HSPは頭の回転が早い方ではないかもしれない

HSP

こんにちは、苦沙弥(kushami)です。

先日、こんなツイートをしました。

#HSP は頭の回転が早い方ではないかもしれない。 人の話を理解するのに時間がかかる時があるし、みんながうなずいている傍で自分だけ理解できないことがある。 しかし何気なく発言した内容に、「深いこと言うね」と言われることもある。普段からじっくり考えてはいる。 そこに勝機がある気がする。

このツイートに関して詳しく書いていきたいと思います。

何気なくツイートしたのですが、反響が大きく正直驚いています。

頭の回転が速くないと感じる場面

HSPなら職場で、感じたことありませんか?

「あの人はうまくやっていて、私にはなぜかできない」

私は感じたことがあります。

私はITエンジニアの現場で、システムの設計やプログラミングをやっていました。

ITの世界は「プロジェクト」単位でチームで仕事をしていきます。

チームワークがものを言う世界です。

私のように、内向的なHSPはみんなと協力して作業をこなすのには向いていません。

よく会議でリーダーから実際の作業の説明を受けることがあります。

リーダーはメンバーに計画通り進めるために、いろいろ説明します。

周囲のメンバーは理解しているようで、私だけ理解できなくて取り残された感覚に陥る場面があります。

あれリーダーの言っていること、なんか理解できていないな。

こういったことが、よくありました。

ここでは実際にHSPが体験していそうな、「もしかして頭の回転がついていけてないかも」といった場面を紹介します。

もしかしたら共感してもらえると思います。

人の話が入ってこない

HSPは会議や人の集まる場所で、何かを話し合うといったことがあると思います。

HSPは人がたくさん集まると緊張します。

そんな状況だからでしょうか、なぜか口頭で説明をうけて話が入ってこない経験ありませんでしたか?

私はありました。「あの人の言っていること理解できないな」

どういうことなのかわからないまま、とりあえずやってみようと席に着きます。

するとなぜか作業が進みません。

それはそうです、ちゃんと理解できていないからです。

もしかして「頭の回転が追い付いていないのでは?」と感じるのです。

みんなが理解している傍で自分だけ理解できない

会議ではリーダーがメンバーにあれこれ作業内容を説明しています。

メンバーは「あー、そういう事ね。」と納得した様子で、すぐに作業に取り掛かります。

その様子をみた私は、「えっ、みんな理解しているの?」と不思議な感覚を持ったことがあります。

「全然理解できていない。あれっ、理解できていないの自分だけ?」って感覚あったと思います。

結局、自分は会議が終わったあとリーダーにもう一度説明してもらいます。

ところが会議で議事録など、話した内容が文面で配られるような場合は頭に入ってきやすかったと思います。

会議が終了した後、じっくり吟味して頭の中で解釈するのです。

映画は吹き替えより、字幕の方が好きっていう人もいるのではないでしょうか。

頭がフル回転する割に効率がよくない

一応は説明をうけて、作業に取り掛かります。

でも一向に作業が進んでいる感触がありません。

それどころか、細かい箇所に気が向いてしまいます。

その間にメンバーは次々と作業を完了させていきます。

なぜか集中はしているのだけれど、作業が終わらないのです。

理由は簡単で効率が良くないからです。

細かい箇所に気が向いてしまって、「木を見て、森を見ず」の状態になっていたんですね。

頭の回転が作業の細かい箇所に集中しているからなんです。

マルチタスクが苦手

次々と仕事の依頼が自分に持ち込まれると、HSPは混乱します。

優先順位が付けられなくなってしまうからです。

明確にこの仕事は「今日中」、この仕事は「今週中」にと指示があればその通り仕事を進めやすいです。

しかし、「これ、やっておいて」のようなざっくりした指示だといつまでに仕上げなければならないのか内向性の強いHSPだと途方に暮れてしまいます。

結局、依頼してきた相手に確認をとらずそのままにしてしまう傾向があります。

すると依頼してきた相手から「あの仕事、できた?」と催促の言葉がきます。

まだできていないので慌てて仕上げるといった経験はなかったでしょうか?

