(1)HSPが人嫌いと
感じるのはなぜ?
(2)人嫌いと感じたら、
どうしたらいいの。
(3)人を嫌いになれない
ケースもある?
この疑問に答えます。
実はHSPは人が嫌いなわけではないです。
①HSPの内向性の心の栄養「一人の時間・空間を確保する」がそうさせているのと、
②人から嫌な感情を味わったことがきっかけです。
- HSPが人嫌いになる5つの理由
- HSPが人嫌いと感じるときの対策
- なぜか人嫌いになれないんです
HSPは感受性と内向性が強くあらわれた人です。
この二つの性格のうち、内向性が強いと人嫌いと感じます。
結論、HSPがもつ心の栄養「一人の時間・空間を確保する」が作用しているため、人嫌いと感じるのです。
本記事を読むことで、HSPの人嫌いと感じる心理がわかります。
私は内向型HSPの当事者として、40年以上すごしてきました。
そして、交流分析という心理理論を学び、
幼少期に自分に刷り込んだある禁止事項が、HSPの性格を形成し
生きづらさを生み出していることを知りました。
交流分析では人の性格を人生脚本で表現します。
HSPは6つある脚本のうち、2つを多用します。
この2つの脚本を多用するため、
HSPで生きづらいと感じる場面が多くなります。
電子書籍「あなたがHSPに生まれた理由」をリリースしました。
HSPが人嫌いになる5つの理由
もともとHSPは人が嫌いなわけではないです。
①HSPの内向性の心の栄養がそうさせているのと、
②人から嫌な感情を味わったことがきっかけです。
- 一人の時間・空間を確保する
HSPの内向性には人を避けないと、疲れる仕組みがあります。
- 人といると疲れるから
- 後ろに立たれるのが嫌だから
- 人に嫌われるから
- 嫌いな人がいるから
- 責めてくるから(パワハラ)
以上をまとめると、2つのグループに分類できます。
(A)内向的だから
(B)人とうまく付き合えないから
(A)内向的要因
- ①人といると疲れるから
- ②後ろに立たれるのが嫌だから
- ③人に嫌われるから
(B)人間関係の要因
- ④嫌いな人がいるから
- ⑤責めてくるから(パワハラ)
(A)内向的要因
そもそも内向的になるきっかけは、幼少期に親との交流で「成功してはいけない」感情を味わったことから、始まっています。
大人になっても、成功することを自ら禁じています。
つまり、成功しないよう目立たないようにしようと自ら決断したのです。
HSPの内向性が「自分が目立ったことで、相手の気分を害していないか」常に気にする理由です。
その感情に触れないよう、一人でいることが心の栄養となった経緯があります。
(A)の対処法に関しては、内向的な人が生きづらい3つの理由をご覧ください。
①人といると疲れるから
HSPの内向性は、心の栄養が「一人の時間・空間の確保」です。
人といることは、心の栄養を阻害する行為です。
人が嫌いというか、誰かと一緒にいること自体が相いれないことなのです。
もちろん、誰かと一緒にいなければならない環境を強いられれば、人嫌いになる可能性はあります。
②後ろに立たれるのが嫌だから
HSPの内向性は、自分の本心を悟られることを好みません。そして誰かに支配、コントロールされることもNGです。
理由は「一人の時間・空間の確保」ができなくなるからです。自分に用事がなくても後ろに立たれると、ゾワゾワします。
耳栓するか、視界に入らないようにしないと、気になって仕事になりません。まぁだいたい気配でわかりますけどね。
③人に嫌われるから
HSPの内向性が人から嫌われるとしたら、こんなケースが挙げられるのではないでしょうか。
- 消極的
- 指示待ち
- 質問ができない
- 相談ができない
- 的外れな発言をしてしまう
- 話の呑み込みが早くない
HSPの内向性は感受性と異なって気が利かない側面があります。
本心を誰かに悟られたくない心理が相手から嫌われる要因につながるのです。
自分が目立つことで、相手の気分を害していないか気になるからです。
そうすると、相手はこちらが黙っていて何を考えているのかわからないので、相手をイライラさせることがあります。
私は何度もこの経験してきました。自分の本心を打ち明けてもOKです。
(B)人間関係の要因
HSPの内向性は、次のような特徴があります。
- ↓自分の本心を悟られたくない
- ↓多くを話すと本心が悟られる
- ↓口数が少なくなる
- ↓コミュニケーションが苦手になる
- 人と付き合うのが苦手になる
(B)の対処法に関しては、HSPと合わない人への対処法で解説しています。
④嫌いな人がいるから
HSPが嫌いな人は次のような人です。
- プライベートに干渉してくる
- プレッシャーをかけてくる
- 急かす
- 話が具体的でなく「あいまい」
- 仕事を丸投げする
仕事で上記のような接し方をされた場合、嫌な気持ちになります。
しつこいようだと、その人が嫌いになるでしょう。
嫌いな人への対処法は、HSPと合わない人への対処法でも解説しています。
⑤責めてくるから(パワハラ)
HSPはおとなしい、反論しない傾向からターゲットにされることがあります。
非HSPはストレスが強くかかった状態では、「あなたはOKでない」ふるまいを示します。
つまり、相手を攻撃(パワハラ)するリスクがあります。
人生脚本D、E以外が非HSPのふるまいです。
人生脚本 | ストレス下でのふるまい |
A | 「私はOK あなたはOKでない」 |
B | 「私はOK あなたはOKでない」 |
C | 「私はOK あなたはOKでない」 |
D(感受性) HSP | 「私はOKでない あなたはOK」 |
