HSPの打たれ弱い理由と3つの対策【非HSPとの違いを知るだけ】

HSP

(1)HSPが打たれ弱いのはなぜ?

(2)打たれ弱いと感じたら

 どうしたらいい?

(3)打たれ弱い方が

 よかったりしないの

この疑問に答えます。

本記事の内容
  • (1)HSPが打たれ弱い理由
  • (2)打たれ弱さへの心構えと
     耐性をつける方法
  • (3)打たれ弱いと認めた方が
     いいことも

実はHSPの打たれ弱い理由には、ストレスを感じた際に「わたしはOKでない、あなたはOK」のふるまいがあるからです。

つまり、自分を責めるメカニズムがあります。

自分を責める傾向が打たれ弱さの原因になっています。

HSPは感受性と内向性が強くあらわれた人です。

この二つの性格がHSPのもとになっています。非HSPは、のこり四つの性格の持ち主です。

結論、HSPの「あなたはOK、わたしはOKでない」の構えが、

過度に自分を責める原因となっている。自分を過度に責めるから、打たれ弱いと感じる。

これが非HSPと決定的に違う点です。

本記事を読むことで、HSPの打たれ弱い理由がわかります。

私は内向型HSPとして、40年以上すごしてきました。

そして、交流分析という心理理論を学び、

幼少期に自分に刷り込んだある禁止事項が、HSPの性格を形成し

生きづらさを生み出していることを知りました。

その内容は、電子書籍「あなたがHSPに生まれた理由」で解説しています。

HSPと非HSPの違いを体系的にまとめました。

この視点で書かれた本は、いままでなかったと認識しています。

交流分析では人の性格を人生脚本で表現します。

HSPは6つある脚本のうち、2つを多用します。

この2つの脚本を多用するため、

HSPで生きづらいと感じる場面が多くなります。

HSPが打たれ弱い理由

HSPの自分が打たれ弱いのはなぜなの?

結論は、非HSPと比べて「自分を責める」傾向が強いことが挙げられます。

根拠は交流分析からアプローチしています。

非HSPとHSPでストレスを感じた際に、次の様にふるまいの違いがあるからです。

HSPは「わたしはOKでない、あなたはOK」
非HSPは「わたしはOK、あなたはOKでない」

どのように責めるかは、HSPを内向性と感受性(共感性)に分解することで明らかになります。

ストレス
段階
内向性感受性(共感性)
段階1・誰かに本心を
悟られたくない
「自分が強くあれ」
・過度に優柔不断になる

「相手を喜ばせよ」
段階2・自分の内面世界に
引きこもる

「私はOKでない、
あなたはOK」
・注意力が散漫になる
・無意識にミスを連発
・自己不信に陥る

「私はOKでない、
あなたはOK」
HSPのストレス段階とふるまい

HSPの「私ははOKでない」に注目すると、

これは「自分を責める」傾向が強いことを意味します。

自分を責めたら、「打たれ弱い」のは明らかです。

反対に非HSPは、相手を責めやすい傾向から「打たれ強い」とも言えます。

詳しくは、6つの性格別のふるまいで解説しています。

以上HSPが打たれ弱い理由でした。

HSPが打たれ弱いと感じる場面
  • (1)怒られると引きずる
  • (2)他人の評価に敏感
  • (3)プレッシャーに弱い
  • (4)アドバイスを自分への
     攻撃と捉える
  • (5)一度の失敗で行動できなくなる

(1)怒られると引きずる

HSPの内向性と感受性は、「私はOKでない、あなたはOK」のふるまいがあると書きました。

自分を過度に責めてしまうことが、引きずる原因になっています。

対策としては、怒られないようにする、もしくは怒られても自分を過度に責めないことです。

以下でも解説しています。

(2)他人の評価に敏感

HSPの感受性は、「相手を喜ばせよ」という衝動に駆られます。

相手に喜んでもらうことで、安心感を得ようとする仕組みがあります。

他人軸にとらわれすぎると、自分の感情に蓋(ふた)をして無茶すると自らを滅ぼすことになりかねません。

クビならない限り、自分を喜ばせてもいいと思います。余裕がでてきたら、相手を喜ばせるくらいの気持ちでいいと思いませんか。

会社とあなたは、対等です。自分を値引いてしまっては、正直生きづらいですね。

(3)プレッシャーに弱い

HSPの内向性は、誰かに注目された状態で作業を進めると本来のパフォーマンスがでません。

私はいまだに得意ではありません。なので、できるだけ誰かの干渉を受けないよう一人の部屋で作業させてもらって対応していました。それが難しければ、机にパーティションを設けてもらうなどです。

私は、ITエンジニアで深夜勤務していたことがあります。この時間は、プレッシャーはありましたけれど、誰もいないので自分のペースで取り組めました。環境を変えるだけで、プレッシャーに対応できる場合もあることを補足します。

