HSPの退職理由としては次が考えられるのではないでしょうか
- 人間関係がよくない
- 基本的に人と関わるのは苦手
- マネジメント側に立場が変わった
- 常に注目を浴びる環境にいるから
人間関係がよくない
人間関係がよくないというのもHSPの退職理由のひとつです。
職場の雰囲気がよくないとHSPは敏感に感じ取ります。
ただ人間関係は努力すれば改善できる可能性もあります。
しかし人間関係を改善しようとするとかなりのストレスを生み出します。
これができるのは「意(プラス)」の要素を持つ人の傾向が強いです。
HSPは受け身な性格が強いので、自ら身を引いた方が安心できます。
実際、退職をする人が多いように感じられます。
私も退職しました。
HSPは人間関係を悪化させる要因を自ら作り出しているとも考えられます。
相手に悪いからといって仕事を断れず、結果コミュニケーションを密に図ることが難しくなり仕事がうまく回らない場面もあると思われます。
そのようにして自ら人間関係を悪くしている場合もあり得ます。
基本的に人と関わるのは苦手
一人で自分の思った通り決めて、進められる仕事であれば何も問題はおきません。
しかし会社というのはチームプレーで動く組織が大半で、自分の好きなように動くことができないです。
たいていは上司からミッションを受けて動くのがほとんどです。
仕事を進めていくと、不明な点がでてきたり勝手に判断していいのか迷うことが発生します。
そのような場面では誰かに相談しなければなりません。
この相談、いわゆる報連相がHSPには苦手です。
なのでスムーズにできないときがあります。
そうやって仕事が遅いと上司や同僚に申し訳ないと自分を責めてしまうパターンがよくあります。
別に相手は責めているわけではないのにまず自分を責めて自己肯定感を下げてしまうのです。
あとHSPは相手が忙しそうにしていると質問しにくいです。
時間を奪ったら相手に悪いかもといった感情が働いて後回しになる傾向もあります。
相談する相手が自分と性格があわない人だとこれに拍車がかかります。
相談するたびにネチネチ言ってくるようなタイプだと相談したくなくなります。
これはHSPが持つ特性をよく表しています。
そして思いつめた結果、HSPは退職を選択する流れがよくあります。
マネジメント側に立場が変わった
マネジメント側の立場、プロジェクトの進捗やメンバーを管理する立場を任されるようになったというのも HSPの退職理由の一つではないでしょうか。
実際に私はそんな立場になってしまって、辞めました。
このような立場だとコミュニケーションを密に取らなくてはならなくなるからです。
基本的に人と関わるのが苦手なHSPにとってはストレスの素となります。
上司やお客さんへ状況を逐一報告するといった機会が頻繁に発生すると HSPはもはや疲れ果ててしまいます。
納期を早めてくれといった突発的な要望も自分のペースで作業を進めたいという 「知(マイナス)」の要素を持つHSPにはストレスです。
全てのHSPがこのような立場ができないわけではないと思いますがほとんどのHSPは苦手です。
これらの理由は後ろ向きかもしれません
非HSPから言わせるとこれらの理由は転職のとき、人事担当者から見ると全て後ろ向きにとらえられてしまうかもしれません。
面接では退職した理由について聞かれてもこれらの内容は正直に言ってしまうと不利でしょう。
人事担当はこのような理由で退職した人はすぐ辞めるだろうという印象を持つからです。
この点はHSPにとっては働くイコール会社員の仕組みの中では少々不利な局面になると思われます。
これではHSPが会社員には向いていないとHSP自身が考えてしまうのも無理はないです。
どうしても会社員じゃなければだめだという考えではなく別の働き方も模索する手もありです。
常に注目を浴びる環境にいるから
これは会社によって制度は異なるかもしれません。
会社によっては朝礼があって、その場で何か発言する機会があるところもあります。
朝礼で10人以上がいる状況で何かを発言するような機会のある会社はHSPにとっては 苦痛のなにものでもありません。
発言する時間が長ければ長いほどストレスがかかります。
ここで周囲を感動させるスピーチができればいいですがHSPにとってそのような動機付けとなる心理が働きません。