電話の応対に自信が持てない

HSPは電話に出なければならない状況だと、とても不安になります。

電話は口頭で行うコミュニケーションです。

時に相手から臨機応変が求められる判断を迫られることがあります。

そうするとHSPは不安になって、しどろもどろになってしまう経験はありませんでしたか?

ところがメールやチャットだと落ち着いて対応ができます。

あいまいな表現が理解できない

内向性の強いHSPはあいまいな表現が苦手です。

結局、何をどうすればいいのか相手から明確に指示してもらわないとわからないです。

相手の感情は察することはできるのですが、具体的に作業に落とし込むのは慣れていないとスムーズに行えないことがあります。

情報を頭の中でうまく処理できない

相手が早口で説明する場面があります。

そうするとHSPはその速度についていけなくて、情報を整理するのに時間がかかってしまいます。

相手の言っていることが、あいまいだと尚更です。

頭の回転が追い付かなくなるのです。

報告、連絡、相談ができない

内向的なHSPは人と接するのを避ける傾向があります。

相手に逐一状況を説明するのに気後れしてしまいます。

チームで動くプロジェクトでは、コミュニケーションが密でないと状況が把握できません。

内向的なHSPはあまり人とコミュニケーションを取りたがらない傾向があるので、どうしても報告、相談、連絡がおろそかになりがちです。

するとリーダーから、「あの作業はどうなっているんだ」と催促されてしまいます。

HSPは慌てて状況を説明するなんて場面はあったのではないでしょうか?

知られざる内向的な性格のパワー

ここまで何かと不都合な場面を書きました。

あまりにも仕事ができないと自分を責めてしまってはいけません。

HSPが持つ内向的な性格には不利なことばかりではないということをこれから書いていきます。

外向的な人にはできないことも、HSPにはまだまだあります。

それをこれから紹介します。

本質をつく

内向型のHSPは、その場では相手の言っていることが理解できないことがあります。

しかし、理解すると深く頭の中で処理します。

常識を疑うことができる

よくTVで右脳と左脳の働きについて

  • 右脳は 「図形や映像の認識、イメージの記憶、直感・ひらめき」を 司る
  • 左脳は「読み、書き、話す、計算などの言語、文字の認識や数理的推理、論理的思考 」を司る

と紹介されることがあります。

内向型HSPは「それって、本当なの?」と少し疑ったことはありませんか?

しばらく調べてみると、逆のことを言っていることに気が付くわけです。

もちろんどちらが正しいかは実験してみなければわかりません。

しかし内向型のHSPは疑うことで、あらゆる方面への可能性を発見することができます。

歴史を紐解いていくと天動説と地動説で宗教裁判になった過去があります。

当時は地球が中心で太陽がその周りを動いていると信じていたわけです。

ガリレオ・ガリレイが内向的だったかはわかりませんが、「それでも地球は動く」といって矛盾を唱えつづけました。

結果正しいということが証明されました。

頭の中で疑うことによって「 世の中の矛盾を 」改める役割がHSPにはあるのではと考えてしまうわけです。

想像力が凄い

内向型HSPは想像力が豊かです。どうしても、一人の時間が必要です。

でもそれってどういうことなのか、ふと想像してみたことはないでしょうか?

私はこんなことを想像してしまいます。

「なぜ、想像力が豊かなのか?」→「そういえば、内向型の人は一人の時間が必要」 → 「一人の時間が増えると、想像することが多くなるよね」 → 「だから想像力が鍛えられたんだな」と想像します。