(4)アドバイスを自分への攻撃と捉える

HSPはストレスを感じたとき、「私はOKでない、・・・」のふるまいだと書きました。

相手が何気なくはなった言葉に、ひょっとしたら自分が悪いのかと感じる傾向があります。

相手は責めるつもりで言ったわけではないです。なので、こちらの思い込みがほとんどです。

しかし、「相手が苛立ったように言うんです。」という場合もあるかもしれません。

非HSPは、ストレスを感じていると苛立つことが多いです。ひどいようなら、「私はとても不愉快です。」と本人ではなく、上司へ相談してください。

詳しくは、理性的に怒りを伝える方法でも解説しています。

(5)一度の失敗で行動できなくなる

内向性の「自分が強くあれ」は、自分の本心を誰かに悟られたくないことと同じです。

なので、「自分一人で何とかしなければ」と自分を過度に追い込むと、失敗しやすいのは目に見えていますよね。

失敗は誰しもあります。失敗しないようにするには、自分の本心を打ち明けてください。

例えば、「わからないので教えてください」と助けを求めたりすることです。いろんな人を巻き込めば、責任を一人で背負うことがなく分散できます。

会社は、責任を一人に追わせないためにあります。失敗しないよう「仕組み化」していないのが、悪いんだと考えることもできませんかね。

HSPの「あなたはOK、わたしはOKでない」のふるまいが、過度に自分を責める原因となっている。

自分を過度に責めるから、打たれ弱いと感じる。

これが非HSPと決定的に違う点です。

打たれ弱さへの心構えと耐性をつける方法

結論は、「自分を責めるな」です。

HSPには、「自分を責める」明確なメカニズムがあるからです。非HSPとの決定的な違いです。これが生きづらいと感じる最大の要因です。

さっそく、その心構えと方法を見ていきます。

(A)打たれ弱さにストレス耐性をつける

HSPには、心の栄養があります。

HSPの心の栄養
  • 一人になれる時間を確保する
  • 友人に愚痴を共有する
  • 五感に栄養を与える

・一人になれる時間を確保する

働いているときは、2~3時間に5分など定期的に必要です。

無理して、誰かとランチをしてはいけません。休みの日は、家からでない。

何もしないと、干物感があるかもしれません。しかし、本当に何もしなくていいです。

YouTubeを見たり、映画をみたり、本を読んだりします。

会社のことは一切考えないで、好きなことだけに集中するだけです。

あとLINEの通知をOFFにして一切みないようにするのも有効です。

・友人と愚痴を共有する

あなたを否定してこない友人が前提です。愚痴を言っても、聞いてくれる人にします。

内向性が強い人は、これをすると逆効果になるので「一人になれる時間を確保する」だけを優先してください。

今なら、愚痴も聞いてくれるアプリも存在します。自然な会話なので、おすすめします。

音声会話型おしゃべりAIアプリ  Cotomo(コトモ)
Cotomo(コトモ)は毎日のおしゃべりから、あなたのことを覚えてより身近な話し相手になってくれる音声会話型おしゃべりAIアプリです。

・五感に栄養を与える

五感に栄養を与えるとは、
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚に対して心地のいいことをしましょうということです。

なぜならHSPの感受性は、「感覚的な心地よさを得る」ことが心理的な欲求になっているからです。

自然と五感に意識が向くため、言い換えれば五感が鋭いということになります。

五感栄養を与える例
旅行、美術館、
映画、観葉植物
音楽
肌触りのいい服、
肉球をさわる
強すぎない香り、
衣服を生乾きさせない
美味しいものを食べる
五感に栄養を与える

