HSPが考えすぎて眠れなくなったら【ストレス度合を知ろう】

HSP

(1)自分はHSPだと思うんだけど

 考えすぎて眠れないです

(2)考えすぎて眠れなくなる原因

 はなに?

(3)考えすぎて眠れなくなると

 どうなるの?

この疑問に答えます。

HSPが考えすぎて眠れなくなると、うつになることがあります。

実際わたしは、放置して「うつ」になりました。

この経験をもとにどうしたらよかったのか書きます。

結論、考えすぎて眠れないのは、HSPがもつ内向性が自分の内面に答えをみいだそうとするからです。

答えがでないなら誰かに相談するしかありません。

相談できない理由や、ストレスがいまどのレベルにあると危険なのかも挙げます。

この記事を読むと、考えすぎて眠れない状態を放置するとどうなるかわかります。

本記事の内容
  • (1)HSPが考えすぎて眠れなくなる
     ストレス要因
  • (2)私が経験した
    「考えすぎて眠れなくなった」原因
  • (3)考えすぎて眠れないことへの対策

私は内向型HSPとして、40年以上すごしてきました。

そして、交流分析という心理理論を学び、

幼少期に自分に刷り込んだある禁止事項が、HSPの性格を形成し

生きづらさを生み出していることを知りました。

交流分析では人の性格を人生脚本で表現します。

HSPは6つある脚本のうち、2つを多用します。

この2つの脚本を多用するため、

HSPで生きづらいと感じる場面が多くなります。

その内容は、電子書籍「あなたがHSPに生まれた理由」で解説しています。

HSPが考えすぎて眠れなくなるストレス要因

考えすぎて眠れなくなるのは、HSPのストレスとなる条件が成立しているからと考えられます。詳しくは、少しあとで挙げます。

交流分析と呼ばれる心理理論を根拠にしています。HSPは、内向性と感受性の性格が強い人と定義します。

どうしてそう言えるのかは、HSPのトリセツで書いています。

この記事では、内向性または感受性に対して書いていきます。

HSS型HSPの場合は、割愛します。しかし、共通する部分はあるかもしれません。

HSPが考えすぎて眠れなくなる要因

HSPの考えすぎて眠れなくなる要因は、以下の通りです。

HSPでも、内向性が強い場合と、感受性が強い場合があるので二つに分けています。

内向性がストレスとなる条件
  • 自分のペースで取り組めない
  • 相手が過度に干渉してくる
  • 指示内容が具体的でない
感受性がストレスとなる条件
  • 人間関係がこじれたり、よくない
  • 忙しすぎてリラックスする時間がない

これらが成立すると、どんどんストレスの度合いが進行して眠れなくなります。

つづいてHSPのストレス度合は、どのように変化するのか書きます。

HSPのストレス進行度

考えすぎて眠れなくなったら、次のストレス進行度合いを確認してください。

Lvが上がるにつれ、深刻度は高いと言われています。

内向性のストレス進行度
  • Lv1.自分の本心を隠そうとする
  • Lv2.引きこもる
  • Lv3.疎外感
感受性のストレス進行度
  • Lv1.優柔不断になる
  • Lv2.自己不信に陥る
  • Lv3.自己不要感