発言した内容もほとんどの人が次の日には覚えていませんし、やる意味がわかりません。
このようなことを考えるのは「意(プラス)」の要素を持つ性格タイプの人です。
私が想像するに社員の意識を高める目的で実施しているのだと思います。
HSPにはあまり刺さりません。
むしろ逆効果です。
月曜日にこのような朝礼を実施する会社は日曜日のサザエさんが終わるころには HSPにとっては不安を抱える要因となります。
この状況が続くことでHSPは次第に退職の考えが頭をよぎることでしょう。
会社員に向いていない場合は退職
HSPが会社員に向いていないと考えて退職をするとします。
しかしこの段階でさらなる問題が浮上します。
それは上司に退職の話を切り出すのに気が引けるという場面です。
今担当している役割を放棄するのかといった話題になりがちだからです。
しかし日本の総理大臣が辞めても次の候補者が出てくるのと同じで、あなたの代わりはいくらでもいるので安心してください。
このように言われるとなんか自分はやっぱり必要なかったのかとHSPは思ってしまうかもしれません。
そこは考えてはだめです。
どうしても切り出せないのであれば退職代行という仕組みがあります。
この方法を利用すれば退職できます。
退職する前に考えておいておきたいことがあります。
それはお金です。
6か月くらいは収入がなくても動ける状態にしておいた方がいいです。
貯金は120万程度はしておいてから退職はするようにしましょう。
しかしそれが難しい場合は休職する選択もあります。
ただ休職するにしても医師の診断書が必要だと思いますので病院で出してもらいましょう。
1年6か月までは傷病手当という給料の3分の2程度貰える制度がありますので、休職してから退職する方法もあります。
この給料の3分の2は会社が払うのわけではないので、問題ありません。
HSPは申し訳ないと思ってしまいがちですが、気にしてはいけません。
この考えは一部のひとから甘えだと批判されるかもしれませんが、会社員の権利なので気にしてはいけません。
私は会社を退職しました
私は8年勤めた会社を2020年5月に退職しました。
その時の退職理由は「モチベーションの低下」です。
ここ1年くらい気を張り詰めて頑張ってきたものが、「プツン」と切れてしまったのです。
こんなこと言ったら、相手からどう思われるか。
もちろんHSPの私は頭をよぎりました。
一瞬「社会人失格」だとも思いました。
しかし、そんなことは気にしない方がいいです。
私は体調を優先しました。実は大腸ポリープが3つ発見されてもはや限界だったからです。
勇気をだして社長に退職の意向を告げることにしました。
HSPは電話が苦手です。電話を掛けるだけでも手が震えました。
そして退職の意向は対面でする必要があると、思い込んでいました。
なので電話で直接会う約束をしたのです。
社長に直接会って退職の意向を伝えることは無事できました。
しかし、私はなんで退職のことでこんなに悩まなけらばならないのか不思議でなりません。
後で調べたら「退職代行」というのがあるらしいです。
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私は「退職代行」を使うことは、卑怯だとか社会人失格だとか全然思いません。
社会人は「こうあるべき」みたいな風潮があるじゃないですか?
そんなこと気にしなくていいと思います。
逆に社会の目を気にすることは、HSPに毒であることは間違いないと考えています。
結局どんな仕事が向いているのか
HSPの悩みは結局この問題にたどり着きます。
この悩みはHSPだけに限った話ではありません。
HSPに向いている仕事の傾向は「HSPはどうやって収入を得たらよいか」に書きましたが、 あくまで傾向であって最終的には行動して自分で見つけるしかないというのが今のところの結論です。
どんな仕事がいいのかは運の要素が大きいと思います。
やってみなければわかりません。
HSPという気質はあなただけではないですが、この仕事があなたにベストですと断言は難しいです。
人それぞれ好きなもの嫌いなものがバラバラで多様性に富んでいるからです。
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