E(内向性) HSP | 「私はOKでない あなたはOK」 |
F(HSS) | 「私はOK あなたはOKでない」 |
人生脚本D、E以外が非HSPのふるまいです。
ストレスが強くかかった状態では、「あなたはOKでない」ふるまいを示します。
つまり、相手を攻撃(パワハラ)するリスクが高いです。
HSPがもつ内向性は、人嫌いと感じる理由は
- 心の栄養が
「一人の時間・空間の確保」だから - 心の栄養を阻害されて人嫌いになることもある
もともと人嫌いではない。
HSPが人嫌いと感じるときの対策
人嫌いだと感じるときの対策を3つ考えました。
それぞれのメリット、デメリットも挙げます。
- 徹底的に人と関わらない
・好きにならなくていい
・人に近づかない - 人嫌いを許可する
・思い込みを解除する
・人と関わらない仕事にする - ゆるい人づきあい
・思い込みを解除できなくても
OKする
対策 | メリット | デメリット |
①徹底的に 人と関わらない | ルールが一貫 している ためラク | 孤立しやすい |
②人嫌いを 許可する | 根本原因に アプローチできる | 即効性がない |
③ゆるい 人づきあい | 自分のペースで 取り組める | 意思決定に 迷いやすい |
具体例を見ていきます。
①徹底的に人と関わらない
HSPの内向性の心の栄養は「一人の時間・空間を確保する」です。
徹底的に人と関わらないことで、人嫌いにならないようにします。
メリットは、ルールが一貫しているので、判断に迷いません。ラクです。デメリットは、孤立しやすい点です。
そのかわり、ストレスはかなり軽減されます。
私の経験上、ストレスのため異様にあった食欲が減り、不必要に食べなくなったことです。かなり健康に過ごせます。
誰とも関わらない代わり、肉体的・精神的に健康にはあります。しかし、今度は収入面で悩むかもしれません。
②人嫌いを許可する
「①徹底的に人と関わらない」と会社などで働く場合、不便を強いられます。
そこで、収入面で困らないように人嫌いを許可する方法です。
もともと、一人になりたい欲求は幼少期に親との交流で「成功してはいけない」感情を味わったことがきっかけです。
「成功してはいけない」は「目立ってはいけない」とも解釈できます。実はこれって思い込みで目立っていけないことはありません。
自分で勝手に禁止事項にしただけです。この禁止事項に対して「目立ってもいい」と自分で許可するのです。
最初は違和感があるかもしれません。利き手を右から左に代えるように、徐々に思い込みを解除することで、人嫌いとも思わなくなります。
メリットは、原因の根本にアプローチできる点です。デメリットは、即効性がない点です。
どんな仕事がいいかは、HSPはなぜ正社員に向いていないのかで解説しています。
③ゆるい人づきあい
こちらは、①と②のハイブリッドの方法です。
②は「目立ってはいけない」禁止事項に対して許可する方法でした。
「目立ってはいけない」禁止事項に必ずしも許可ができるか、と言われれば最初は難しいかもしれません。
そこで、「目立ってはいけない」に許可できなかった場合も自分にOKと許可してください。
目立ってもいいし、目立たなくても自分にOKをすることで自分を責めることはないので、ゆるい人づきあいができます。
メリットは、自分のペースで取り組める点、デメリットは目立たないのか目立つのか意思決定に迷いやすい点です。
重要なのは、自分を責めないことです。人嫌いになって、自分を責めるなら人と関わらない。
いやいやそれだと収入に困るよ。なら「目立ってはいけない」禁止事項を解除してください。
人によって好き嫌いがはっきりしているなら、付き合い方を線引きしてもいいです。
なぜか人嫌いになれないんです
HSPのなかには人嫌いになれないんです。という意見の人もいるでしょう。
人嫌いになれないのは、HSPの内向性よりも感受性が優位だからです。
HSPの感受性が優位になるのは、次のような経緯がきっかけです。
- ↓幼少期に怒りを禁じられる
経験をした - ↓怒りに触れそうになると
- ↓「相手を喜ばせよう」とする
- ↓相手がどう感じるかに意識が向く
- ↓感受性が豊かになる
- ↓人間関係が第一になる
- 人嫌いになれない
いやいや、人は嫌いではないけど好き嫌いが激しいんです。
というHSPもいるかもしれません。これは、HSS型のHSPの場合に該当します。
なぜなら、ものごとを好きか嫌いかで見ているためです。
特に会社で嫌いな人とこんな経験をしたことがあるかもしれません。
- 一生懸命にやろうとするができない
- 何から手を付けていいか
パニックになる - 復讐心がわいてくる
HSS型HSPの嫌いな人への対処法はHSPと合わない人への対処法で解説しています。
HSPで人嫌いになれないのは、人間関係が第一だからです。
まとめ
本記事のまとめです。
HSPがもつ内向性は、人嫌いと感じる理由は
- 心の栄養が
「一人の時間・空間の確保」だから - 心の栄養を阻害されて人嫌いになることもある
もともと人嫌いではない。
(A)内向的要因
- ①人といると疲れるから
- ②後ろに立たれるのが嫌だから
- ③人に嫌われるから
(B)人間関係の要因
- ④嫌いな人がいるから
- ⑤責めてくるから(パワハラ)
- 徹底的に人と関わらない
・好きにならなくていい
・人に近づかない - 人嫌いを許可する
・思い込みを解除する
・人と関わらない仕事にする - ゆるい人づきあい
・思い込みを解除できなくても
OKする
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