内向性のストレス進行度

Lv1.自分の本心を隠そうとする

次の条件が成立すると、

・明確な指示や権限が与えられなかったとき
・周りから干渉されすぎる

自分がしっかりしなくてはと、さらに自分の本心を隠そうとします。

消極的になって、相手からの指示を待つようになります。

この状態になったら危険信号です。

Lv2.引きこもる

次の条件が成立すると、「自分を放っておいて欲しい気持ちが強くなります」

・自分の殻に閉じこもる
・作業を途中で投げ出す

「あなたは必要な人間、私は不必要な人間」と、自分を責めるようになります。

自己肯定感、自己評価が低くなります。

自分の部屋(例えば一人になれる場所)に引きこもるようになり、誰とも会いたくなくなります。

Lv3.疎外感

この段階になると、一人取り残された状態になります。

「どうしたらいいのか誰も何も言ってくれない」と思うでしょう。

言い換えると疎外感を味わい、絶望的な気持ちになります。

例えば、自分は社会不適合者などと自分の内面世界に閉じこもってしまいます。

参考:なぜHSPは疎外感を持ちやすいのか【一人でいたいのに仲間外れはイヤ】

感受性のストレス進行度

Lv1.優柔不断になる

次の条件が成立すると、「相手の気持ちに気をとられ、合わせすぎる」ようになります。

・他人に合わせすぎる
・ものをはっきりと言わない
・ストレートに頼みごとをしない

「人が喜ぶことをしなくては」の衝動が強くなります。

相手の気持ちを害してはいけない気持ちが強く、相手に強く言えなくなります。

優柔不断になって、ものごとを自分で決められなくなります。

この状態になったら危険信号です。

Lv2.自己不信に陥る

次の条件が成立すると、「注意力が散漫になり、ミスを連発」するようになります。

・批判を招く
・自己不信に陥る

「あなたはすばらしい、私はダメな人間」と、自分を責めるようになります。

わざとミスを犯して相手の関心を自分に向けて、批判を招くこともあります。

この段階になると、身なりに気を遣わなくなったり、不快な感覚を追い求めるように。

例えば、激辛料理やアルコールなどが止められなくなるケースがあります。逆に、摂食障害になることもあります。

Lv3.自己不要感

この段階になると、「自分は必要とされていない」気持ちになります。

他人から愛されていない、見捨てられたと思い込みます。

恐ろしいのは、自分を傷つける行為をとってしまうことがあることです。例えば、

・リストカット
・希死念慮

といった行為です。

ときどき芸能人が薬物を大量に飲んで騒動になることがありますが、この段階に該当すると考えられます。

考えすぎて眠れなくなる場合、HSPの考えすぎて眠れなくなる要因を取り除いてください。

改善したかどうかは、HSPのストレス進行度合を参考にしてください。

Lv1は危険信号。Lv2やLv3は、かなり深刻になってきます。

私が経験した考えすぎて眠れなくなった原因

結論、考えすぎたら眠れなくなったら誰かに相談してください。

そうすれば、悩みが解消されて眠れるようになります。

睡眠は悩みがあると、妨げられるからです。

①考えすぎ②眠れなくなる

は因果関係にあります。

仮に②眠れるようになっても、①考えすぎは残るわけです。

根本を取り除かないと、いつまでもでカバーしようとしてもやがて限界が訪れます。

考えすぎる原因

私が振り返ってみると、考えすぎる原因は次の2点です。

考えすぎる原因
  • 自分に強さを求めすぎる
  • 自分の本心を打ち明ける=弱音の誤解

自分に強さを求めすぎる

HSPの内向性のストレス度合、Lv1では「自分がしっかりしなくてはと、さらに自分の本心を隠そうとする」と書きました。

「自分がしっかりしなくては」の部分に注目してください。

「しっかりしなくては」を、一人で何でも解決しなくてはと誤解していたんです。

そうじゃなかったんです。

「しっかりしろ」は誰かに相談しましょうという意味だったんです。

職場で働いているときに、一人で解決できないものはたくさんあります。

次でも触れますが、自分の本心を悟られてはいけない衝動もあって相談できなかったことが「考えすぎる原因」を招いたと考えています。

自分の本心を打ち明ける=弱音の誤解

「自分がしっかりしなくては」は、自分の本心を悟られてはいけないことでもあります。

例えば、一人で処理できない仕事を任されたら誰かに助けを求めることは当たり前です。

しかし、HSPの内向性は「自分の本心を悟られてはいけない」衝動から助けを求めることは弱音を吐くことだ。と誤解しやすいと考えられます。

何か困ったことがあっても、弱音を吐くことは「しっかりしていない」ことを認めてしまうのでできない。

弱音と受け取られたくないから、一人でやろうとする。相談できない。

考えすぎる原因となって、残るわけです。

眠れなくなる原因

もうこれは簡単ですね。「①考えすぎる②眠れない」の因果関係を振り返ってみましょう。

「①考えすぎる」を根本解決するしかありません。相談してください。

こういうこと言うと、相談すると邪険にされるんです。と悩みがあるかもしれません。

この件に関しては、以下の記事を参考にしてください。

実は、相談の仕方に問題があるかもしれません。

参考:

