悔するメカニズムがわかります。

私は内向型HSPの当事者として、40年以上すごしてきました。

そして、交流分析という心理理論を学び、

HSPについて発信する活動をしています。

私は幼少期に自分に刷り込んだある感情が、

HSPの生きづらさを作っていることを知りました。

交流分析では人の性格を人生脚本で表現します。

HSPは6つある脚本のうち、2つを多用します。

この2つの脚本を多用するため、発言に後悔を感じる場面が多くなります。

HSPが発言に後悔する理由

HSPが発言に後悔するのは、自分責める特徴が強いからです。

人間生きていれば、発言を誤ったり失言は誰にでもあります。

ではなぜ、発言に後悔の気持ちが強いのでしょうか。

非HSPとの違いは、

自分を責める、自分を責めないの心理的傾向があるからです。

その根拠は交流分析という、心理理論からアプローチしています。

人は強いストレスを受けると、次の二つの心理になります。

タイプ自分に対して相手に対して
非HSP私はOKあなたはOKでない
HSP私はOKでないあなたはOK
強いストレス下のふるまい

「私はOKでない」、とはどういうことなのでしょう。

それは自分を責めるということです。

自分を責めるのは、言い換えると後悔しやすいということです。

交流分析の詳細はこちらの記事で解説しています。

冒頭でHSPは感受性と内向性が強くあらわれた人と書きました。

HSPの悩みは感受性と内向性に分解することでシンプルになります。

HSPはストレスを感じると、ある心理状態に迫られます。

感受性の側面内向性の側面
相手を喜ばせなければ
いけない
自分が強くなければ
いけない
↓(うまくいかないと)↓↓(うまくいかないと)↓
あなたはOK、
私はOKでない
あなたはOK、
私はOKでない
HSPのストレス心理状態

内向性の「自分が強くなければいけない」とは

自分の感情をおもてに出すことが苦手ということです。

つまり、(うまく)発言できない傾向にあります。

例えば、気の利いた話題で雑談ができなかったりすると

「自分が強くなければいけない」状態になりやすいです。

すると、発言しようとすればするほど、黙ってしまうのです。

この心理状態に発言と後悔を当てはめると、

感受性の側面内向性の側面
相手が喜ぶ発言が
できなかった
そもそも発言が
できなかった
あなたはOK、
私はOKでない
あなたはOK、
私はOKでない
後悔する後悔する
HSPが発言に後悔する心理