内向型HSPの中には内向型の人が誕生したルーツにまで興味が及ぶかもしれません。

「内向型の人間は昔、一人になることで危険になることを避ける戦略をとっていたのかもしれない」とか、

「誰かと一緒に行動したことで命を落とす機会が多かった」

だから「一人で生きていこう」と遺伝子に組み込まれたかもしれません。

その代償としてコミュニケーションが苦手となったなんて経緯を想像することもあるかもしれません。

宮崎駿氏は内向的ではないか

日本では有名なアニメの映画監督に宮崎駿さんがいます。

宮崎さんは内向的性格の持ち主だと考えていますが、HSPではないと思います。

しかし作品を観てみると、どう考えても想像力が豊かすぎです。

あの世界観、観る人を圧倒しますよね。キャラクターや設定が見事に描かれています。

内向的な才能がなければ、私たちの生活にあのような素晴らしい作品は存在しなかったわけです。

そう考えると、世の中を豊かにする役割をHSPは担っていると信じています。

どうやったら生き残れるか

内向型のHSPが生き残るためには、HSPへの理解が必要です。

ところが多くの人が集まる会社では、この特性が活かせないことが多いです。

だったら自分が集中できる環境に身を置くしかありません。

そのためには

自分の好きなことを追求

自分が好きな分野、得意な分野で一人になって取り組むことが重要だと感じています。

HSPは「自分の好きなこと」に関して特に悩みます。会社でなかなかうまく立ち回ることができないからです。

そうすると自分は何で世の中に貢献できるのか自問自答の嵐です。

私はブログやイラストが好きなので、今はこれらをやっています。

なぜかというと、イラストは子供のころに一人でよく書いていたからです。

私はこの本を参考にして、いま自分にできることをやっていこうと考えています。

邪魔な雑音はシャットアウト

私はいま、実家暮らしで会社に所属していません。

そうすると、家族は心配するわけです。

会社にもいかないで「大丈夫なの?」という雰囲気をプンプンさせます。

しかし、会社に行くことだけが本当に正しいことなのでしょうか。

今はインターネットで稼ぐことは当たり前になってきました。

母親はこのことを理解できません。

時々、「次の仕事はどうするの?」という言葉をかけてきます。

しかし家に引きこもっているように映っているのが、私には雑音になります。

気にしなくていいと考えています。自分はいまストレスを感じないでブログやイラストを書いていけているので「ダメだったら、別の道を進めばいいだけです。」

「ダメだったら、ダメだった」と発見することができたと思うようにします。

雑音はシャットアウトです。

今自分がどうしたいかが重要

昔、私の夢は「不動産王」でした。

小学生の頃、TV番組でお金持ちを特集する番組を観て感化されてしまいました。

単純ですね。

今はそんな夢もどこかに行ってしまいました。

To be より As is

私がいま大事なのは、理想の姿ではなく現状どうなっていたいのかを中心に生活していこうと考えています。

  • To be・・・理想の姿
  • As is・・・現状の姿

理想の姿というのは、イメージして問題はありません。

しかし、具体的に何をしたらいいのかイメージしにくいです。

それよりも現状どうしたいか、というほうがイメージしやすいです。

例えば、私は現状「会社」に所属して収入を得ることが困難だと判断しました。それで一度辞めてみました。

HSPには特に辞めることに不安や心配があると思います。

しかし、辞めたことで見えてくる世界があると考えています。

理由はじっくり自分を見つめ直せるからです。

こうやって生活できる期限は1年くらいでしょうか。それまでにできることをやっていきます。

コメント

  1. […] HSPは頭の回転が早い方ではないかもしれないHSP は頭の回転が早い方ではないかもしれない。 人の話を理解するのに時間がかかる時があるし、みんながうなずいている傍で自分だけ理解 […]

  2. 福田崇人 より:

    私のHSPというかHSEですけどとても共感する部分が多かったです。
    私と同じ人がいるということだけで救われるので、これからもこのブログ続けてほしいです。
    HSPの長所ばかりを見るのもよくないですが、悪いところを自分なりに解釈してポジティブに解釈できるといいですね♪

    • kushami より:

      コメントありがとうございます!
      私はという言葉、最近知りました。
      福田さんは外向的なHSPのパーソナリティをお持ちの方ではないかと想像しています。
      そうですよね、短所も自分で受け入れて一歩一歩進んでいくことが重要ですよね。
      コメント頂いたことで、ブログ続ける励みになりました!続けていきます。

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