私は、2017年にHSPを始めて知り、自分があてはまっていることを確信しました。

しかし、考えすぎて眠れなくなった場合どうしていいのかわからず放置したんですね。

その結果、「うつ」になってしまいました。

みなさんが私のような経験をしないためにも、原因と対策を書きたいと思います。

当時わたしは、ITエンジニアで会社に勤務していました。

が、会社が売却されることになって、ワンオペでシステムの引っ越しをすることになったんです。

結論からいうと、2か月休みなしでオーバーワークしたのがいけませんでした。

私の失敗パターン

HSPである私が「考えすぎて、眠れない」ときに犯した失敗パターンを挙げたいと思います。

私の失敗パターン
  • 眠れなくなる原因をアルコールでごまかした
  • 考えてばかりで相談しなかった
  • 自分の本心を悟られまいと弱音がはけなかった

眠れなくなる原因をアルコールでごまかした

②眠れなくなる原因をアルコールで解消しようとしたんですね。

当時①考えすぎの原因は残ったまま、寝たら大丈夫だと思っていました。

最初は気づいたら寝落ちしていたので、眠れていると思っていたんです。

ところが、実際は睡眠の質がどんどん悪くなっていたんです。

眠れないの負のループに

不眠症状に対するアルコールの使用は、飲酒量が増加し依存などの問題に発展する可能性があり、さらに不眠を悪化させてしまうなど悪影響が多いことがわかります。

https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sleep-column22.html

考えてばかりで相談しなかった

一人で全て解決しようとしたのが、いけませんでした。

考えて解決しないなら、どうしようもありません。

必ず誰かに相談してください。

こういうこと言うと、相談できませんという意見があることも理解しているつもりです。

しかし、一人でできないものは待っていても誰も助けてくれません。

相談すれば、やらなくていいものが明確になることもあります。

少なくとも土曜日、日曜日の休みまで返上する必要はなかったかもしれません。

自分の本心を悟られまいと弱音がはけなかった

2か月休みなしで、オーバーワークした間しんどかったです。

自分に強さを求めすぎるから、しんどさを弱音ととらえてしまったんですね。

職場では、愚痴や弱音を吐くことはやる気がないとみなされることもあります。弱音を吐いたら、相手の気分を害するかもしれないと思い込んでいました。

しんどさは弱音ととらえるのではなく、相談する体(てい)にすればいいわけです。

例えば、弱音は「この仕事、1週間までに間に合わなさそうです。〇〇をやらなければ間に合いそうです。」といった具合に提案すれば弱音ではなくなります。

考えすぎて眠れなくなると別の症状が

考えすぎて眠れなくなると、他にも症状があらわれました。

例えば、以下の症状です。

  • 冬なのに足の裏に汗
  • アルコールの飲みすぎでポリープ
  • 次第に引きこもるように
  • なぜか涙がでる

冬なのに足の裏に汗

手に汗をかくことは、HSPでなくてもよくあります。

冬なのに、朝起きたら足の裏に汗かくことってあまりありませんよね。

ところが考えすぎて眠れなくなると、足の裏に異様なほど汗がでたんです。

個人差があるかもしれません。

もし、わたしと同じような現象がおきたら注意してください。

アルコールの飲みすぎでポリープ

HSPのもつ感受性には、感覚的な心地よさを求めることでストレスを解消しようとします。

ところが、ストレスが解消できないと暴飲暴食してでも、感覚的に心地良さを得ようとします。

たべるのが好きな人は、経験あると思います。しかしこれが、腸によくなかったんです。

もともとアルコールは飲んでいたんですけれど、量が増えたことからポリープが3つ発見されました。

次第に引きこもるように

会社で誰とも顔を合わせたくなくなりました。

HSPのストレスLv2まで進行していたことがわかります。ちなみにLv1は危険信号です。

これまで休日に、2日くらい家からでないことはありましたけれど、何日も続くようになったので、変だなとは感じていました。

結局、リモートワークにかえてもらいました。