となります。

後悔する傾向が強いこととして、

HSPを構成する感受性と内向性には次の特徴があります。

感受性:空気を読みすぎる
内向性:空気を読まない

HSPは内向性の側面である空気を読まないことでも、後悔します。

内向性の行動原理は「目立ってはいけない」ため、自分からは何もしない傾向があります。

相手から何をどうしてほしいという要望があれば動きやすいです。

発言することは目立ちます。

目立ったことで、相手の気分を害することを恐れる心理があるのです。

相手から話題をふってもらい発言するほうが安心します。

空気を読まない発言をして、相手の気分を害するかもしれないとの思い込んでいるのです。

自分がもっと強ければ」空気を読んで発言できたのにと、自分を責めます。

たまに気を利かせたつもりが、相手の気分を害する(無視、無反応など) 経験をすると、

ますます「目立ってはいけない」状態が強化されることが知られています。

こうなると、その場から自ら身を引き、受け身で消極的になり、

人間関係のリセット、引きこもりという経験をします。

このようにHSPには内向性と感受性の側面から、

発言に対する後悔が増幅されるメカニズムが存在するのです。

相手を喜ばせる発言ができないことで後悔

私が20歳ころ、久しぶりに小学校の同級生とスキーに行った話です。

夜にみんなで飲もうとなって、集まって飲んでいたんです。

酒の勢いとは恐ろしいものです。

若気の至りで、20歳の多感な時期にある同級生の女性に

「恵比寿さまのような笑顔だ」と言ってしまったのです。

相手を傷つけるつもりはなく、笑顔がすてきだと言いたかったのです。

しかし内向性の側面が強くあらわれ、空気を読まない発言をしてしまったのです。

この出来事は20年以上たった今も、定期的に思い出します。

黒歴史です。

そもそも発言ができなくて後悔

私は20歳のころ、誰かと二人きりで歩くのが苦手でした。

別に雑談をしなくてはいけないルールがあるわけでもありません。

HSPの感受性の側面から、

相手を喜ばなければならない」心理が強く作用していたんですね。

でも、何を話していいのか迷いました。

何か話題を出そうとすればするほど、

内向性の側面「自分が強くなければいけない」心理も強く作用したからです。

結局、勝ったのは「自分が強くなければいけない」心理のほうでした。

終始ふたりの間には、沈黙だけが・・・。

時間が永遠に続くのでは、と感じるほど長かったです。

別れる際は、ほっとしたのも束の間、別れた後に後悔が残ったことを今でも忘れません。

HSPが発言に後悔する理由は

HSPが発言に後悔する理由
  • 相手を喜ばせることができなかったから
  • 発言したことで自分が目立ってしまうから

です。

発言に後悔したときの対処法

HSPと非HSPの違いは自分を責めるか、

そうでないかの違いでしたね。

結論は自分を責めなければいいんです。

HSPの自分を責めやすい特性は死ぬまで変わりません。

私はあきらめています。

後悔は誰にでもあります。

HSPは発言に後悔しやすいと認めてしまいましょう。

発言に後悔しやすいと認めることで、ラクになるからです。

発言に後悔したらどうすればいいのか、

対処法を紹介します。

HSPが発言に後悔したら
  • 後悔しやすいと認めてしまう
  • 自責の念をもたない
  • 相手ではなく自分を喜ばせる
  • うまく発言できなくてもいい

後悔しやすいと認めてしまう

ここまでHSPは後悔しやすい、

自分を責めやすいという特性があることを見てきました。

どんなに頑張っても、完全に克服することは無理です。

よくHSPのブログやSNSで、「生きづらさを克服」とうたっているものがあります。

克服ではなく、弱点に触れていないからそう言っていると考えてください。

克服したと言っている人も、強いストレスにさらされたら間違いなく自分を責めます。

断言します。

世の中には完璧な人はいないので、不完全でもいいと認めてしまいましょう。

メタ認知
メタ認知とは、

「自分が認知(考えている・感じている)していることを客観的に把握すること」

です。

つまり、認知していることを認知するのです。

メタ認知能力が向上すると、自分自身を客観的に見られるようになります。

発言に後悔したなら、

「ああー、やっているな」と

自分を第三者が操縦しているような、感覚でやり過ごす。

可能であれば、自分を自分で抱きしめてあげるイメージがいいです。

自責の念をもたない

自分を責めて問題が解決するなら、やってもいいでしょう。

でも問題は解決しませんでしたよね。

発言で後悔しそうになったら、HSPの特性が「また」でたなと考えます。

ただし失言した場合は、お詫びしてください。

訂正しないことで自責の念(後悔)がずーっと残るからです。

じゃあ、自分を責めるのはどうしたらいいの?