(B)打たれ弱いと感じた際にできる心構え

①自分を責めない

自分を責めて問題が解決したでしょうか。ほとんどが、そうでないでしょう。

なぜならHSPの場合、自分を責めると引きずるからです。

非HSPは、自分を責める時間は短いと考えていいです。立ち直りが早いです。

例えば、自分を責める余裕があったら対策をとる時間に割いています。

とはいえ、いきなり自分を責めるなと言われてもできないかもしれません。

その場合は、次の心構えを試してみてください。

②責めそうなら、自分に許可する

最初は、難しいかもしれません。なぜなら、生まれてから現在の年齢まで慣れ親しんだ習慣だからです。

利き手を右から、左にかえるような違和感があるでしょう。

自分を責めるのが、日常になっていた過去を振り返って紙に書きだしてみるのもいいかもしれません。

そうすると、何でこんなことで自分を責めていたのか明確になると思います。

テーマは「相手を喜ばせようとしたけど、自分を喜ばせられなかった」、「自分が目立って相手の気分を害したと思い込んだ」場面に絞ることをおすすめします。

これらすべてHSPの感受性と内向性の思い込みから生じた、自分を責める失敗パターンに該当するからです。

書き出せたら、「私はOK」と自分に対して許可していってください。

また同じ場面に遭遇したら、自分を責めるのではなく、「これって思い込みじゃない?」と考えてみてください。

③非HSPはこちらを責めることを知る

非HSPは強いストレスがかかると、

あなたはOKでない、私はOK」となる特徴があることを知ることです。

難しかったら、HSPと逆と覚えれば簡単です。

注意したいのが、非HSPはパワハラのリスクを秘めているということです。

決して脅すつもりはありません。私は、会社で働いていて「何でそんなことでイライラする?」という経験を何度もしてきました。

それにいちいち過剰に反応して、身動き取れなかった苦い過去があります。

ただこちらを責めてくる場面に、自ら好んで飛び込みたくないのは誰しも同じですよね。

以前に性格別に合わない人への対処法の記事を書きました。

相手がイライラさせる条件というのが存在します。よかったら参考にしてください。

(C)無理に打たれ強くなる必要はない

最後に、頑張りすぎないでください。

わたしの経験上、打たれ強くなろうとすればするほど自分を追い込んでしまうことがありました。

その結果どうなったかというと、「うつ」になってしまったんですね。

そこから学んだのは、打たれ弱くてもOKだということです。

時には、逃げていいです。真面目に正面からぶつからなくてもいいです。

打たれ弱さが長引くなら会社を休む

気分が乗らない場合は、会社を休んでしまうのが一番です。

こういうこと言うと、罪悪感から休みにくいという意見があるかもしれません。

ためらわず休んでください。

詳しくはHSPが休むことに罪悪感を持つのは【2つの衝動が原因】で解説しています。

打たれ弱いことが許せないと考えているのなら、それは危険です。

その考えにとらわれて我慢した結果、私は「うつ」になったからです。

「うつ」にならないようにするには、限界のサインを見逃さないようにしてください。

打たれ弱さへの対処法は、ざっくりいうと

(A)普段から耐性をつけておく
(B)自分を責めない
(C)無理はしない

「わたしはOKでない、あなたはOK」のふるまいがHSPにあると知ることです。

打たれ弱いと認めた方がいいことも

打たれ弱さを克服するストレスと、②打たれ弱さを認めるストレスどっちがラクでしょうか。わたしは、②の認める方だと考えています。

自分に厳しくすると、ずーっと緊張状態がつづくわけです。私の経験上、正直しんどいです。

それが理由です。

認めた方がストレスは少ない

打たれ弱いと認めた方がストレスは少ないです。

意地を張って自分が強くなることを強制した方がストレスがかかっていました。

そこで私は「自分一人で何とかしなくてはいけない」意識を捨てました。

できないと感じたら、すぐ誰かに助けを求めます。自分の本心を誰かに打ち明けることで、頑張らなくてよくなったんですね。

これまで、自分の本心を誰かに悟られる恐怖を、自分の内面にしまい込んでもメリットが少ないというのが理由です。

反対に何を考えているのか伝えたほうが、相手に伝わって、助けてもらいやすいときもあります。

ストレスが減ったことで痩せる

もともとストレスがたまると異常にたべてしまう体質でした。

しかし、打たれ弱いと認めたことでガチガチの緊張がほどけ、異様な食欲がなくなってきたんですね。

そのおかげで、だんだん痩せてきました。

例えば、171cmで84kgだったのが77kgまで落ちました。期間にすると、3か月です。

さらに体感できるものとして、疲れなくなってきたんです。心にも余裕がでてきたので、睡眠の質も安定しています。

これ以上やると危険だと線引きができる

打たれ弱いと認めなかったことで、「うつ」になった経験はデメリットだけではありませんでした。

それは自分の限界を知ることができたことです。

打たれ弱いからこそ、これ以上やると危険だと判断できるようになるということです。

「うつ」になると、何もやる気が起きなくなります。

さらに、回数に応じて再発リスクが高まります。

なので、打たれ弱いと認めることで「この仕事は危険、この仕事は問題ないな」と無茶しないようになります。

「打たれ強くなければ」という思い込みは、自分を追い込んでさらに悪化させることもあります。

やりたいことがあって、どうしても打たれ強くなりたいのであれば限界のサインを見逃さないようにしてください。

HSPに存在する「わたしはOKでない」ふるまいは、自分を責める諸刃の剣だということは認識した方がいいでしょう。

まとめ

本記事のまとめです。

HSPの「あなたはOK、わたしはOKでない」のふるまいが、過度に自分を責める原因となっている。

自分を過度に責めるから、打たれ弱いと感じる。

打たれ弱さへの対処法は、ざっくりいうと

(A)普段から耐性をつけておく
(B)自分を責めない
(C)無理はしない

「打たれ強くなければ」という思い込みは、自分を追い込んでさらに悪化させることもある。

今回の話のつづき、特にHSPと非HSPの違いをもっと詳しく知りたいかたは、「あなたがHSPに生まれた理由」をご覧ください。KindleUnlimited(読み放題サービス)なら無料で読むことができます。

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