リモートワークでミーティングする際も、あまり人と関わりたくない気持ちが強かったです。

なぜか涙がでる

休みなくオーバーワークすると、なぜか涙がでます。

このときの気持ちは、「俺、何やっているんだろう。」でした。どことなく虚しさがあったのを覚えています。

体がもう限界だよ、と教えてくれたかのようです。

HSPには、自分に強さを求めすぎる、相手を喜ばせようとする衝動があります。

弱音もはけず、自分の感情も押し殺していると気づかないうちに限界を超えてしまったのかもしれません。

ここまでのまとめです。もう一度いいます。
結論、考えすぎたら眠れなくなったら誰かに相談してください。

考えすぎて眠れないことへの対策

考えすぎて眠れないを放置した結果、「うつ療養」を強いられることになりました。

2019年10月ころの話です。

一度「うつ」になると再発しやすいですし、皆さんにはこうなって欲しくありません。

考えすぎて眠れないことへの対策は、心理的負荷を減らすことに尽きます。

ここでは、結局どうしたらよかったのか対策を書いていきます。

次の行動をとっていれば、防げたと考えています。

  • 誰かに相談したほうがよかった
  • ちゃんと休養をとるべきだった

HSPに必要な休み方を簡単に紹介します。

HSPの心の栄養(ざっくり)

(内向性)

  • 一人の時間・空間の確保

(感受性)

  • リラックスする時間を設ける

詳しくは、HSPの休み方には順番があるで解説しています。

考えすぎないために

HSPが考えすぎないために、ポイントをもう一度整理します。

考えすぎを自分の内面に秘めると、眠れなくなります。

HSPの内向性の傾向
  • 自分に強さを求めすぎる
  • 自分の本心を隠そうとする

以上の傾向から相談が苦手になりやすいということ。

考えすぎるくらいなら、誰かに相談した方がいいです。

どうしても相談できないなら、周囲に人がいない環境に身をおいてください。

そしてHSPのストレス度合が2以上になったら要注意ということです。

内向性→Lv.2 引きこもり
感受性→Lv.2 自己不信に陥る

考えすぎないためのヒント集

HSPが考えすぎる場面は、いたるところにあります。

私が過去に書いた、考えすぎてモヤモヤする記事を参考にしてもらえればと思います。

考えすぎる原因のヒントが1つでもあることを願っています。

HSPが深読みしすぎて疲れる原因【結論:認知のクセ】

なぜHSPは言い返せないのか【メカニズムを解説】

HSPだけが悩む?あの発言で後悔してしまう理由と対策

HSPで頭の回転が遅いと感じる理由と対策【非HSPとの違いも解説】

眠れなくならないために

優先すべきは、考えすぎる原因を解消することです。

しかし、眠れない場合にとれる簡単な方法があります。

それはコンビニで「ヤクルト1000」を買って飲むことです。

しかし、ストレス度合が2とか3になったら、すぐに病院へ行くことをおすすめします。

ヤクルト1000

パッケージにも書いてあるとおり、効果は一時的です。

いまはコンビニで200円以内で入手できるのでおすすめです。

睡眠の質は、めちゃくちゃ重要だなと感じられるくらいスッキリします。

私の場合は、半年くらいで効果が感じられなくなりました。

ヤクルト1000で効果がなかったら、病院で眠れないことを伝えてください。

不眠症治療薬を処方してもらう

私は「うつ」で中途覚醒するようになって不眠症治療薬を処方してもらいました。

どんな薬かというと、「デエピゴ」という名称の不眠症治療薬です。

1錠を飲んで30分くらいで眠くなります。

でもあまり薬に依存するのは、よくないと考えています。しつこいようですが、

眠れるようになっても考えすぎる原因は残さないようにしてください。

以上わたしが体験した、考えすぎて眠れなくなった顛末でした。

非HSPから何度も「考えすぎだよ」と言われた経験があったことでしょう。

考えすぎは、HSPの内向性がもつ内面世界でグルグルすることが原因だと思います。

自分が強くならなくても、本心を悟られまいとしなくていいですよ。

ラクになれます。生きづらさを軽減するヒントになれば幸いです。

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