という意見があるかもしれません。

それは、HSPの弱点を避けることです。

HSPの弱点
  • 一人の時間/空間が確保できない
  • あなたを拒絶してくる人がいる
  • 極端に臭い、暑(寒)い、うるさい

HSPの弱点を徹底的に避けることで、自分を責めることに対処できます。

相手ではなく自分を喜ばせる

HSPのもつ感受性の側面

相手を喜ばせなければいけない」は思い込みだと考えてください。

法律で決まっているわけでもありませんし、自分で勝手に決めたルールなだけです。

自分で決めたルールなら、自分で解除することも可能なはずです。

あなたがHSPとして長年築き上げた強固なルールで、

すぐにとはいかないかもしれません。

ですので、少しずつで構いません。

[NG]相手を喜ばせようとする→自分を責める
[OK]自分を喜ばせる→相手を喜ばせる

に変えてみてください。

例えば、宝くじで1億円当選したとします。

人生お金じゃないよという意見もあるかもしれませんが、

自分が喜んでいる状態だと仮定します。

1週間くらいは嫌なことがあっても、まだまだ余裕ですよね。

多少誰かから何か言われて嫌なことがあっても、耐えることができます。

心に余裕を作ってから、相手を喜ばせる

自分の心がカラカラの状態で、相手を喜ばせると後悔が生まれます。

最後はかならず自分を責めるでしょう。

自分を喜ばせて、コップの水を満タンにしてください。

こぼれた水で、相手を喜ばせてください

うまく発言できなくてもいい

「自分が強くなければいけない」と思えば思うほど、自分の首がしまります。

うまく発言できない自分を許してあげてください。

そもそも、すべての人と仲良くすることは無理です。

その代わり、すべての人から嫌われることも無理です。

あなたを大事にしてくれる人とだけ、付き合えばいいんです。

嫌われてもいいんです。

HSPは絶対に自分を責めてはいけません。

後悔は必ずしも悪いことではない

後悔はしていいです。

さっきと真逆のこと言っていると、思ったかもしれません。

自分を責めない範囲で後悔しましょう。

理由は後悔することで、HSPの特性が活きるからです。

ここでHSPの内向性の側面から、一言つけ加えさせてください。

後悔しない人は、自分を顧みることがありません。

まず相手のせいにします。

「自分に非があるかも」というプロセスをスキップします。

何か問題が発生した際には、まっさきにクレームをつけたり、

相手を傷つける言動が目立つことになります。

こんな世界いやですよね。

後悔しない人は一生、人間関係でトラブルを抱え続けるでしょう。

そんな人に近づいてはいけません。

HSPが自分を責める傾向から、非HSPにはできない利点が見えてきます。

HSPは相手を傷つけたり、攻撃することが少ないという点です。

あなたが存在していることで、周囲のストレスの水準が高くならないようにしていると考えることもできます。

そこまで一人で背負い込む必要はありませんが、

誰かを攻撃する人は残念な人だと考えれば、

後悔することは少なくなります。

HSPの内向性の強み
内向性には「目立ってはいけない」心理があることに触れました。

「目立ってはいけない」心理には、いい面もあります。

相手に無理をさせない、自分の意見を相手に押し付けないからです。

HSPの性格の強み
  1. 感受性:
    相手を喜ばせようとする
    優しさ
  2. 内向性:
    目立たないようにする
    思慮深い、謙虚

HSPの強み①優しさ

HSPの「相手を喜ばせなければいけない」心理は、

自分を犠牲にしてまで、相手に優しく接することができる性格を意味します。

これはHSPの強みです。

相手を喜ばせることは、傷つくことも多いですが人間関係を円滑にします。

交流分析の目指すゴール「あなたもOK、私もOK」に近いです。

「あなたもOK」の状態になることって、実は難しいです。

なぜかというと非HSPはストレス状態になると、

「あなたはOKでない(相手を責める)」から。

HSPはどうかというと「あなたはOK(相手を肯定)」です。

非HSPにできないことが、HSPには簡単にできるのです。

つまり、自分を責める「私はOKでない」ことさえしなければ

交流分析のゴールを達成しています。

HSPの強み②思慮深い、謙虚

HSPの自分を目立たなせない心理は、相手にもそうしようと作用します。

相手を目立たせない、つまりは波風をたてないようにすることで、

相手に対して思慮深い、謙虚に接することができるのです。

自分を責めない範囲で後悔はしていい。

HSPに生まれた利点が活きます。

後悔は必ずしも悪いことではない、と締めくくりたいと思います。

まとめ

本記事のまとめです。

HSPが発言に後悔する理由
  • 相手を喜ばせなければの思い込み
  • 相手の気分を害したという思い込み
HSPが発言に後悔したら
  • 後悔しやすいと認めてしまう
  • 自責の念をもたない
  • 相手ではなく自分を喜ばせる
  • うまく発言できなくてもいい

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